「身を美しく、賢く生きる方法」メリー・ポピンズ リターンズ N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
身を美しく、賢く生きる方法
日本にはあまりなじみがない人、それが「ナニー」だと思う。
本編でも和訳は「教育係」となっていたか。「乳母」やら「家庭教師」とも解釈できそうだが、はっきり言って当てはまる日本語が見当たらない。
そんなナニーであるメリーポピンズが子供たちに教えるのは、教科書を片手にした算数や国語ではなく、身だしなみでありあらゆる局面での振舞い方だ。それはまさに生きるうえでの知恵にほかならず、素晴らしい人生を送るための哲学そのものだろう。
それも頭で理解するのではなく、体で覚える方の。
どのシーンも計算され尽くされた絵画のような仕上がりで格調高く美しく、二時間越えの本編もあっという間。もっとメリーポピンズとレッスンを重ねたい! そんな気分になる映画だった。
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