「映画会社勤務のマニはカンヌ映画祭に参加している最中に突然上司から解...」クレアのカメラ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
映画会社勤務のマニはカンヌ映画祭に参加している最中に突然上司から解...
クリックして本文を読む
映画会社勤務のマニはカンヌ映画祭に参加している最中に突然上司から解雇を言い渡される。格安チケットでの出張だったのでフライト変更もままならずしょうがなく海岸をブラブラしていたところをフランス人のクレアに声をかけられて意気投合。クレアは音楽教師で詩人で写真撮影が趣味のおばさん。クレアは自分がシャッターを切ると映っている人が別人になると信じている変わった人でマニやマニの上司、マニと付き合っていた映画監督達の写真を撮ってみせるが・・・。
それぞれの主演作『お嬢さん』と『ELLE エル』のプロモーションでカンヌに来ていたキム・ミニとイザベル・ユペールとたった数日で撮ったというだけあって、ギリギリ映画の範疇に入る素朴にも程がある作品。適当なズームや計算も何もなさげなカットが逆に2人の魅力をぐっと引き立てていてものすごくキュートな映画になっています。イザベル・ユペールのリラックスし切った演技も素晴らしいですが、キム・ミニの美しさも印象的。彼女の作品は『泣く男』しか観ていませんでしたが、昔の松嶋菜々子を思わせる繊細な佇まいに胸が痛くなりました。
コメントする