「原作へのリスペクト皆無、その金で原作を買って布教した方がマシ」空母いぶき びふてき丼さんの映画レビュー(感想・評価)
原作へのリスペクト皆無、その金で原作を買って布教した方がマシ
原作からの乖離・改悪がひどいです。深い怒りに震える手でこの文を打っています。
是非とも今からでも「空母いぶけない」とでも名称変更願いたい。「いぶき」の名が泣いている。
原作をリスペクトしている者からすれば、観るためのお金をドブに捨てるか、原作を買って布教するのに使うほうが遥かに良いでしょう。
この劇場版を見ていて気になった不快な問題点は、大きく分けて3点です。
◆問題点
1.中国への忖度で敵味方の入れ替えを行い、作品と空母の存在理由の根底を覆した。
2.役者のオナ○ー動画配信に使われ、現首相を小馬鹿にするために首相の動向に意図的な改変を行った。その行程で難病を揶揄したとしかとれない描写があり、批判が巻き起こっている。
3.その他リアリティが無い。
◆詳細
1.中国への忖度
原作は中国が尖閣諸島の不法占拠をエスカレートさせて物語が始まりますが、本作ではそれは中国ではない謎の国家に置き換わってます。のみならず、最後には中国を含む国連軍が助けにやってきて物語が終結に向かいます。
つまり中国の立ち位置が原作では敵、本作では味方なのです。
もうお分かりですよね?全くの別作品です。よくもまぁこんな改変を出来たものです。
現実に、現在我が国はヘリ搭載型護衛艦を空母化する流れにありますが、それは中国の覇権国家的蛮行に対応するための措置です。その根底にある空母の必要理由そのものを覆い隠して中国に忖度したことになります。よりによって助けにくる側に中国がいるとは。呆れて物も言えません。
これを「空母いぶき」と呼んでいいのかすら疑問です。いぶきという名に失礼だ。
作者であるかわぐちかいじ氏は、漫画作品の根幹を中国系思想家に売り渡したととっても良いでしょう。そこに我々の知る「空母いぶき」は居ません。
2.役者のオナ○ー動画
ある作家に三流と呼ばれた役者がおります。かの役者は、この原作を反権力への風刺に使っていい作品かどうかを見極める力がなかったんでしょうね、また、そのために「左派がアベ批判のために常用していた表現」で難病を揶揄しました。このあたりに左派同様、人間性の欠如を痛切に感じます。
問題となった彼のインタビュー記事は、当該書籍を購入して読者が読める分には全て読みましたが、全文を読んで尚、「水筒持参」「お腹弱い」の2つから「左派からみたアベ」を連想するなという方が無茶やろ・・・としか思えませんでした。
現首相の難病は、左派・反権力の人間が心なく見た時には「ただの腹痛」程度にしか映っていなかった事は、記憶に新しいですからね。
三流と呼ばれた男は「左派からみたアベ」を恥ずかしく情けなく面白おかしく演じたかったんだと、堂々とそう言うべきでした。また、そのために難病を心なく揶揄していた過去の表現まで引っ張り出している点は、醜く見苦しく小汚く小賢しい事この上ない。彼の役者人生がこの映画をきっかけに決定的に落ちぶれることを心の底から祈るばかりです。
3.リアリティが無い
全体に緊張感なくふぬけてて、ごちゃついてて、整理ができない。名言だけはカバーしようとしてる感が否めず、無理矢理感がハンパ無い。捕虜は国内の一般見学者みたいな扱いで甘々な対応。戦闘シーンでは艦長だけ不気味に笑ってる。役者のテンションもまちまちで、ある俳優は敵役を変更して尚、「映画を通して愛国心がはぐくまれた!」と右派みたいなこと言ってるし、別の俳優は「体制側を演じるのは嫌だったけど現首相の難病を揶揄する方針に改変して良いなら演じてやっても良いよ!」とトチ狂った左派の立場でシコシコ演じてます。要は統率が取れてないんです。全体主義とは違う意味で、みんなが同じベクトルに向けていない。ひとつのゴールを示せていない。
監督はお片付け苦手なタイプなんじゃないですかね。
ハッキリ言って見づらいしリアリティが感じられません。
◆結論
原作を愛している皆様は、見に行かないほうが善いです。その金があれば、原作を買って大切なご友人などに布教したほうが良いです。
自らの原作作品を中国に売り渡した原作者に愛想を尽かした皆様は、布教が面倒くさければ、その金はドブに棄ててさっぱり諦めましょう。そのくらいこの劇場版にはお金を出して観る価値を見いだせません。
◆心配事項
そのうち三流役者と呼ばれた男が「空母いぶきを沈めた男」とか銘打って自叙伝を書き始めないか心配でなりません。
ほら、あのテの人たちって、なんか主張後に左派のホルホル講演会に引っ張りだこにされたり、その件について手記を出版したりする傾向があるので。。。