洗骨のレビュー・感想・評価
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感動してしばらく動けませんでした。
週末、雪がちらつくあの寒さの中、娘達と3人で映画を観てきました。ガレッジセールのゴリさんが監督をした『洗骨』です。
あの吉本が作っているんです。しかもゴリさん、なんと日芸の映画学科に入っているんです。いわば本職ですね。
吉本、侮るなかれ、お笑いばかりでなく、しっかり良い映画も作っています。感想ですが、最高に良い映画でした。
主演の奥田瑛二が、実に良い演技をしていました。
頼りない親父から、一家の長としてまつり事を取り仕切るまでの微妙な変化を、目で見せていました。
また筒井道隆や娘役の水崎綾女がまた自然体の演技で、すうっと入っていけました。
おばさん役の大島蓉子が、また良い演技で、ほんとにこの映画のスタッフ、皆さん最高でした。
家族とは、家族の絆とは、先祖とは・・・と色々と考えさせる映画です。ところどころにお笑いの要素をちりばめながら、その中にしっかりとスリーリー展開していて、素晴らしい映画でした。
エンドロールが終わるまで誰一人立ち上がる人もいず、しかも盛大に拍手が起きたのです。皆さん座っていたので、スタンディングオベーションならぬ、シッティングオベーションとでもいうのでしょうか・・・。
びっくりしましたが、それだけ良かった、感動したという事なのでしょう。
最近身内に不幸があったりして、心が疲れていたのですが、何だか元気をもらいました。やっぱり映画は心のビタミンですね。
ゴリさんの次回作が楽しみです。
凄いです、ゴリ監督!
沖縄の離島・粟国島に残る「洗骨」と言う死者を弔う奇習を軸に家族の繋がりを問い掛けるヒューマンドラマ。舞台の粟国島(あぐにじま)は那覇港から北東に60Km程離れた孤島。今回の作品で初めて知りました。そこでは、死者はまず風葬に付され、4年後に親族が再び集まってその遺骨を素手で丁寧に洗って整えるとても重要な儀式を執り行うと言います。本作では、亡母・恵美子の洗骨の儀式のために、本土で移って暮らしていた子供達が、父親が一人残る新城家の実家に久々に戻って来るところから始まります。謂わば法事のような弔い行事がテーマの作品ですので、暗い雰囲気の作品ではないかと少し心配していたのですが全くの杞憂でした。製作に吉本興業が関わっていることと関係があるのかどうか分かりませんが、何よりも漫才やコントを思わせる様なユーモア溢れる演出が、南国の明るい陽射しと相俟ってとても心地良かったです。厳格な手順に従って執り行われるこの儀式をこの島の人々が長い年月大切にしてきた理由が何となく理解出来たように感じた次第です。本当に心温まる作品でした。
母になったいまに出会えてよかったです
文化的衝撃
干され気味で最近あまりテレビでお目に掛からないガレッジセールのゴリ氏の監督作品 by 吉本。
邦画を楽しむのが苦手気味なのですが、そんな中たまにチョイスして観るのは何故か葬式や死を扱う題材モノが多かったりするのは私の趣向か!?
この作品の出演者の演技は(お笑い要員のQ太郎氏はまあ微笑ましく置いといて)皆さん違和感なくて良かったです。
筒井道隆氏は久し振りに見たような。
奥田瑛二氏のうらぶれた親父の演技も自分の中に同調するものがあるのか感情がシンクロし易く いと哀し。
最近私もまだ若い親類の死を目の当たりにして通夜葬式と共に過ごし、また病死したその姿に少なからずのショックを受けたのですが、この粟国島の死から4年後にする「洗骨」という風習もかなりショッキングな習わしであり、しかしこれくらい人の死を長く受け止め再び悼む事は、事の是非や自分がこういう方式で弔いたいか弔われたいかは抜きにして(いや、やはり本音は今さらプリミティブに戻るのは面倒で嫌ですが)、とても意義深い事だと思いました。(人の死から刺激を受け最近先祖供養に関心がありますもので‥🙏🏼)
人が死ぬという事は己と向き合う事でもありますね。
まあしかし、映画としてお話を楽しんだ度合いでいいますと、こんなものだったかなと。
照屋監督の愛が詰まった作品でした。
母なる大地
これって、ホントにゴリさん??
…って思うくらいの出来栄えでした。
もう何作も撮ってるのか?
沖縄三部作の集大成かっ?!ってくらいに。
沖縄好きの私にとっては、もう自分も沖縄にいるような、あの独特の沖縄訛りが今にも出てきそうサー(笑)
洗骨という儀式を、冗談ではなく真面目に取り上げた画期的な映画。
しきたりにもこだわっていて(大島蓉子さんがいちいち教えてくれます笑っ)、伊丹十三の「お葬式」にも通じるものを感じました。
家族は先祖代々繋がっている。
これは特に沖縄特有な考え方なのかもしれないけど、やはり普遍です。
ラストカット、あれは秀逸!!
あのカットだけだと逆に荒唐無稽だけど、それまでのストーリーがちゃんとあのカットに意味を持たせてる。
そして、古謝さんの「童神」…
あ~沖縄行きたい…
って、違うか(笑)
と、やはり映画の内容よりも沖縄心がウズいてしまい、帰りは沖縄料理屋さんで奥田瑛二のように泣きながらジューシーをかきこみました(笑)
映画が終わって拍手が沸いたのは、「ボヘミアン…」に続いてでした。
監督、あっぱれですっ!!
よく出来ている
笑って感動して本当に良かった
独特の弔い
笑いあり、涙ありの傑作
惜しいなぁ、もうちょっと
いいストーリーだと思うけど、ラストがもう少し余韻が欲しかったなぁ。
鈴木Q太郎のギャグはチョイチョイイラついた。
こんな風習が今も日本に残って、洗骨に託す想いややり方を映画の中で学べたのは興味深かった。沖縄の海や三線の音色が心地よい
いつもは助演の大島蓉子がこの映画では厳しくも優しいおばちゃんでバラバラな家族たちを導いてくれていて勇敢で頼もしかった。
老いて弱くなっていく父親の奥田瑛二、父親の事を「この人」と言う筒井道隆の親子の逆転もハッとさせられた。
大人になった僕たちは自分のルーツや親、兄弟を意識してすることは、もしかすると家族の誰かが死んだり、法事の集りの時にしか感じられなくなっているんだなと現実を感じ、なんとなく切なくなる作品でした。
帰れる場所があるっていうのは、何度も再生してやり直せるんだなと教えてもらえた。
余韻がすごい。初監督とは思えない…
すごく楽しみにしていましたが、期待をはるかに超えた作品でした。
音楽はほぼ無く(シーンによって三味線の音色✨)日常現実の空気感で進んでいきます。
人物の個性が、自然なのにしっかり立っていて、クスッとする場面がまたちょうどよい具合でおもしろい!
家族それぞれの葛藤が、母(妻)の死を境に変化していきます。
洗骨という風習は、家族たちになにをもたらしていったか。
シンプルなタイトルにしっかりメッセージが込められてます。
今年はまだ2月ですが、早くも今年ナンバーワンなのでは?!と思わざるをえないほど感動しました。
館内は年配の方々ばかりでしたが、若い人にも観て欲しいです(私はギリ20代。笑)
ガレッジセールのゴリさんが監督をされていますが、面白くてダンスも出来て、こんなに人の心を動かせる映画まで撮れるなんて…才能溢れるすごい方だなと純粋に驚きました。
今後も、ぜひ作品を期待したいです!
感動も笑いも柔らかく温かい映画
ゴリさん、カンドーをありがとう‼️
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