劇場公開日 2019年2月1日

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「いつの時代も子供の幸せが大人たちの願い」メリー・ポピンズ リターンズ とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いつの時代も子供の幸せが大人たちの願い

2019年2月19日
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鑑賞方法:映画館

明るくて、かわいくて、楽しいミュージカルだった〜

これは元ネタ「メリー・ポピンズ」から20年後の話

当時は子供だったマイケルは、大人になって家庭を持つが、妻が亡くなり、家は荒れ放題
さらに借金がかさんで、家は差押えに…
そこへ、メリー・ポピンズが現れる

この映画の裏側については、トム・ハンクスとエマ・トンプソン共演の映画「ディズニーの約束」で描かれている

この物語は、原作者パメラ・L・トラバースの家族に起きたできごとが元になっている

パメラの家も、幼い頃に母を亡くし、お父さんが大変だったところへ、叔母さんが手伝いにきてくれて、彼らの家族は救われる

その叔母さんを魔法使いにしたのが、このメリー・ポピンズである

あまりにも辛い現実を忘れさせてくれるように、メリー・ポピンズは子供たちを華やかで、幻想的な世界へ連れて行って楽しませてくれる

それは、原作者のパメラ自身の願望だったのだろうと思う

どんなに貧しくても、辛い毎日でも、メリーがいれば、お風呂の時間は大海への大冒険になるし、眠れない夜は、陶器のボールに描かれた絵の世界への冒険になる

そうして、辛い現実を忘れさせてくれる魔法使いがいてくれたらなぁと思っていたに違いない

お金をかけなくても、乳母が話してくれる楽しい冒険があれば、子供たちは幸せだし、子供たちが幸せなら、お父さんも元気になれるのだ

この映画が再びこうして製作されるのは、いつの時代も子供たちの幸せは大人たちの変わらぬ願いだからだ

そして、そんな夢見ることが大好きだった子供時代の思いを忘れてしまった大人たちに、その純粋な気持ちを思い出してもらうためでもある

この映画を観ていて、幸せな気分になるのは、子供たちだけではない

エミリー・ブラントの歌と踊りは素晴らしいし、思いがけずメリル・ストリープの歌と踊りが観られちゃうし
ベン・ウィショーやコリン・ファースや、ジェシカおばさんだって観られてしまう

とてもキラキラして楽しいミュージカルだった

現実逃避をしたい人に、ぜひ、おススメの作品

とえ