詩季織々のレビュー・感想・評価
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テーマは赤とおばあちゃんと食事かなぁ?
一つだけ褒めたい。
ファンタジーではない事。
但し、1980年代から2014年までつづいた一人っ子政策のどストライクな世代を主人公にしている。少し違和感があるし、かと言って、日本の少子化とも偶然繋がっていると感じる。但し、日本人と中国人の演出家がそれを意識していたかどうかは不明。どうしても、中国人の脱亜入欧と温故知新にしか見えない。
3つ目が好み
•1つ目はめっちゃ飯テロ!
•2つ目は悪くなかった。マネージャーいい人!
•3つ目はカセットで会話するのめっちゃ良い、、すれ違いになったけど最終的にハッピーエンドで良かった!
•3つ目が個人的に好き!
これからに期待
中国好き視点での感想です。
美術はとても綺麗ですね。衣食住のテーマも面白いです。
脚本はありがちな内容ですが、雰囲気は良かったと思います。
第1話と第3話。昔の田舎町のビーフン屋さんと現代の都会のチェーン店の対比。上海の昔の街並み石庫門と高層マンションの対比。中国人監督ならではのノスタルジーでしょう。
ただ、どちらも似た雰囲気のメガネ男子が主人公だったので、区別がつきにくいかな。
個人的には、もっとガツンと中国っぽい雰囲気を感じたかった。中国語吹替の公開が無理なら、街いく人々のざわめきだけでも中国語にするとか。中国語の歌が流れるとか。
パンフレットに書いてありましたが、第3話は日本版と中国版と少し違うそうです。中国版を見てみたいです。
日本人監督の第2話は、中国に対して未消化のまま作ったんでしょうね。話としてはいいけど、中国である必要はない。背景画が東京でもどこでもいい。中国人監督に挟まれて中国を題材にするのは難しかったと思います。ちょっと分が悪かったですね。
全員中国人監督じゃダメだったんでしょうか?
カセットテープを模したパンフレットは可愛いかったです。ちゃんと後ろに「小雨转晴」と書いてあるのが良いですね。
異なる国同士の合作は難しいと思いますが、こういう試みはとても素晴らしいと思います。どんどんやって欲しいですし、今後中国のCGアニメなども、もっと日本で公開して欲しいです。期待しています。
三鮮ビーフン
『三鮮』とは肉、魚介、野菜等の三種?を使った中華料理のことをいうらしい。湖南省、広州、上海を舞台に繰広げられるノスタルジー溢れる三つのストーリーになっているのだが、ここでポイントは、“チャイニーズ版新海誠”を少しでも脳裏に掠めながら観に行ってしまうと痛い目に合うことである。『君の名は』のあのイメージを自分も残念ながら払拭できずに鑑賞してしまい、その期待値の下を低空飛行されてしまうことのガッカリ感はなかなか抜けない。ただ、だからなのか鑑賞料もお安くなっております的な“保険”は、ここにきて効いてくる。まぁ、仕方ないわな。
中国の話なのになんだか日本のような背景が透けて見えるのがチグハグな印象。1部目の話は、食にまつわる青春時代の思い出。食レポ系の小説を中国でも出来るぞということなのだろうか。まぁビーフン自体は大変美味しそうな描かれ方をしていたので、それだけで成功かと思う。2部目がこの中で一番ダメな作品。これを日本の監督がやっていたことを後で調べて、益々落胆だったのだが。。。物語の発想力の無さに、日本のアニメの将来の暗さを浮き彫りにされた内容であった。まさに“陳腐”
この中で3部目が一番可能性を感じた作品だ。アイデアとしての交換日記ならぬ交換テープという発想が、レトロフィーチャー的で興味深い。お互いに好き同士だが、中々恥ずかしさで思いを告げずにいた二人が、進路で行き違いが起こり、その後の人生に暗い影を落とすという構成は、確かに色々と手垢がついてはいるが、それでもこの切なさ、甘酸っぱさは、万国共通なのだろうか?それをキチンとドラマティックに演出、構成されているこの作品が見どころが多い良作だ。『石庫門』という、遺跡的な建築群の存在も初めて知ったし、こういう長屋的建物は、ノスタルジックな演出としては最良であろう。
アニメだから仕方ないのだが、もう少し、中国ならではの雑多、又は汚さ、そしてそれを飲み込むほどの悠久な画角を表現して貰えたら、もっと中国の発見が期待できたのだが・・・・
新海誠色強い
監督は違えど製作者側がリスペクトしまくりで青春期へのノスタルジー感がすごい。私新海誠作品のいつまでもくよくよと過去を振り返るような話はあまり好きじゃないのでうーんだったなぁ。
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『陽だまりの朝食』.
キミ、友達いないの?ビーフンを中心とした幼い頃の思い出を振り返ってく話。すごい美化されてるけど主人公ほとんど見てるだけ。初恋の人ですら見てただけやないかい。
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『小さなファッションショー』.
モデルの姉とデザイナーを目指す妹。これが一番好き。最終的に救ってくれたのは妹というアナ雪的な展開も良かったですな。
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『上海恋』.
なんだかいちばんイライラするなと思っていたらこの映画の監督が『秒速五センチメートル』にオマージュを捧げて作ったのらしく、とことんすれ違いとことん後悔しまくる男にイライラ。格好つけず素直に同じ高校受けるって言えよ。
オムニバスとしてはよくまとまっている
本作は中国・日本共作アニメと紹介したほうが正しい。3本の短編からなるオムニバス作品になっている。舞台は中国の都市で、登場人物もすべて中国人である。セリフは日本語ではあるものの、中国語吹替されれは違和感なく中国で上映できる。
総監督は中国・上海の李豪凌(リ・ハオリン)が務める。李監督は、中国を代表するアニメスタジオの"绘梦动画"(えもんアニメーション/英語名:ハオライナーズ= HAOLINERS ANIMATION)の代表である。この企画は、新海作品の「秒速5センチメートル」に感激した李監督による、コミックス・ウェーブへの熱烈ラブコールでコラボが実現したという。
ただ新海作品のCGチーフである竹内良貴をはじめ、日本人スタッフの大半が関わっているので、背景描写の描き方がそれである。例えば、北京や上海の街並みが、新海アニメ的な描写になる。
オムニバスのテーマは、中国の暮らしの基本となる"衣食住行"。
日本では"衣食住"だが、中国ではそれに"行=交通(外出)"が加わる。それぞれの短編作品が"衣"・"食"・"住"をテーマにつくられ、それを貫くようにオープニングとエンディングに"特別映像"を加えて、はさみこんでいる。特別映像は、空港ロビーにオムニバスの登場人物が勢揃いしており、未来への旅立ち="行"を表現している。
オムニバス映画は難しく、あまり良いパッケージに出会えることは少ない。テーマが明確でないとバラバラでまとまりがなくなるし、テーマを細かく決めすぎると、創作的な自由度が限られ、尺が短いためにオチがつきにくい。そういう意味では、本作はよくまとまっている。
爆発的な経済成長を迎えようとしている90年代の中国に少年期を過ごし、大人になった主人公たちが大切な思い出を振り返りながら、いまを生きていく。主人公の散文詩的なモノローグでストーリーが進んでいくのが、特徴的だ。
この企画に並々ならぬ思いがある李監督自身が手掛けた「上海恋」は、「秒速5センチメートル」にオマージュを捧げたというだけあり、すれ違ってしまった少年少女の恋ごころを、実に切なく表現している。
ちなみに"90年代"といっても都市開発や生活家電など、日本と比べて、10~20年くらい時差がある情景(日本の70~80年代)なので、カセットテープをペンで巻き取ったことのある昭和世代には懐かしく感じるが、平成世代にはピンとこない部分があるかもしれない。
(2018/8/5/ユナイテッドシネマ アクアシティお台場/16対9ビスタ)
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