「傷負い人が、人に傷を負わせる悲しみ」判決、ふたつの希望 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
傷負い人が、人に傷を負わせる悲しみ
難民キャンプで、学校の先生をする日本人がいるそうです。家も仕事も失った大人達と、暮らす子ども。席を譲ることも、分け合うことも出来ません。そこにノートやら、おもちゃやら、物資が届きます。彼女がポツリ。あの子達に必要なのは、モノじゃない…。
自分にとって正しいことが、隣人にとっての迷惑だとしたら、どう対処します?。故郷を追われた記憶に苦しむ人が、他者に寛容になる方法は?。法律に、過去の事件、暴走する大義。それらを乗り越える強さと優しさは、どこで調達できます?。
きっかけは、些細なことでも、歴史と政治の話が始まると、ヒトは絶対分かり合えないと考える私にとって、本作は、邦題通り、希望です。
さっきのキャンプの話ですが、トラブル続きの日々でも、教室を掃除したり、机を整頓したりする子が、ひとり、また、ひとり…。奪い合いから、譲り合いへ。先生にとって、彼らこそ、希望なのでしょう。
分かち合うことの難しさと
分かち合うことの喜びは
あなた自身で確かめて
あなた自身で確かめて
サンボマスター「手紙」
本作を観ていたら、思い出した曲です。ビデオグリップが、けっこうリンクします。興味ある方は、ご検索を。それと、本作をご覧になった方、もれなく全員に「戦場でワルツを」を、お薦めします。劇中、突如登場した六芒星の意味が、なんとなく分かります。
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