家(うち)へ帰ろうのレビュー・感想・評価
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そりゃ泣くよね
主人公が道中で出会う人たちは、フランス人もドイツ人もポーランド人もみんな優しい。過去に何があったかも知っていて、その上で未来を築こうとしているし、過去にも向き合っている。主人公もそれは分かっているが、70年経っても戦争の記憶は彼を苦しめ続ける。故郷の名を口に出せないほどに。聞いた話じゃない、この目で見た。その目で見てしまった光景は、ふとした拍子に蘇ってしまうのだ。具体的な戦争描写はほとんどないが、これほど戦争の悲惨さを伝える映画もそうないだろう。親友に会えた彼が、少しでも苦しみから解放されることを願って止まない。
アブラハムと一緒に旅をしながら
アブラハムと一緒に旅をしながら、
過去の記憶が少しづつよみがえって
くる、そんな体験をアブラハムと
一緒にしたようで本当につらくなり
ました。
一緒にドイツを越えた
文化人類学者の女性に
父や妹の最期のこと、
それを自分は見ていたことを
言葉にして、
ドイツ語で溢れる電車に乗って
夢の中で、幼い頃のドイツ人への
恐怖心と、家族の姿をはっきりと
目にして、
目を覚ました病院で父の名前と
母の名前を口にする。
畳み掛けるように、70年間封印
していた家族の記憶を言葉にして、
目にして、噛みしめなければ
ならなかった。
旅の途中偶然出会った女性たちは
みな勇敢で、素敵でした。
約束
ホロコーストの生存者でアルゼンチン在住の爺さんが、友人との約束を果たす為、70年振りに生まれ故郷のにポーランドを目指し旅する話。
娘達の説得で老人ホームに入ることになった前夜に旅立つ主人公。
コミカルな始まり方にちょっと癖のある主人公が、強い想いを抱きつつ軽い感じで旅を始める。
旅を通じて絡んだ人達との交流を通じてみえてくる過去と想いが伝わってくる。
いい人ばかりだしシンプルなストーリーながら心打たれて泣かずにはいられなかった。
強い絆
観て良かった
出会えて良かった
そう思える作品に出会えた
アブラハムは脚が不自由で、きちんと行程をプランニングしていないその旅はアクシデントなどにも見舞われる
それでも、アブラハムは出会う人、出会う人に助けられながら、ポーランドを目指す
正直、始めは、腹立つし面倒くさいし姑息なじいさんだな、という印象が否めないのだが、観ていくうちに、どこか憎めないし、本当はとても臆病でとても強くて優しい人柄を見ることになる
アブラハムは、ポーランドという言葉すら、自らの口から発することを拒み、メモにあるポーランドを見せて、行き先を告げる
ドイツにいたっては、足を踏み入れることすら拒む
陸路で行くにはそこを通らねばならないのにもかかわらず
そして手を差し伸べてきた相手がドイツ人だと分かると、その手を取ることも拒む
時が経ったにもかかわらず、もう今のドイツはあの頃とは違うにもかかわらず、彼の目の前に立つドイツ人はあの頃のドイツ人ではないにもかかわらず、それを拒むアブラハムは愚かなのだろうか
私にはそうは思えない
映画が進んでいくと、アブラハムが目にしたこと、されてきたこと、受けた心と身体の傷の一片を知ることになる
それは過去ではなく、今もアブラハムを苦しめる今
だからこそ、今がアブラハムを少しだけ変えたことにぐっとくる
ラストに表情と目だけですべてを語るシーンがあるのだけれど、ここで涙腺が崩壊した
ポーランドと口に出来ず、ドイツに足を踏み入れることさえ出来ないアブラハムが、それでも果たしたかった約束
思い出すだけで、目が潤んでしまう
観終わってから、いろいろ見てみた
この作品は、監督の祖父、そして、監督自身が見聞きした話などから作り上げられたと知った
完全な実話ではないながらも、実際に起きた事からインスパイアされた話
そして、末娘のタトゥーの意味も知った
実際にホロコーストを忘れないためにそうしている人々がいることも
この作品に出会えて、観に行けて、本当によかった
タイトルなし
ラストのラストにホロッと涙がこぼれます。
再会の際のお年寄り二人の味のある演技が沁みました。
しかし年をとってもモテモテですね。各地で献身的な助けがなければ成せなかっただろうなぁ...
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いや〜良かったですよ〜GOOD👍🏼👍🏼
掴みのシーン💃🕺🎻が不説明で長かったので、掴まれなかった短気な私は監督にちょっとイラっとしていたのですが、その後は頑固で一癖も二癖もあるこの爺さんや、脇役らのキャラの立ち具合の良さのお陰でグイグイとストーリーに引き込まれ、過去の回想シーンや終盤の背景で流れる曲の良さも相乗効果的でハートを震わされ、昨今は乾き気味だった頬をかなりの涙量で潤しました💧😭💧
連れて行ったMy 母の所望するロマンのある作品で良かったですし、個人的には劇中の亡き妹の才能にやられました。
また、私はエイブラハム爺さんの顔付きや己を通すキャラの強さ、そして劇中曲の荘厳さも似た雰囲気だったりしたので、彼を某MARVEL作品の『Av インフィニティ-・ウォ-』のサノス氏とちょいちょいシンクロさせながら観てしまいました。
原題と邦題のタイトル通りのお話に👍🏼
(原題『El último traje』「最後のスーツ」)
連れて行った母も納得の一作で👍🏼👍🏼
全力でお薦めであります👍🏼👍🏼👍🏼
⭐️4.0くらいで妥当かと思ったのですが、これだけ涙が流れたので強がらずに⭐️4.5。
ところで分かる方がいらしたら教えて欲しいのですが、
Q1:飛行機で隣り合ったピアノマンに何の弱みがあって、爺さんは彼に貸しができたのだったでしょうか❓
Q2:マドリッドの勘当娘の腕にあった父と似た感じの入れ墨はどういう経緯で❓
追記:今度は妻を連れて再鑑賞しました。
初回に母を連れて行った時に、わざわざ誘って連れて来た者をも感動させて唸らせてくれる作品か🧐⁉️と誘った責任感から神経質になり、序盤にドギマギして苛ついたり、集中力の欠けた時に見落として疑問に感じた箇所も今回はスムーズにこなして(但し妻も彼女の個人的な理解力の問題ですが、別のところで呆れるほど誤解している箇所がありました😑)、感動の幅とそれに伴う涙の流量は2回目で減りはしましたが、最後はやはりはらはらと涙し、他の作品を新規開拓する冒険をしないチキンなスタンスで、'20の新年初鑑賞を手堅い作品の再鑑賞で終えましたとさ🙏🏼
70年越しの奇跡に涙…!
戦争で受けた心の傷は、沢山の楽しい記憶で塗り固めても、消えることはないんだと悟りました。
孫もいて、沢山の家族もいて、何不自由もない暮らしを送っていても、後悔の思いは消えることはない…。
戦争の苦しみはそれほど酷く、心の奥に刻まれ続けているのでしょう。
しかし、それと同時に戦後彼を介抱してくれた、幼馴染の青年への感謝の気持ちも、ずっと変わることなく、彼の心の中に残り続けているのも印象的。
自分を助けてくれた命の恩人へ感謝の気持ちを伝えるために、自分の仕立てたスーツを持って、ブエノスアイレスからポーランドへ向かう老人は、再開できるのか?
途中、大嫌いなドイツの土地を経由しないとポーランドに到着しないこと知った彼。途中駅で足踏み状態になってしまう姿が悲しい…。
戦争が終わっても、ユダヤ人を根絶やしにした、ドイツの忌まわしい記憶が離れられない彼にとって、その土地を踏むこと事態も心許せない行いということなのでしょう…。
そして、どうしても足を地につけたくない彼は、自分の衣服を地面に敷いて駅のホームに降り立つほどの強硬手段に。
本来だったら笑えるシーンなのかもしれませんが、そんな真剣な彼の姿を見たら涙が出そうになりました。
両親や幼い妹まで殺された彼にとっては、どんなに優しいドイツ人がそばにいたとしても、ドイツ嫌いを変えることはできないのだと思います。
私の父も未だに中国人を嫌っていますが、やはり戦争というのは、一つの人種そのものを嫌ってしまえるほどの破壊力を秘めているのかもしれませんね。
時を超え、平和を願い続ける今こそ、偏った考え方の人が一人でもいなくなり、いつか世界中の人が人種差別しないような世界になればいいなと思いました。
病気の体に鞭を打ちながら、故郷ポーランドに降り立つことができた老人。
過去と未来のポーランドの街並みの変化が、何故だか残像のように目に焼き付いて離れなくなりました…。
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