女と男の観覧車のレビュー・感想・評価
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ウディアレンで二番目に好き
音楽や、セリフが多いところや、主役以外の俳優がカメラ目線で話すところなどがウディアレン節満載。
巧みな会話と練りこんだ内容がウディアレンらしい
ケイトウィンスレットは年を取っても綺麗で好き
ジニーが波乱な展開すぎて役ながら可哀想だと同情してしまった
夫の元妻との娘に不倫相手をとられるなんて、女なら誰しも思うだろうがまー憎い憎い
そら当たってイヤミを言うしまうのは皆んなそうだと思う
と女目線でみてて共感した笑
最後の最後まで
野球の試合観に行くか?
行かない
で終わるところが良かった
ジニーは舞台や物語、映画が好きなのに対して夫は釣りや野球、、、
全く趣味が合わないのもおもしろい
ラストシーンのジニーが一番化粧や衣装が派手になってた
MAXに着飾って最後にフラれるオチ、面白かった
寂寥か懐古か。
50年代の寂寥感漂う遊園地の片隅で繰り広げられる荒んだ人生ドラマ。この映画を古き佳きアメリカを懐古して見る見方と、退廃的な人生を味わう見方で分かれるのではなかろうか。
ストーリー自体は冒頭に宣言される通りのメロドラマ。クサすぎるくらいにメロドラマ。不倫、恋人の娘への恋、ヤクザからの逃避行、非行少年、そしてやはりドラマの設定の主役は貧困。バッチリである。
問題だけ拡大し、何も解決せずに終末を迎えるのだけは懐古主義的じゃないですね。
キャラ設定の洞察が素晴らしい
この作品がアカデミー賞にかすりもしなかったのは、ウッディ・アレンの小児性愛疑惑のせいだったのか。ケイト・ウィンスレットは、老けてむくんで全く美しくない中年女性を、むごたらしいくらい容赦無く演じていて、主演女優賞行けたんじゃないかと思う。少なくとも美術賞は獲れたんじゃないか。『ブルー・ジャスミン』に続いて、現実逃避しないと生きられない女性を描いているが、ジニーが感じる焦燥やイライラは、取り立てて不幸な生活をしていなくても、女性なら感じるものだと思う。ジニーのキャラ設定の洞察が素晴らしく、個人的には、ウッディ・アレンの代表作の1つになるのではと思った。
メロドラマ!
舞台は1950年代の遊園地。まるでアメリカ古典文学そのままみたいなお話。
ジニーがヒステリック過ぎて痛々しい。でも美しいからまた哀愁が溢れまくっている。
色男のミッキーがジャスティン・ティンバーレイクでちょっと笑ってしまう。
ウディ・アレンの作品にしてはぐちぐちぐだぐだしていなくて良かった。
恐ろしくも痛快な「ホラー映画」
主人公のジニーは39歳から40歳になるところ。まさに私と同じ年。
いくら「人生は何度でもやり直せる」とかキレイ事を言ったところで、なんとなくもう大幅な軌道修正をするのは難しいな…と、薄々感じる年齢だろう。
でもジニーは「私の人生はこんなものじゃない」「もっと私に合った場所があるはず」と本気で思っている。
「こんな夫は私に似合わない」「こんな仕事は私がするべきものじゃない」と。
こんなに不幸なことはない。
しかもウディ・アレンは彼女に「理想の美青年と新しい人生を始める」という夢を見せるだけ見せて、あっさりと奪う。
なんという残酷な展開だろう。
鮮やかな色彩、お洒落なファッション、美しい美術に彩られているけど、でもこれは私にとって、ほとんどホラー映画だった。
主人公が青年ミッキーを本気で愛してたのかと言うと、かなり怪しい。
「自分を相応しい世界へと連れ出してくれる媒介」として、愛していたんだろう。
一方のミッキーも、劇中で語っていたように「年上のちょっと厄介な女と不倫することで、自分の才能の刺激になるかも」みたいな感覚だったんだろう。
そして案の定、あっさりと若くて可愛いキャロライナに心変わりする。
この残酷で身も蓋もない話を、私は恐ろしくも痛快に感じた。
何のごまかしもなく、現実を投射して見せてくれたと思った。
かつて新しく賑やかだった遊園地も、やがて少しずつ色褪せて、客足も遠のいていく。それはただの自然の摂理だ。
例えば話題になった「おっさんずラブ」や「逃げ恥」でも、年上女性と年下男性の恋愛が描かれたけど、私はアレが苦手だ。
私は明らかにアレのターゲットで、制作者の「こういう願望あるでしょ?憧れるでしょ?」みたいな意図を感じて気持ち悪くなる。
ひねくれた私は「舐めるなよ」と思ってしまう。
それよりも私はこの映画のほうがずっと好きだ。
「女性たちよ、自分の人生から逃げるな。男なんかに人生を預けるな。若い女と張り合うな。過去の栄光にしがみ付くな。今、目の前の人生を見つめて、歩いていけ」というメッセージを感じた。
ウディ・アレンの真意は分からないけど。
シリアスだからこそ笑いを誘う
日銭を稼がないと日が暮れない下層家庭の切羽詰まった日常。シリアスだからこそ笑いを誘うバツイチ夫婦のドタバタが次第に崩壊して行く様を、ウディ・アレンがたたみかける傑作。
大変なことになる程に女優本能が出て来るおかしさなんかケント・ウィンスレッドの代表作になるのじゃなかろうか。
熟した果実を貪る
ウッディ・アレンは老いて益々盛んだ。ケイト・ウィンスレットを主役に迎えた今作も絶好調で、アレン節が炸裂する。
まず、1950年代のニューヨークはコニーアイランドの情景が秀逸で、一瞬にしてメランコリックな気分に浸った。
そして若い男との恋にみっともないほど揺れるウィンスレットが恥ずかしくてやたら魅力的だった。熟れきった今の彼女は無敵だろう。
まさに熟した果実を貪るのみ。マニアにとってはウィンスレットを恥かしめるアレンも一興!
おもしろい
欲求の溜まった人妻の恋心、嫉妬、上行意識が良くかけている。浜辺でこっそり男と会うシーンがあり2人の特別な場所と思っているが娘とも同じ場所であっていてイライラしてしまう。欲求不満が爆発しその行動(行動しないということ)により更なる悲劇が生まれ生活が崩壊してしまう夏の恋は恐ろしいが面白い。
光がきれいだった。
1950年代、コニーアイランド。
よくわからないけど地域全体が遊園地みたいな場所と思えばいいのでしょうか。
たしか映画「ブルックリン」でもシアーシャローナンたちが海水浴に来ていたように記憶しています。
今回の映画は、色がきれいでした。
遊園地のネオンが室内に映っていたり、オレンジの夕日が見事だったり。
美しき風景に反比例する、主人公のさび色の毎日。
そこから大学生には見えないけどかわいげのあるジャスティンティンバーレイクとの浮気に色めきたつケイトウィンスレットが、まあ説得力たっぷりに悲喜劇を演じます。
ケイトウィンスレットの容貌が、昔美人だった、今は生活にくたびれているけど
過去の夢が忘れられないあきらめの悪い中年女性っていうのを、本当に体現していて、感心しました。
もうちょっと病的に恋に溺れていて、夫の娘とジャスティンがひかれあうのを
どうにか阻止したくて、二人のデートするお店に危険を知らせる電話をしなかったシーンまでのあれこれが面白かったです。
そして、それが露見してから、女優になりきっておうちで衣装を着こんで永台詞をいうケイトは最高でした。
息子(ケイトの連れ子)の放火癖が何を表しているのかよくわからなかったです。
非行の典型的な何かがあるのでしょうか。
なんにせよ、彼の放火癖は止められず、ラストにはなんかおっきな火を起こしていたような…
まあ、みんなおばかさんですって話です。
きっとわたしもそうなんだろうなっておもいました。
いつの時代も、人間は愚か
正午前から、2018盆休み〆の一本。
いつもの意地悪に、プラスの「光のマジック」が良かった。
なかなか、だが最後に物足りなく感じたのは…
アレン翁が仙人近くなって優しくなったからなのか、自分が歳をとって優しくなくなったからなのか…
「そして誰もいなくなった」というくらいの手痛さが欲しかった作品。
秘密の恋が回る
名匠アレン監督の世界観を名女優ケイトが圧倒的な演技力で見事に演じている。鑑賞前の作品イメージとは違っていたが良い意味で裏切られた。音楽から展開、演出、そして唸るような人生描写まで全てにおいて引き付けられる作品。恐れいりました。
2018-155
ウッディ・アレン版貧乏地獄物語
中年以上が見ると何とも切なく遣る瀬無い気持ちになる作品。日本映画で扱うような四畳半的世界が描かれているのだけど、その貧乏臭さが薄まっているのは、ウッディ・アレンの軽妙な演出とBGMのジャズの効果だと思われます。それにしても、ケイト・ウィンスレットの演技は鬼気迫るものがあり必見。ジム・ベルーシの演じる情けない中年デブハゲアル中もいかにもいそう。繰り返しになるけど、現実生活の閉塞感と逃避(貧乏臭さ)、それと対照的な軽妙な演出のギャップが激しすぎて、やや違和感を感じながら見終えました。
ちょっと切れが悪いか?
ウディ・アレン監督の、伝家の宝刀でもある自業自得というか、因果応報の結末を期待していたのに、あれ? こんなもん?って感じで、少し期待外れだったような…。
観覧車は、絶頂を見た後は、下る一方ということで、そういうことを言いたかったのかも知れないが…。
次回作を期待します。
コニー・アイランドの出来事
50年代、マフィアがまだ暗躍し、戦争のきな臭さがまだ残りながら、豊かさをようやく夢見られる時代。コニーアイランドの遊園地と浜辺周辺だけで繰り広げられる病んだ人達の物語。
本作は、ケイト・ウィンスレットの独壇場で、熱演が光った。役どころは偏頭痛持ちで、少し誇大妄想癖のある、元女優ジニー。火遊び癖のある困った男の子の母親で、再婚相手の遊園地のメリーゴーランド係のハンプティと3人で暮らしている。
旦那と口論で頭痛を抱えながら、ウェイトレスとして働くが、日々の生活には不満だらけ。子供は学校に行かず問題ばかり起こし、旦那は優しくも生活力に乏しく、釣り三昧。そこへ、旦那の娘が、ギャングに追われて転がり込んで、頭痛のタネがさらに増える。そんな時に、海水浴の監視員ミッキーに出会い、深い仲になってしまう。
古き良きアメリカを表現したコニーアイランドを舞台に、おかしな家族の関係を描くわけだが、ケイトの演じる、ジニーのほんの少しの異常さが、この映画の魅力といったらおかしいだろうか。
子供を放って、若い監視員と逢瀬を重ねているのだから、とってもダメ女なのだけど、そのジニーが気になって最後まで観てしまう。
イライラした更年期のおばさまとして、怒鳴ったり、アスピリンを呑んで怒りを抑えたり、見事な演技。そこへ、どこかケイトの上品な顔立ちが、自称元女優のわがままさが加わって、ジニーという難しいキャラを、作り上げていた。不倫相手のミッキー役のジャスティン・ティンバーレイクが、古い時代のイケメンにピッタリで、華を添えた。
作品のメッセージとしては、よくわからないところも多いのだが、この映画のケイト・ウィンスレットを観に行くだけの価値はあると思う。
2018-76
ケイト・ウィンスレットが徹底的にうざかわいそう痛女に描かれてる。
それを演じきっちゃうのがすごい。
すぐ癇癪起こすし
自分可愛いし自分第一やし
子供問題ありすぎなのに全然親してないし
かまってちゃんが過ぎるし
人の話聞かないし、自分のこと棚にあげるし
ちょっとぽっちゃり、というよりはデブな二の腕がやたら現実的。
ほんとにこの人ローズやった人?って言いたくなるくらい、ケイトがすごい。
圧巻だった。むかついてたもん(笑)
キャロラインとジャスティンはまともだった。
それ以外の役はみんな問題あり。
そういう嫌な部分をウディ・アレンはこれでもかってくらい見せてくる。
綺麗な衣装とセット、インスタのフィルターみたいなライティングをころころ変えて、見ている映像は美しいのに、見させられてる人間たちの内面(エゴ)が強烈。
関係ないけど、後ろに座ってたおっさん、席まじ蹴りすぎ。
ケイトやったら暴れまくるレベルでした。
そんなでも見入って、あっという間の上映時間でした。
やっぱり毒がある…
今の現状からいつか誰かが救ってくれる…そんな幼く、愚かなであざとい人の本性を、一場面一場面、演劇が如く描きいていく、手法と演出力、そして演技力は見応えありですね!毒があるという意味で、近年の作品では、「ブルージャスミン」「マッチポイント」と並びお気に入りです。
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