スターリンの葬送狂騒曲のレビュー・感想・評価
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スターリン後の権力闘争について、これまで史実に忠実に再現した作品が...
スターリン後の権力闘争について、これまで史実に忠実に再現した作品がなかった、もしくは自分が探せなかったのかもしれないが、ベリアとフルシチョフの権力闘争がリアルに描かれて勉強になった。
粛清級のジョーク
とても笑えるコメディだった。もっと笑えるのはこれが実際にあった話だということだ。
モロトフがスターリンから遠ざけられている時期だったのであまり彼の出番はないかと思っていたが割と序盤でスターリンが死んだので彼がカムバックしてきた。妻を悪し様にフルシチョフと言っていたところ、ベリヤが彼女を連れ帰ってきて掌をクルクル返すのは愉快だった。
スターリンの娘役の人の演技が個人的に良かったと思う。凄く人懐こっくて明るいが、琴線に一度触れると冷静に早口で詰めてくる。女版スターリンを意識したのだろうか。作品を通じて存在感があった。
帰ってきたヒトラーとパターンは同じだと思う。不謹慎な風刺で笑いをちりばめつつ、問題提起をする。ただ帰ってきたヒトラーと違って、今現在の問題点をあからさまに提示するようなものではなく、むしろヘンテコな社会主義、委員会とは名ばかりの独裁と奇妙な官僚制が混在したあの状況下をいかに生き抜くかを描くことで、連の歪さをシニカルに描いた。
やっている所が少ないが足を運んで是非見て欲しいと思った。
ブラックコメディ 実話
独裁者スターリンの死後巻き起こる、クズな側近たちの狂気のイス取りゲーム。
ブラックユーモアたっぷりだが、これが実話なのだから、いい攻めっぷりだ。
ヒトラーと並びスターリンの行った大量虐殺は歴史の真実であり、絶対許されない。いくらこき下ろしても足りないのだと思う。
独裁者の末路
お笑い要素はともかく、実際こんな感じで政権交代していったのでしょうね。もっともらしい理由づけはあとからどうにでもなるし(His Story=HISTORY)。
信頼できる身内がいないと独裁者は裸の王様。しかし身内はちやほやされて育たない。それでも身内に移譲できる半島の事情は??
独裁者が変わっても同じことの繰り返し。
プーチンがうまく長期政権を確立した状況を考えてしまう。
ソ連崩壊時の混乱期には誰もKGBの処理に気が回らなかったのか、あきらめたのか。
不謹慎だけどニヤけてしまう。ブラックユーモア満載の風刺作!!
【賛否両論チェック】
賛:当時の体制を、笑いに包んで痛烈に風刺するストーリーが痛快。権力闘争に奔走する人間の滑稽さも透けて見えるよう。
否:ブラックジョークが満載なので、人によっては苦手かも。ストーリーも結構単調。
言うまでもなく、世が世ならタダでは済まないようなブラックジョークが、次から次へと登場します(笑)。スターリンが虫の息で床に倒れている状況下で、
「医者を呼ぶには委員会を開いて全会一致が必要。」
「腕の良い医者は皆投獄されています。」
なんていう辺り、ブラックユーモアが満載で、思わず笑ってしまいます。
そんな笑いのオブラートに包みながら、なんとか権力闘争に勝つために、付和雷同したり寝返ったりと奔走する人間達の浅ましさも、同時に感じさせるようなお話でもあります。
展開そのものは結構淡々としているので、歴史に興味がないと案外退屈してしまうかも知れませんが、気になった方は是非。
あまり笑えないが政治ドラマとしては面白い
さすがに英語のギャグはわかりにくくて、笑えるところは少なかった。
しかし、歴史に名を残す錚々たる面々が、独裁者の死を前にしてあたふたする様は実に面白い。これがほぼ史実なのだからなんともはや。
恐ろしいほどのバカバカしさ
スターリン体制後の権力争いのバカバカしさが史実に基づいているところが、怖い。どうしても昨今の粛清と呼ばれる恐怖の権力が浮かんでくる。「過去に恐ろしく愚かで悲しい人間がいた」ではなく、現在も似たような世界があるのではないか、人間として誰もが「生きること」が認められているはずが、支配者の価値観次第で抹消されているのではないか、「リスト」に載らないようにただただ、おびえながら支配者の意にそぐわないように息をするだけの人生が今でもあるように思ってしまう。監督のアーマンド・イアヌッチは政治風刺で評価されている人。ここでも昨今の嫌な空気に警鐘を鳴らしているはず。
何で英語?
スターリンの死によって起きたソ連の実際の政局変化を裏ではこんな騒動がありましたという体でみせるブラックコメディ。
ブラックコメディといっても下品に騒ぎ立てるばかりで面白おかしいという感じはあまりせず、早々に飽きてしまった。
それと、イギリス映画だし、コメディだし、自分はロシア語も英語も良くわからないけど、全編英語でつくっているのがちょっと引っかかった。
事実は小説よりも奇なり
スターリン死後の旧ソ連の政争を描いたブラックコメディ的作品。コメディの本質は、客観的に見た時に馬鹿馬鹿しいことに当人たちが必死なことだと思っているが、いくら何でも登場人物たちが血眼すぎてコメディの域を超えている。
しかも、もっと敵味方が入り乱れるカオスな展開を期待していたのだが、コメディとしては案外にシンプルなストーリー。
だがコメディでなく実話をシニカルに描いた作品として見れば、(ロシア人にとっては胸糞悪いだろうが)非常に面白い。これが全くジョークでない時代があったのだ。
だが字幕版なのに英語だったのはいくら何でも頂けない。シニカルでシリアスな映画ならロシア映画ではなくてもそこはロシア語じゃないとだめでしょう。あくまでコメディなら英語でも良いと思うが、それならあまりにも胸糞悪い。コメディのネタとしてはあまりにヘビーなテーマなのにそれでいて描き方が軽薄なのだ。
結局のところ、イギリス人らしい傲慢さの垣間見える作品、というのがこの胸糞悪さの原因なのだろう。そういった点まで含め、興味深い作品だった。
よく分からなかった…。ブラックユーモアなんだという事は伝わるけど、...
よく分からなかった…。ブラックユーモアなんだという事は伝わるけど、意味不明過ぎて笑えず。
歴史分かってたら笑えたのだろうか…。
偉いおじさん達が悪口連発してわちゃわちゃしてたけど、ずっとそれに終始したので途中寝た。
ドタバタ劇ながらも、旧ソ連の闇を描いた作品
1953年のスターリン死去に伴う、ソ連政権内での権力争いをコミカルに描いた作品。ロシアでは、上映禁止となって話題になった。
旧ソ連を描いた作品なのでロシア語の作品かと思えば、英語の作品。しかも、ロシア語風の英語ではなくて、もはや、普通の英語。ドキュメント風にと言うよりも、むしろ、ブラックコメディ作品なので、それでいいのかも。実際、かなり凄い事を言っているのに、クスクス笑いが劇場内で、何度か出ていました。
いやぁ、でもね。完全に茶化していますね。“一応”旧ソ連時代と体制を一新したとはいえ、ロシアで上映が禁止されるのもわかる気がします。って言うか、いまの指導者の事を暗喩しているのかもしれないし・・・・
中々面白かったです。ブラックなところが、イギリスっぽい映画でした。
まあまあ
笑えるとこも多かったんだけど、笑いをとるテンポがイマイチなのと、ダークさが笑いに水をさしてしまうので、予告編のようなドタバタで笑うイメージからは遠かった。
あと、
ロシア人が英語で会話している違和感は半端なかった。
洋画では、よくこうゆう現地語ではなく英語で芝居をする作品を見かけるんですが、これはどういった狙いなんでしょうか?
どなたかご存知でしたらご教授ください。
もうちょい
110本目。
面白かったんだけど、ブラック感がもうちょい欲しかった。
M:Iでお腹一杯のせいかな?
TVドラマに出演者してた役者も観れて嬉しかったし、TVだったらエミー賞にノミネートされるのかな?
単に面白いということではなく、
細かい設定がどこまで事実なのかは分からないけど、ロシア政府が上映禁止にするくらいだから基本的な設定は事実だということだろう。その事実は、単に面白いということではなくあまりにも人が簡単に沢山殺されるという現実なのだ。そしてこのような現実は多少形は変えているけど、現代社会にもまだまだ蔓延している。コメディー映画のつくりではあるけど、本当は怖い映画だと思う。
政治家って誰も信用できないな
スターリンの死後、その後釜を狙って今まで部下だった人達が国民の人気を得るために無実の囚人達を解放してく。ちょっと前まで殺す側の人間だったのに、すぐ解放してったのには疑問。
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囚人の解放に誰も反対しないしすぐできるならスターリンが居た時もできるじゃんと思った。まぁそれほど権力は恐ろしいってことか。
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一見いいことをしてるみたいだけどその裏には絶対なにか思惑があるんだなぁと。私たちが変わらない限り、誰がトップになっても変わらないんじゃないかと思いました。
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スターリンが倒れた後の部下達の寸劇は面白かった。人が倒れてるのに、多数決で決めなきゃとか、勝手に入ると怒られるから発見が遅れたり、医者を全部逮捕しちゃってるからヤブ医者しか呼べないっていう(笑)スターリン、自分に殺されたようなもんだね、、(笑).
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