「サウンドが良いところで見るのがお勧め。」ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
サウンドが良いところで見るのがお勧め。
今年195本目(合計259本目)。
個人的にはジャズは「そこまで」聴きませんが、音楽一般には興味はあるし(15までエレクトーンやってましたし)、機会がありましたので鑑賞。
内容的にはやはり他の方が書かれている通り、淡々と半生を描く内容になるので、好き嫌いはあるのかなとは思います。とはいえこの映画、見る人をかなり選びそうですし、その前提においては問題ないかなと思います。
他のコメントにも言及があるように、長崎の原爆のことや、当時の公民権運動、さらにはキリスト教文化に関することも断りなくどんどん出てくるので(長崎の原爆のことは、日本の歴史では常識と言えますが)、その意味で単純な音楽系映画というわけではなく、そこそこ知識はないと混乱はします。とはいっても、内容を深く読み取るというより、ずっと背景としてジャズ音楽が流れますし(一部除く)、それを深く読み取ることを要求するような映画でもないかなとは思います(あれば有利かな?程度の知識)。
※ ここ最近だと、この「近現代の黒人解放運動・地位向上」を描いた映画としては「アンテベラム」がありますので、これを8割理解できるなら問題はないでしょう。
趣旨的に帰りにパンフレットを購入して…というよりはレコード等を買って…というようになると思うのですが(事実、映画内でも亡くなった後にレコードを買う人の話なども出てきます)、今の世の中レコードもそうそう手に入りませんし(再生するだけでも大変…)、itunesでも何でも良いので探せば結構出てきますね。
大阪市では放映しているのがシネリーブル梅田さんのみで、シアター1は音声が豪華なようになっていますので(2020年のコロナのときに施設を入れ替えている)、そういう場所で観るべき映画だと思うし(もっとも、ネットフリックスでも近いうちには見られるらしい)、そうでこその趣旨の映画だと思います。
採点にあたっては下記のみ気になったのですが、大きな傷ではないのでフルスコアにしています。
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(減点0.1) 字幕になぜか妙な日本語のミスがあり(助詞抜けや漢字変換ミスなど)、場所的には2か所だけで、しかも助詞の抜け程度なので常識的に補って読める範囲ですが、ドキュメンタリー映画は正確さが求められるので、ちょっとまずいかな…とは思えました(場所的には長崎弁かなとも思えましたが、話す部分はまだしも、字幕まで長崎弁にする意味がない)。
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