詩季織々のレビュー・感想・評価
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どのエピソードも共感できました
『君の名は』のスタジオが制作したこともあり、背景はとてもリアルで美しかったです。
舞台は中国になっており、登場する3人の日常をそれぞれの視点で描かれていました。彼らが社会や家族など、様々な悩みを抱えながらも前を向いて生きようとする姿に感情移入しました。
どれも共感できるエピソードで、最後には別々の物語が一つにまとまった展開に涙しました。
U-NEXTで偶然見つけましたが、とても感動する作品になっていました。
中国の今と昔
監督が秒速5センチメートルを観て感銘を受け、何年もラブコールを送って実現した企画だそうだが、とても美しいドラマに仕上がっている。
「衣食住行」という生活の基本をテーマにしていて、現代の中国の市井の日常生活が垣間見える。急速な経済成長で移り変わる景色を、コミックス・ウェーブ・フィルムならではの美しい背景で描いており、そこに生きる人々の等身大の気持ちを情景に託して語っている。
経済成長で得たものも大きいが、失ったものもたくさんある。総監督のリ・ハオリン氏は、生まれ育った故郷の失われてゆく景色を美しいアニメーションで残したかったと、製作の動機を語っているが、ニュースなどではなかなかうかがい知ることのできない、中国の今の人々の寂寥感がこの映画には描かれている。
でも失ったものへの憧憬だけでなく、前向きな希望の残しているのも好感が持てる。これを観ると一度石庫門の住宅地を訪れたくなるだろう。
新海の会社と中国のスタッフの合作らしい と言うか新海のスタッフを借...
新海の会社と中国のスタッフの合作らしい
と言うか新海のスタッフを借りたのかな?
3部作でどれも暗めのストーリー
ビーフンなど飯テロになりそうだけど、全然美味しそうに見えない
どこか突き抜けるものがなく、試験的に作ったような感じがしてしまった
画が綺麗だけで評価できる人なら良いかもしれないが、個人的偏見で中国そこまで綺麗じゃないだろと思ってしまった
新海誠監督の雰囲気を残しつつ
何時でも見られると思って先延ばしにしていた映画をようやく鑑賞しました。新海誠監督の雰囲気を出しながら、とても良い映画です。
3話からなるオムニバスですが、それぞれのストーリーでキャラが分かりやすく、感情移入しやすい。3話が最後に重なる、、、とはでは行かなかったけど。
それぞれ、ウルッと来てしまった。
上海の景色もワクワクします。
ようやくロックダウン解除ですね。
上海に幸あれ。
この予告動画てビッケブランカを好きななったことを思い出しました。
特記すべき点がない
決してつまらなくはないけど、特別おもしろいところもなかったかな。そもそも新海誠作品が好きじゃない自分には、響くはずもなく……。
コミックス・のウェーブ・フィルムが好きなひとは観るとよいかもしれません。
新海誠愛に溢れる三作品
北京、広州、上海、中国の三つの都市を舞台にした三つの短編作品。
それぞれのストーリーにつながりはなく、一つ30分程度で終わるので時間がない時には分割して鑑賞しても大丈夫です。
一つ目の短編「陽だまりの食卓」では中国の家庭料理であるビーフンを通して、一人の青年の思い出の日々が語られます。時には家族との思い出。時にはほろ苦い初恋の思い出。地域が違えば異なる顔を見せる家庭料理と同様、人が織りなす物語はビーフンの具のように様相を変えます。
この短編ではビーフンの作画に力を注いでおり、主人公の食レポも相まって食欲を沸かせます。
二つ目の短編「小さなファッションショー」はモデルの姉と、服作りが得意な妹の姉妹の物語です。
個人的にはそこまで心が揺さぶられる話ではありませんでした。姉の性格がどうも苦手で、逆に良かったと思った所は声優の安元洋貴さん演じるオカマのマネージャーの演技。
三つ目の短編「上海恋」ですが、開始直後の主人公のモノローグがまさしく新海誠感溢れる物でつい笑ってしまいました。上記の二つと比べると、一番新海誠作品を意識している作品です。
カセットテープによって紡がれていた少年と少女の恋の記憶が、引越しの荷物から偶然見つけた彼女の最後のメッセージを記録したカセットテープを見つけることで再び紡がれます。この作品に関してはもっと尺があっても良かったんじゃないかと思いました。30分ですとやはり展開に急な部分もあり、もっとゆっくりと主人公とヒロインのやりとりを観たかった所です。
劇伴や演出などのストーリーを彩る一要素が、すごく新海誠監督をとてもリスペクトしているように感じました。新海誠監督作品を全部観終わったがそれでも新海誠成分を補充したい、そんな方におすすめです。
ノーマルポジションのカセットテープが告げる残酷な決意に号泣しました
北京で暮らす青年シャオミンが遠い故郷で祖母と二人で食べた三鮮ビーフンを思い出す『陽だまりの朝食』、両親を亡くし二人きりで暮らすモデルの姉イリンとデザイナー志望の妹ルルが織りなす『小さなファッションショー』、秀才の女の子シャオユ、バカ男子リモとパンの幼馴染トリオ。彼らの思春期と10年後が古いカセットテープを通じて交錯する『上海恋』、中国を舞台にしたオムニバス。
構成が『秒速5センチメートル』と似ているし、ビッケブランカによる主題歌『WALK』も新海誠作品に合いそうな切ないナンバーだし、ある意味鉄板コンテンツ。それぞれの作品は作画タッチは異なるものの、そこに生きる人々の日常を柔らかい色彩で描いていて、結果的に3回泣かされました。日本と中国双方の精鋭が腕を競った作品とのこと、こういう短編アニメは毎日でも観ていたいです。
映像が十二分に語っているのでもうちょっとモノローグを控えて余韻を残して欲しかったなと個人的には思いますが、特に最後の『上海恋』にはヤラれました。ノーマルポジションのカセットテープから流れる声が取り返しのつかない行き違いを残酷に告げる様に滅入りました。
学生作品?
・陽だまりの朝食
まったくさっぱり何を言いたいのか不明なストーリー。
過去を懐かしみ、失ったものを惜しむが、まぁ時代時代で良いことあるよ? と言いたいのだろうか。
別段糞だとは言わないけど、この内容を映画でする意味とは……
でも汁ビーフンは食べたくなった。舞台が中国なので啜らないからそこまではそそられないけど。
・小さなファッションショー
ルルが可愛い。
それだけ。
でも3作品で一番新海感が薄い(良いとは言っていない)。
・上海恋
秒速と君の名はを足して割ったような感じで、ストーリーとしては最も完成度が高い。
3作品で最も新海感が強い。
でも新海と違って童貞臭さと厨二感が無いために味の薄い作品になってる。
シャオユが可愛い。
全体的に予算と優秀なスタッフを使える学生作品といった印象。
それぞれ30分弱しかないからしゃーないと言えばしゃーないが、ほしのこえが25分しかないことを考えると、もう少し頑張って印象に残るというかもう少し癖のある作品を見たかった。おもしろくなくとも感動しなくてもいいから。
そういう意味では、陽だまりの朝食は最もストーリーが無い作品だったけど、まだ印象に残る作品だった。
新海感が見たい人は見ればいいと思う。
絵、描写の完成度が素晴らしい。 しかし、ストーリーは
例のビーフンのシーンや中国の市街地の描写は美しく素晴らしいの一言
キャラクター動きにもこだわりも感じられ仕草等も精密に作り込まれているなという感想を持った。
しかし、ストーリはどれもインパクトに欠け、特に1話はシナリオにおいて正直何を伝えたかったかがいまいち分からなかった。
とはいえ全体を通して言えば
タイトルに違わぬ日々の移り変わりを美しい描写で連ね織り混んだ素敵な詩(お話)でした。
中国向けに作られた作品でしょうが、観て間違いなく損はないと思います!!
青春オムニバスの佳作
急な発展で移り行く中国の街(=湖南・北京・広州・上海)に住む、若者たちの衣食住にまつわる青春を描いた3つの中編オムニバス。
【食】がテーマの「陽だまりの朝食」は腹が減った。冒頭のビーフン調理シーンだけで、胃が鳴る。かなりの飯テロ作品。
【衣】がテーマの「小さなファッションショー」は佳作。妹のロロちゃんがかわいい。
【住】でありまた同時に【恋愛】がテーマになった「上海恋」は、キャラデザイン含めて『君の名は。』を意識し過ぎかな、という感じ。 テイストは『秒速5センチメートル』に近い。
全般に作画レベルが高く、キャラに演技させてるのは好印象。背景やCGの技術の確かさは、新海作品譲り。
内容的にも、中国の監督たちの豊かな感性と、日本のコンテ・演出が融合した、見応えのある作品たちだった。
ただ、全体にモノローグ処理が多く、「日本のアニメ」のセリフに頼りすぎて、客の感想に委ねないところまで真似しなくてもいいのに、とも思ったり。
丁寧な作品でした
中国と日本のスタッフがコラボして作られた作品のようです。
3つの短編のオムニバスですが、どれもよかったです。
ビーフンの飛び散る汁に作画の凄さを思い知らされ、たくましいようで脆い姉と、ひ弱なようで強い妹の物語を楽しめました。
そして「上海恋」。
若さゆえの強がりが招いたすれ違いには、胸が締め付けられました。
公開期間が短いと聞いています。
どうぞ、この作品をご覧になる方が、少しでも増えますように。
新海作品お好きな方にお勧め
基本的に丁寧な作画ではあるのですが中国動画陣の元来持つエネルギッシュな部分を削ぎ、捻り無く上品に纏めたという印象。
どの話もまるでラジオドラマの如く説明台詞が延々続き辟易、所謂有声漫画という風情でしょうか。
新海氏の作品いづれかでも星4評価以上の方なら気に入るんじゃないでしょうか。星3.5以下評価の方だと厳しいかも。
一見の価値あり!気になるなら見るべき!
私は新海誠監督の作品のファンなんですが、一度も映画館で彼の監督作品を観たことがなく、今までのサイクルだと新海監督の次回作はもう少し先になりそうだと思っていました。
しかし今年の夏にどうしても映画館で近いものが見たかったので、コミックス・ウェーブ・フィルム(以下略CWF)制作で中国との合同という珍しい本作品を観ることとしました。
いちばんの感想は「満足感がある作品」です。
新海作品の良いところを受け継いでいながら、作品それぞれの監督の生き方に対する見方を感じられるストーリーだと思います。
構成は監督の人数の都合で3つの短編というものになっており、各監督の考えや感覚を共有する気持ちで観るべきだと思います。新海作品のように大きな流れはありませんし、インパクトも小さくなりがちで話として成立させずらいことは多いですが、本作品はコンパクトに話がまとまっているのでそこは各監督の力量による成果だと思います。しかし、3つの独立した短編でなくても良かったと思う(1つあたりの時間が非常に少なく、新海作品に比べてインパクトが小さく思える)ので星は1つ減点です。「衣食住行」を作品の軸としているところは良いと思います。
また、風景などの描写や音楽などについてはまとまっている印象で、大変よく仕上がっていました。さすがCWFというところです。
私は自身の体験から『上海恋』が最も気に入っています。ありきたりなラストかもしれませんが、私は楽しむことができした。
入館時にチケットと交換で、ポストカードをもらえました。また、『上海恋』をあまりに気に入ったので、売店でDVDを購入してしまいました。でも特典も豊富で、良かったと思います。また数量限定でしたが、映画の半券と引き換えでDVD購入時に劇伴曲が収録されたCDを手に入れました。本作も何回か見ると、他の話の良さや深さも分かってくるかもしれません。様々な面で、楽しみがいはありそうです。
結論はやはり、気になっているなら観るべきと思います。期待しても大丈夫な完成度です。
ずばり、「一見の価値あり!」です。
この夏、『詩季織々』を観てみてはいかがでしょうか?
週刊ストーリーランドみたい
ややインパクトに欠ける短編が3つ。舞台が中国ですが、日本の片田舎の話といっても通じるほど中国である必要性は感じられませんでした。
ストーリーは3篇とも少しいい話ではあるが、感動するほどではなく、もう一押し何かがあればと思いました。
ただ作画のクオリティは高く、映像面で印象に残るシーンは多かったと感じました。
そんなに期待はしてなかったのですが・・
あの麺、おいしそうでなかった・・・・
人気モデルのお姉さん、いつも同じ服・・・・
たったあれだけのメッセージで・・・・
どんなふうになるかと思いながら観てましたが、パッとした展開にならず、残念でした
絵も期待程綺麗でなかったし・・・・
上海恋が一番
最初の二話まではストーリーが薄っぺらいなと感じました。
あとは映像に中国感が感じとりにくいです。
中国の埃っぽさや、ごみごみした感じなくさっぱりキレイすぎかな。
服装もパリッとしすぎてて、もう少しヨレた感じが出てないと...(特にランニング着たおじいさん姿とか)
それと翻訳が直訳すぎるのでしょうか?
特に1話目の語りの多い話は全然入ってこない。
個人的には中国語音声で日本語字幕の方が
情感も掴めてよかったかな。
二話目の携帯のチャットの内容も大した内容ではないけど翻訳されてないのはちょっと不親切かも。
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