「見ようと思えば傑作、個人的には残念…」母さんがどんなに僕を嫌いでも じぇんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
見ようと思えば傑作、個人的には残念…
う~~ん、いわゆる”毒親”を描きたいんだろうけど角度と言うか、レベルが違うのかも…?
これを毒親の類に含めるのなら、かなりソフトタイプと言いますか…
毒親問題を完結に映画化したいならこれでもいいけど、現実はもっと残酷だし
「子宮に沈める」という圧倒的胸糞事実ベース映画と比べるとレベチよねって…
まあ、この作品は別角度というか、他の視点を描きたいんだと思うけど。
”毒親”はおいておいて、今作は毒親を持つ子どもの成長と生活環境を描きたかったのかな?
・ミュージカルという自分を表現する場所があったこと
・頼れる、心配してくれる大人がいたこと
・自分を理解してくれる寛大な友人がいたこと
ここまで状態の揃った環境はなかなかないと思うけど、この3要素があれば
毒親がいても何とかなる!!!立ち向かえる!!!って下手な鼓舞を受けた感覚があるw
作品全体を一言でいうと”クサイ”に限るシーンは多いわけですが、それも主人公の好きな”ミュージカル”と言う表現方法に寄与してくるんだと思います。
良かった点としては毒親役の吉田羊さん!
男にだらしなくて思い通りにいかないとヒステリックになる典型毒親をちゃんとMAXで演じ切れていたと思う。
もう少し激し目な設定にしても良かったとは思うけど、主人公の太賀と帳尻合わせるためにわざとライトな毒親設定にした気がする。
やり過ぎると気軽な作品として扱ってもらえなくなるし。。。
結局こども側から歩み寄らないとだめだよね!!ってのは間違いないんだけど
虐待に近い幼少期を送った人間があんな風にカラ元気に育つのか・・・?
まして母親の看護までするか・・・・????
全体的にリアリティに欠けるし、メッセージがチープでしたが
役者さんの演技力と希望を込めて★3.4くらいでした。