ねことじいちゃんのレビュー・感想・評価
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想像の範囲を一歩も超えない
そのまんま、想像した通りの映画だった。そこから一歩もはみださない。もちろん期待を上回りもしない。まあ、流しっぱなしにして、就寝前にでもウトウトしながら見てもいいかもしれない。
志の輔師匠の落語のファンで、語り口の見事さに引き込まれ魅入ってしまうが、まったくの別物と考えたほうがいい。落語は師匠の「間」で語られるし、骨組みは新作にしろ古典にしろしっかりした造りだ。この映画にはお話と言えるほどのストーリーが存在しない。
少子高齢化の離島に暮らす人々が主人公なので、そこに越してきた人が、それなりに「わけあり」なのは当然のこと。そこを上手に語っていくのが映画の面白さのはずなのに、老人の日常と猫の暮らしを機微を交えて描いたところで、ちっとも面白くならないのだ。もちろん、岩合光昭が監督をしたということで、固定ファンが見込めると、そろばんをはじいたのだろうが、安直すぎる。
動物トレーナとしては優秀かもしれないが、映画を監督する立場にはまったく向かないことが証明された。
ひとつ収穫だったのは、公開時期に志の輔師匠が、番線でテレビに出まくったこと。そこで披露される話は、マクラとして秀逸で、出演を重ねることで徐々に変化していく様子が見て取れた。テレビは編集が入るので、すべてが師匠の段取りで進行したわけじゃないとは言え、毎日、高座に上がる噺家のマクラが、次第に洗練されて、完成していくさまが見て取れた。これは興味深い展開だった。
猫好き必見
2022年9月17日
映画 #ねことじいちゃん (2018年)鑑賞
猫写真家の #岩合光昭 さんが監督したほっこりする映画でした
猫好き65%
柴咲コウ好き15%
榎本祐好き10%
立川志の輔好き5%
その他5%
正しくは「じいちゃんたちと、猫」かな
原案を読んでいないのでなんとも言えないのですが。
メインは島に暮らす、じいちゃん・ばあちゃんの話。
そこに猫が絡んでくるという。
高齢化が進む離島の問題。
同居を持ちかけても、「この島でみんなと暮らしたい」という父。
みんなが寄り添って生きている。
そんな姿が、このまま時を止めてあげたいって感じで。
監督は岩合さんなので。
出てくる猫がみんな「岩合さん好み」のごっつい顔の猫。
猫がジャンプする「飛び猫」も、おお!って。
どのシーンにも、ちゃんと猫が小さく映ってたり。
志の輔さんが主演ってことしか知らなかったので。
「深夜食堂」的メンバーやフードコーディネートが飯島さん。
そこもあらって感じで楽しめました。
なので⭐️0.5プラス。
ネコに癒されたい方はどうぞ。いろいろ仕込まれている人間ドラマはもは...
ネコに癒されたい方はどうぞ。いろいろ仕込まれている人間ドラマはもはやどうでも良し。キャストが豪華なのでもったいない感がすごい(笑)
BSテレ東録画鑑賞
美しい猫・ペットと老人
どうも生き物は苦手で。
どいつもこいつもキレイに毛づくろいされて、いい顔していると思ったら、なるほど、そういう監督だったのか。納得。美しく生き生きとした姿は、そこらの野良猫とはちょいと違うね。
そうか、年寄りになるとペットが一番の友達か。ペットに語り掛け、寝食を共にし、そしていずれは別れ。悲しいが、独りぼっちよりずっと幸せなんだろうな。僕はムリだけど。
それより、地域の住人の支えは良いな。こういう社会はかなり理想的なのかなあ。
何気ない島の日常
立川志の輔扮する2年前に奧さんを亡くした元教師大吉は、タマと名付けた猫と暮らしていた。柴咲コウ扮するカフェを開こうと東京から引っ越して来た美智子もタマを可愛がった。大吉は、美智子に言われて田中裕子扮する亡くなった奧さんのレシピを探し出して料理を作り始めた。
様々な猫が登場するが、それにしてもタマは、一緒に散歩したり一緒に居眠りしたり志の輔に良く慣れてたね。大したもんだ。ダンスホールを企画した柴咲コウがヒロインとして華を添えていたので、何気ない島の日常ののんびりゆったりしたトーンでもまだ観れたよ。
ほのぼの映画
【オススメの人】
・ほのぼのとした映画が好きな人。
・猫が好きな人(とにもかく猫がたくさんでます。)。
・島の暮らしに憧れのある人。特に島でカフェをやりたいと思っている人。
【オススメでない人】
・ドラマティックなストーリーを求めている人(盛り上がりのある映画ではありません)。
・猫が嫌いな人。
・寝不足の人(ほのぼの映画なので眠くなるかもしれません)。
猫好きにはいいですね、平和ですし
漁村に美人店主のカフェが出来たら、ざわつくかと思いきや、おじいちゃんおばあちゃんたちは平和でいいですよ。
猫のいい演技は粘り強く、そして監督の岩合さんだからいいのかもしれませんね。
ゆっくりな時間
いまの世の中は、ちょっと目を向ければ無限の情報、すぐ連絡がとれるコミュニケーションツール、便利グッズの数々、多岐にわたる移動手段、情報の移り変わりは激しく、一言でまとめると忙しい日々。
『待つ』『間』というカテゴリーが薄くなってきている。
そんなことはどうでもいい、ゆったり、のんびりな時間を、この映画で久々に味わえました。
ただのんびりゆったりだけじゃない。
そういう時間が、自分のペースでじっくり物事を考える時間を与えてくれる。 一人一人想いをもって生きている。何て素晴らしい。
そう思える映画でした。観て良かったです♪
猫暮らしもいいな
今のまま、ありのまま、誰にも気を使わずに自由気まま。
これが猫の生き方なんだろうな。猫と、猫のように暮らす。
命尽きるまで、いつもどおり。そのまんま。普通に。
これまで犬しか飼ったことがないので、この映画見て、なんとなく猫飼いたくなりました。多分、無理ですが。
柴崎コウさんが営むカフェで、揺蕩う時間を過ごしたい
大吉さん(立川志の輔)以外の登場人物の背景は余り描かれない。例えば柴崎コウさんが演じる女性がどこから来て、何がきっかけでカフェを開くことになったのかなど。
が、この映画は余りそういうことは気にせず、ゆったりとした気分で観る映画であろう。
この作品の舞台になった島の名前を知った時、少し驚いた作品。
<2019年4月5日 劇場にて鑑賞>
猫を見る映画
猫を撮っているのは頑張っている感じ。
原作マンガの実写化ではあるが、マンガの柔かなタッチで描かれた世界観をリアルにしてしまうと「ちょっと違う」と思ってしまった。
マンガだと受け入れられた表現や物語はコマで分けられ読み手のリズムで進むのだが、映像作品となるとそうはいかない。
私向けに作られる作品などないのだけれど、猫好きな私は猫を見るだけで満足してしまい、物語とその演出を無くても良いように思ってしまった。
どこかで聞いたことのあるストーリー展開は万人向けで当たり障りはないが、この作品は猫を眺める映画だと思う。
主役のねこ、タマの凄み
猫が多く、高齢者が多い島の日常物語。
素朴な日常だが、猫と島民のやさしさで終始ほっこりの作品。
ですので、インパクトもドンデン返しもありませんw
高齢者と猫あるあるネタが詰まっています。
感心させられるのが主役の猫、タマである。
猫沢山出てくるが、タマである。
人間の演出を嘲笑うかの様な、見事な演技。
犬と違い、猫ってあまり人間の言う事聴かない動物なんですけどね🙀
この島に出てくる猫達はペットと言うよりかは、昔から共同生活している住民ならぬ「住猫」。
共に生き、島の暮らしが成り立っているこの描写は好きです。
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