「重い話だが目を背けてはならない」母さんがどんなに僕を嫌いでも uttiee56さんの映画レビュー(感想・評価)
重い話だが目を背けてはならない
予備知識はほぼなしで予告の印象のみで鑑賞を決める。公開翌日の土曜日のレイトショーに行ったが、ほぼ貸切状態。
まぁ虐待の記憶を乗り越えて家族を再建する非常に重い話だし、子供が虐待される場面を見たい人がいるわけないだろうから、客が入らないのも宜なるかなではある。
それでもなお母を愛する主人公、主人公を愛する血の繋がらない「祖母」、お前の闇の部分も含めて好きだと言ってくれる素晴らしい友人たち、そして遂に望む結末を手に入れる姿に、何度も涙が出そうになった。
しかし最も衝撃を受けたのは、映画の最後に「本作は事実を元にしたフィクションです」と表示された瞬間である。こんな努力ができる人が本当にいるのか。自分の家庭にも色々な問題があるけど、自分にはとてもこんなことは出来ない。一生逃げ続けるだけだ。
毒親を熱演した吉田羊さん、虐待される幼少期を演じた子役の小山春朋君には、お疲れさまでしたと言いたい。
※本作には熱心なアンチが付いているようなので、自分としては珍しくコメント不可とさせて頂く。
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