「撃沈寸前でベイルアウトした作品」空母いぶき erimakiさんの映画レビュー(感想・評価)
撃沈寸前でベイルアウトした作品
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原作のファンですが大目に見ても納得いかない点がふたつ
1:機密保持をぶっ壊す艦長
2:結末の適当さ
1
秋津艦長、貴方は言ったはず。
「我々が誇るべきは、国民に誰ひとりとして戦争犠牲者を出していないことだ。」
ところがこれからガンガン戦闘がはじまるであろう艦に民間人(ネット記者)を尚も居座らせる。これは戦争犠牲者を出す気満々である。そして独断で報道を許可する自衛官とは・・・。
2
「大国の干渉」で戦闘が終わって結末を迎える。これは「東亜連邦」の存在を丸投げにしている。彼等の正体も明らかにならなければその罪が問われることもない。ここに設定の適当さを感じ、敵国を原作の通り中国にする、というのを避けるための「付け焼き刃な設定」という印象は全く拭えない。
事務的に(義務的に)映画化しました、というノリを感じ、大変残念であります。
ただ強いて言えば、唯一、予想外に良かったのは市原隼人が戦闘機乗りという役柄に大変はまっていて素晴らしかった。
彼だけで星ひとつ献上。それがなかったら完全に撃沈作品だった。迫水三佐は柿沼一尉だけでなく、この作品をもベイルアウトさせ、生命を救ったのだ。(俺の中で)
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