「鑑賞記録(余談多め)」アナと雪の女王2 ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録(余談多め)
ある日の教室。
「好きなディズニープリンセスアンケートとりまーす!」
皆、好きなプリンセスの名前を口にする。ジャスミン、ベル、アリエル、ラプンツェル…。勿論、エルサもアナも候補に挙がった。
映画を観終わった後、僕はこの日のことを思い返していた。エルサとアナって、プリンセスなのか?そんな疑問がよぎったのだ。
確かに劇中で彼女たちの地位はクイーンやプリンセスに該当するのだろう。でも、今回の彼女たちの活躍を見て、それまでのディズニープリンセスと一緒くたにしていいのかどうかわからなくなったのだ。
ただこの疑問は、ディズニー公式が提示した言葉によってすぐさま解決された。
「ディズニーヒロイン」
なるほど、ヒロイン!我が意を得たり。
マーベルもスターウォーズも吸収したディズニー。作品のジャンルは多岐に渡るが、全く異なるように見える他作品間でテーマも演出も応用されているように思う。
自立した女性が自分らしくいられるような支えとしての男性像は今年の実写版アラジンを想起させるし、苦境から立ち上がるアナの姿はまるでキャプテンマーベルのクライマックスのようだった。今回の事件の元凶も、そしてそれに対して主人公たちが下す決断も、ブラックパンサーを思い出させられた。ていうか、エルサのアクションそのものがアメコミヒーロー的なのだけど。
もはや全人類が知ってるんじゃないかと思わせるくらいのヒットナンバー満載の前作に比べ、今回の歌曲は、正直覚えにくい。曲の難易度がレベルアップしてるのだと思う。しかし、ストーリーを盛り上げる、観客の感情を昂らせる力もレベルアップしていることに違いない。個人的お気に入りは『みせて、あなたを』。ここでのエルサ覚醒は鳥肌モノ!
あとこれも個人的な感想なんだけど、今回すごーくロードオブザリング臭がするんです。魔法の森の岩山とかアースジャイアントが眠る川とかは言わずもがな、BGMが!あのウネウネ動くストリングスが!調が!すごくロードオブザリングっぺ〜!覚醒エルサとか、ガン◯ルフっぺ〜!恥ずかしながら、アガっちゃいました。
お馴染みのキャラクターたちは相変わらず愛らしい。オラフもクリストフもかわええ。歌、最高。特にクリストフの歌、爆笑。必見。
なんだろう、これ決して女の子のための映画ではないですから、幅広い人が楽しめる作品だと思いますよ!あ、でも前作鑑賞は必須かも。大ヒットしてるのでロングランは間違い無いと思いますが、是非この冬休みにいかがでしょう?