ドント・ウォーリーのレビュー・感想・評価
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アルコール依存との戦い
心打つ作品
共感が薄かった。
"ドントウォーリー"タイトルが沁みる
観終えたあとに、このタイトルが深く伝わり心に沁みわたる。
相手を赦すことで自分自身も赦し解き放たれる。
自分にきちんと向き合わないとできないことだし、ジョンも周りのひとに支えられて気づかされてそんな境地にまで至れたのかなと思う。
周りの人たちがとても魅力的。
個人的に?ホアキンフェニックスがロビンウィリアムズの精神も受け継いでいるからなのか、とても似ていてそこだけでも胸が熱くなった。目の奥にロビン、そしてジョンを感じた。
中盤までは良かったのですが…❗
アルコール依存症ってこういうこと
ロビンもホアキンも…
距離感
2019年ベストムービー!
アルコール依存症にまつわる物語に心揺さぶられます…。
*ラストに近い場面、依存症の会を主催していたドニーの告白には涙しました。
*この映画、話題になっているのか、なっていないのかよく分かりませんが、いい映画ですよ(笑)心が寛容になれます(笑)
予想を超えた映画でした
ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラがやっぱり好きだと確信しました。
それにしても、ガス・ヴァン・サントは静かにドラマチックで感動的な作品を作るなぁとつくづく思ってしまった。冷静に見れば、相当にどうしようもない奴らばかりが出てくる作品なんだけど、仕舞いにはそのどれもが魅力的に見えて、しかもその物語に感動してしまうのだから、まさに映画マジック。
時間軸はかなりバラバラで、最後まで正確なその流れが掴めなかったけれど、特段それが苦になることなく、ナチュラルに泣かされた。
依存症とか障害者とか介護とか、意外と社会的な要素もあって、かなり濃密。
見る前は、すぐに忘れてしまいそうな単純なタイトルだなぁと思っていたけれど、予想を遙かに超える作品だった。
暴走☆車椅子
風刺漫画家がなぜ車椅子生活となったか?そして、原因であるアルコール依存症から脱却するお話し。
とにかく、はっちゃけた性格なのか?色々と無茶をしてしまう主人公キャラハン。孤児として育ち、13歳から飲酒癖があり、ある日、パーティーで知り合ったデクスター(ジャック・ブラック)と大酒を飲み、彼の運転する車で事故に遭い、キャラハンだけ大怪我をして車椅子の生活になってしまいます。
車椅子になっても性格は変わらない。とにかく飲みまくるし、あり得ないスピードで電動車椅子を飛ばします。ヘルパーや回りの人達に散々迷惑をかけるが、ある日、断酒を決意する。
断酒セミナーに通い自分の過去を辿って、一つ一つ許していく。特にデクスターとの対面は感動的。
入院した直後からアヌーという美女(ルーニー・マーラー)が現れて、親しくなり遂に彼女にしてしまう。あんな可愛い彼女がいたら前向きに生きられるね、車椅子でも。やたら息の合った二人と思ったら、実際に恋人同士なんですね♪
自分は何かから逃れるためにお酒を飲んでるわけではないけど、マジで禁酒しようかな?と思えた映画でした。
文化性の違いを感じた
風刺漫画家ジョン・キャラハンの話であり、ロビン・ウィリアムズが温めていた企画。それを20年の時を経てガス・ヴァン・サント監督が映画化。
最後に収斂するように意図して仕組んでいるのは分かるが、構成のとっ散らかり方が凄い。しかし、それはとても映画的であり、映画だからこそなし得る技ともいえる。
悩ましいのは、踏みとどまっているようで、これってセラピー、自己啓発の類だよな...という感情が抜けなかったこと。カウンセリングの重要性は分かっているつもりだし、これらの出会いがなければジョン・キャラハンは彼たり得なかったのかもしれない。しかし...何だろうな...あのステップ...?(そこが重要なわりに何故か飛ばしているような気がする)が「良い」のかと聞かれると躊躇ってしまう自分がいるのだ。正直、葛藤の描き方が足りていないというか...どん底とは何なのだろうかということを考えてしまうのだ。私は割と心がないのかもしれない...と思ってしまった。描いているプロセスが映画故の編集なのか、リアルなのか判別もつかないが、「あれで足りるのかな」という...挫折と癒しがどちらも半端というか...。ジョナ・ヒルとの関係性を掘り下げるならルーニー・マーラの方は...?というような事を考えていた。
あと、肝心の風刺漫画がうまくフィーチャーしきれていないのも気になった。
多分、文化性の違いもあると思う。セラピーや漫画の風刺性、笑いはその国の文化が強く影響するものなので、私がアメリカで生まれ育った人間だったらまた全く異なる感想を持った可能性がある。
役者個々の演技はとても良かったと思う。ホアキン・フェニックスの変化ぶりは凄いなと思った。あとジョナ・ヒル...最後の最後で急に人間臭さマックスになるジョナ・ヒルがある種衝撃的だった。
ひっかかりなく
私はアルコール依存症です。
人生は、変えられる。許すことで。
大好きな「グッド・ウィル・ハンティング」のガス・ヴァン・サント監督なので観てきました。
実在した風刺漫画家ジョン・キャラハンの生涯(この人の漫画はなかなか辛口でシュールなユーモアで、賛否両論あったけど、私はとても好き)。
親に捨てられた幼少期から出自の悩みが深くアル中に走り、車の大事故で障害者に。
どん底の絶望の中から生き方をみつけていく話。
勇気を出して通い出したセラピーでみんなが一緒に最初に唱える言葉⏬
「変えられないものを受け入れる安らぎを。
変えられるものを変える勇気を」
神学者が伝えた有名なニーバーの言葉…
全文はこうでした⏬
「神よ、天にまします父よ、
私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。
変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。
われらの主、イエス・キリスト。
アーメン」
まさに、この言葉に凝縮された映画でした。
人生投げやりのどうしようもなかった酔っ払いが、いろんな人に助けられながら自らの意志で改心をすることで、59才までの人生後半は、どれほど心穏やかに生きることができたか。
特に、今まで許すことのできなかった人たちをリストアップして車椅子で訪ねて行き、目を見て謝り、感謝し、ハグして周るうちにジョンの顔がどんどん変わっていく様が、ホアキンさすがの演技でした。
人や、物事を許す、ということは、
自分自身を許すことと同じなのです。
だから、この主人公には本当の心の平穏がようやく訪れました。
そのシーンが素晴らしかった。泣けた。
私も… 許さなければ、あの人を、あの事を、そして自分自身を。
人生は、変えられる。自らの意志で、変えられる。
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