ダンボのレビュー・感想・評価
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子供向けでも感動的。生まれ変わった珠玉の成長物語。
【賛否両論チェック】
賛:独りぼっちになってしまったダンボが、大きな耳を活かして羽ばたいていく姿や、彼に寄り添う1組の家族の絆に、思わず胸が熱くなる。
否:展開にはリアリティがなく、どうしても子供向けな感が否めない。アニメ版との違いも好き嫌いがありそうなところ。
初めは気味悪がられ、母親とも引き裂かれてしまった仔象のダンボが、欠点であった大きな耳を長所に変え、大空へと羽ばたいていく様は、観ている者の胸を打ちます。実写版でもその愛くるしい表情が細かく表現されていて、思わず感情移入してしまいます。
また、そんなダンボと熱い友情を育んでいく子供達や、彼らと再び家族として歩んでいこうと奔走する主人公の姿にも、心が洗われるようでもあります。
ただクライマックスのシーンを始め、ストーリー自体はかなり強引というか、どうしても子供向けに感じてしまうような展開も多く、アニメ版との違いも、観ていて好みが分かれそうなところです。
とはいうものの、家族で安心して観られる作品ですので、気になった方は是非。
毒気の抜けたバートン作品
ザ・王道
優しい作品でした
面白いけど
残念だったのが
アニメの本編までが前半で過ぎ去ってしまう事
ダンボが呆気なく空を飛んでしまう事
羽根無しで飛ぶシーンもサラリとやってしまう事
ダンボが割とキューキュー鳴く事
ピンクの象のシーンに毒っ気が無い事
アニメで好きだった
空を飛ぶまでに惨めな思いをする事
特に象達からの虐めのシーン
羽根無しでも空を飛ぶまでの葛藤のところ
主人公のダンボが一切喋らずに、鳴くのも少なく感情を表現するところ
ピンクの象のトラウマシーン
そこが削ぎ落とされて、母をたずねて三千里的になってたのは残念だった。
あと、なぜダンボ親子を自然にかえしたんだろう?
人間の子供たちとあれだけ心を通わせたのに
ダンボの耳が異形だから差別に遭ってたのに、自然界であの耳は邪魔だし群れに入れともらえるかわからない。
あのままサーカスじゃダメ?
ネズミの代わりに子供達と
友情努力勝利が盛り込まれてて、映画としては面白かった。
めちゃくちゃ可愛い
王道にして、100年前の懐かしさと目新しさは世代を問わず楽しめる
昔観た原作のアニメを忘れてしまったので、原作との比較はできずに単純にエンターテイメントとして観ました。
お母さんと離ればなれになったダンボに、きっと自分たちを重ね合わせていたであろう姉弟たちの純粋さと一生懸命なところ。
外見や生まれ育ちなど、大人が壁を作ってしまいそうな所をひょいと乗り越え、フラットな視点で何でも捉えることができる点で、子供の視点で描くのは良かったと思うし、何となく今これが映画化されることが、現代の風潮にも少し合っていたような気がする。
姉のミリーちゃんは少し大人びていて、大人たちの現実も見えてきているからの葛藤もあるし、最後彼女が母の形見の鍵を投げてダンボが飛び立つところはベタだけど、こういうの悪くないなあと思うのです。
また、冒頭でホルトが帰還した際に「最も良い旅路は家への帰路である」というような言葉を投げかけられていたと思うのですが、
そっくりそのままこの映画がダンボの故郷への帰路につくまでの物語でもあって、あーディズニーは大人もちゃんと楽しめるように作ってますね?と思いました。
あとはティム・バートンらしい鮮やかな衣装や当時のヘアメイクの再現、特に戦間期の豊かさとアール・デコの時代を上手く表すドリームランドの建築物と、古ぼけたサーカスの懐かしさと色鮮やかな色彩の対比がすごく目にも楽しめました。
冒頭の方のサーカス団員たちが奏でるBaby of Mineが素敵でした。物悲しくて、でも美しくて。
コレットさんがめちゃくちゃ美女でびっくり…お化粧してない時の方が綺麗…メディチ・ファミリー・サーカスは今どこで公演やってますか…
個人的な話にはなりますが、幼少の頃ディズニーランドで何回も乗り続けたダンボのくるくる回るアトラクションとか、バレエ教室の発表会で踊ったケーシー・ジュニアのメロディーとか、ダンボに対してはそういったイメージが強く、若干過去への懐古・回顧という視点で観ていたかなあと。
最近『私の20世紀』という映画を観て、本作も設定が1919年と丁度100年前で、20世紀前半(20年開きはあるけども…)の物語を立て続けに観たせいか、
この時代の人たちにとっての「未来」というものに思いを馳せてしまうのです。
とりわけ未来を担う子どもであるミリーちゃんが科学者を夢見ることと、電気という"パワー"を持って偽りの夢を追いかけて破滅するヴァンデヴァーが対照的な存在でわかりやすいでしょう。
彼女は最後にコレットを乗せたダンボが飛ぶ様子を映写して楽しませています。トーキー映画の登場まであと少しのところ、シネマトグラフのような映写機での上映は、未来=技術の進歩だった時代の、正しく明るい未来の姿のように思えてなりませんでした。
終盤で"DREAM LAND"の頭文字Dが焼け落ち、Dの文字の入った衣装を身に纏ったダンボが火の海の遊園地から飛び立っていくシーンのように、技術を私利私欲や犯罪や戦争に使う人というのはいつの時代も絶えないけれど、それを見事に皮肉りながらも新しい未来を表す素晴らしいシーンでした。
そういえばダンボだってCGだもんね、最新技術の賜物。でも愛らしい顔の表情は私は好きだった。
ティムバートン節が足りないとか批判もあるようですが、やっぱりディズニーは誰もが楽しめてきちんと作り込まれた物語を作ってくれて、素晴らしいなあと思わずにはいられませんでした。
ディズニーランドのダンボの乗り物に無性に乗りたくなってきた。かつて少女だった私も、小さいお友達に混ざって乗ってこようかな…
ティム・バートンの集大成的作品
ティム・バートンも大好きだという『ダンボ』の実写化作品。ちょっとバートン色が強くなって変な感じにならないかと少し不安もあったけど、大好きだというだけあって、あまりアレンジし過ぎなかったようだ。
ただ、サーカスのメンバーは『ビッグフィッシュ』を思い出させるし、終盤は『チャーリーとチョコレート工場』も思い出させる。テーマは『家族愛』だし、まさにティム・バートンの集大成的作品と言える。
キャストも、『バットマン』シリーズなどのマイケル・キートン、ダニー・デビート、最近お気に入りのエヴァ・グリーンが出演と集大成的。ヘレナ・ボナム・カーターとジョニー・デップが出てたら完璧だったんだけど…
って、もしかしてコリン・ファレルはジョニー・デップの仮の姿だったりして(!?)
さすがに今回は顔面白塗りは無いと思ってたけど、やっぱしダンボの白塗りシーンが( ^_^ ;)
あれもこれもダンボがかわいいから、まぁいいか
かわいかったなぁ〜ダンボ
日々、犬猫動画を観ているだけでニヤけてしまう私としては、かわいいダンボを観ているだけで50%ぐらい満足しちゃった(笑)
この物語の時代設定は、第一次世界大戦後のアメリカ
多くの人が大切な人を失った時代
かつては、馬乗り曲芸師だったホルト(コリン・ファレル)も、従軍して片腕を失ってしまう
さらに、二人の子供たちの母親である妻の死に立ち会うことができず、失意の中にいた
そして、サーカス団に帰ったホルトに与えられた仕事は、ゾウ親子の世話係だった
しかし、その子ゾウのダンボは、他のゾウに比べて耳が大きく、空を飛べるという特殊な能力を持っていた
この物語は、片腕と妻を亡くしたお父さんと、お母さん亡くした子供たちと、お母さんと引き離されたダンボが、喪失感の中で、互いに助け合い、明日への希望に向けて、前向きに生きていく話である
そして、彼らはダンボの他人とは違う「人よりも耳が大きい」という個性に助けられる
マイケル・キートン演じるヴァンデバーは、その個性的なダンボをさらし者にしたり、金儲けに利用するが、ホルト一家は、そのヴァンデヴァーの魔の手からダンボを守るのだ
そのダンボに対する人々の反応から「人とは違う個性」というのは、さらし者にしたり、利用するものではなく、受け入れて、尊重するものだと、この映画は訴える
ただ、その悪役ヴァンデヴァーの描き方には、少し物足りなさを感じてしまった
「強欲は罪」というのは、あまりにもステレオタイプ過ぎているし、誰にでも欲はある
ヴァンデヴァーが、なぜ、強欲になり、血眼になってダンボを追い求めるのかにはついて、その人間性を描いてくれていたら、もう少し、物語も深く理解できたように思う
まぁ、その辺が、子供でも安心して観られるディズニー映画というところなんだろうとも思う
そんな物足りなさも、かわいいダンボを観ていれば、まぁいいんじゃないと、思えてしまうんだから、私も甘いなと思う(笑)
可能性と愛情と発想の転換、見事な心の動きに誘導されて泣かされてしま...
共感した。
私は趣味程度で映画を見るので、映画論的な事は一切わからない。
この映画に関しても、単に誘われて映画館まで見に行っただけで内心あまり興味がなかった。ティムバートン監督作品も「シザーハンズ」だけは数回みた記憶があるが、あとは題材からしてもCGばかりの映像にしても、興味がわかない。
しかし、この「ダンボ」は私にとって特別な作品となった。私にはダンボの気持ちがよくわかった。それは、自分が幼少期に受けた記憶から現在に至るまで、自分がダンボのように、他人と比べられ、もがき苦しみ、嘲笑され、それでも自身の特性でもってありのまま生きていたいとう気持ちを一心にして、必死に生きている姿に僕は感銘を受けた。
ダンボは決して大舞台から逃げない。それと同時にダンボは自分の居るべき場所をわかっている。だからこそ、最終的にダンボは自分と同じ象の世界に帰るのだ。ダンボは自分本来の居場所とは異なる状況でも、勢いでもって逃げだしたりは決してない。
ダンボは何故そこまで人間界に従事できたのだろうか。それは、自身のおかれた境遇に不満や不遇があったとしても、それを受け入れながら生きていく柔軟で寛容な心と、動物や人間の枠を越えた家族への愛が見せてくれた行動だと私には見えた。
なお、私はこの「ダンボ」の原作となるアニメーションをしたことがない。だからこそ私はティムバートンの見るダンボを純真な眼で観れたことに、幸運を感じてる。
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