来るのレビュー・感想・評価
全130件中、61~80件目を表示
ヘレディタリーの後で辛めになった
出演・妻夫木聡、黒木華、岡田准一、小松菜奈、松たか子
監督・中島哲也
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いいところあります!役者がみんないい感じ!
全体的に画面が明るめ、音楽も軽快、ホラーとのメリハリというか、表裏が良かった。
怖いの苦手な方でも見やすいんじゃないかな。
とはいえブッキーと柴田理恵のゴア描写頑張っててビックリ^_^
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このあとはネタバレありだし、趣味が合わなかったところ。あまり気にせずに。
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まずなげー!134分
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なんでこんなに"アレ"が"来る"のかなー?、っていう"アレ"側の動機が無さすぎるなーって思っていたら、原作では婆さんが昔魔導符で呼び出してたんだと。納得。
諸星大二郎・妖怪ハンター好きとしては、子供うんぬんのドラマはどうでも良かったから動機ないしそれこそ民俗学的な掘り下げを期待したなー。民俗学者いたのは期待したなー。
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第3部の祭りは面白くなりそうだったけど、ブッキーの下半身やられるシーンを越える惨劇が無く、血のり多めで誤魔化された気がした。
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序盤は結構手型残したり御守り破いたり、腕ちぎったりして割と物体的な存在感見せる。第1部のブッキーの死に方が良くて期待値上がったよね。こっからどんな惨劇が!?。。最後の方は気づいたらみんなバタバタ倒れるだけなんだもん。
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童夢なら童夢バリに超能力かまして建物破壊しまくる対戦だったら気持ち良かったかも。というかそうくると思うじゃん!あの仲間みんなの見せ場!!登場シーンだけ盛り上げて実はモブキャラかいな。
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劇中のキャラがセリフで、"アレ"を〜とか"アレ"がくるーみたいなこと言うのって、メタっぽくて半笑いで自分も言っちゃうんだけど、、真剣味削がれるよな。
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#諸星大二郎#妖怪ハンター#童夢#大友克洋
焦点ぼけ感+消化不良感
ネタばれ嫌な方は読まないでください
『告白』は観ました。ダークな作風でしたが楽しめました。
そして本作...
以下はホラー作品が苦手なわたしの主観です。
◎ 良かったところ
・本当に怖いのは嫌だけれど、最後まで少し冷静に観ることができました。『エンタメホラー』なのだと割り切ればよい。
・妻夫木さんの演技、無自覚な嫌味の表現に思わずイライラしました。素晴らしい。
◎ 不満だったところ
・田舎の伝承話を起点とした着想はいいのに、舞台が都会に移るので怖さ半減。おかげで無事に鑑賞できましたが...
・観客を怖がらせる演出が、ことごとくハリウッド流で軽い。日本人の心に響く和風の恐怖感とはまったく別。そういう原作だったのかは知りませんが。
・血を使い過ぎ、虫出し過ぎ、映像が残酷過ぎ、大袈裟で少し白ける
・観客(私)の期待感を背負って、いいところで登場する沖縄おばあ達、なんと、何の見せ場も無く退場...
・じらしてじらしてようやく最強霊媒師登場(松たかこさん)、そして出番が!... ?あらら。活躍の場面がどこに...お祓いで悪霊をやっつけるのを大画面で観る快感が皆無とは...ハリウッド調ホラーなのに...最強って、なに。
評価ほど悪くない
Jホラーが大の苦手なんだけどその私でも見れたってことはホラーファンにはダメダメだったのかな。
原作も未読なのでこき下ろされてる割には楽しめました。
葬式のシーンとか結婚式のシーンとかしんどい描写がおぞましくもリアルで良かった。
虫もキモかった。
血糊多めで物理的に人体を破壊してきたり知り合いの声を借りる悪霊も怖かった。
水の張ったお茶碗を子どもがダダーッ!って倒していくとことか。
霊能力者大集合もアベンジャーズ みたいでテンション上がって良かったです。
哭声みたいに韓国の霊媒師がくるくる踊るみたいに祈祷してたのもフフッてなった。
最終決戦までは「これ低評価なの?結構おもろいやん!」って単純に思ってました。
最後がすごくもったいないというか結局ぼぎわんって何だったの?
琴子との対決はどうなったの!?
オムライスの国の歌いらなくね!?って感じ。
真琴と野崎が邪魔に入ったのもマジでやめてくれ〜って思った。
私たちがこの子を愛する!って愛のパワー的なのでぼぎわんが救われたとかだったらあの二人が居ても意味あるんだけどめちゃくちゃ邪魔してるようにしか見えなかったよ〜何か意味あったの?
妻夫木のクソぶりも最高だったし黒木華の塩を踏み潰した時の笑顔もやばかった。
柴田理恵もこういうインチキっぽい霊能者番組あったな〜!って感じの人で良かった。
原作のネタバレ読んだらそらファンは怒るわなって改変だけど何も知らない人にはそこそこ楽しめました。
柴田理恵と右フック
監督や俳優、脚本や原作は気にするようにしてますが、基本的に映画は出来るだけ予備知識なしで観るようにしてます(今回は中島哲也映画という事で観ました)。なので途中までは霊能詐欺話的な要素もあるかと疑っていたのですが…ガチストレートな霊能映画なんですね。笑
松たか子が語る生死の境目に関する下りは「なるほど」と思う部分もあり、ストーリー展開の為なのかもしれませんが、普遍的な問題(人間社会が弱者を挫く)の提起なのか、社会問題的な描写もあります。
個人的には最初と最後の関連性など腹落ちしない部分もありました。
でも細かいことは気にせずに霊能エンターテイメント映画として観れば楽しめると思います!
柴田理恵、松たか子のキレのある右フック、小松菜奈の「渇き」からの成長を観るだけも価値があると思います。
特に柴田理恵の配置(配役)が抜群ですね。笑
あき竹城ではなく、あそこに柴田理恵!
柴田理恵の衣装や小物も良かったです。
それと沖縄のおばちゃん達の使い方。『あれ』の強さを表現するには十分でした。
「告白」もそうだったんですが、この映画で原作を読んでみたくなりました。
「告白」は本が凄かったですが、これは映画が勝つかもですね。
ついに来た 斬新なすべりホラーが
どこをどうしたらこの痛い結婚式のシーンを長々とカットせずに本編に入れてしまったのだろうか?と考えてるうちにさらに痛々しいホームパーティーが続く。きっと後半にやってくる息を呑むような怖さへの長い長い前フリだと思った。
だが、前半の山場であるイクメンパパが殺された後の映像がスクリーンに映し出されたのを見て思わず心の中で突っ込んでしまった。
何、この怖くない絵は!
原作だと物の怪に騙されて、襲われる。そして、叫び声。残ったのは、頭の半分が食いちぎられたイクメンパパ。読者は食いちぎられたシーンを想像して身の毛がよだつ。
映画だと普通の死体じゃないか!
そして柴田理恵が登場して確信した。監督は新しいジャンルを作ろうとしている。痛い映像、不自然な男女関係、コント風の演出。あえてすべる、観客が突っ込む、観客は退屈しなくて済む。
所轄の署長が松たか子にぺこぺこする展開は、まともな脚本家は、恥ずかしくて絶対書きたくないレベルな上に、全然怖さがないスペクタクルなお祓いシーンは、もう感心するしかない。
とうとうハッピーエンドに終わってしまった。ボギワンの復活を暗示するようなエピローグもなし。
そして、早く帰りたい観客の気持ちを逆なでしない短いエンドロール。
斬新で素晴らしい。
んーそこそこ良いけどなんか物足りない
一言で言うとタイトルのような感じです。
決して悪い映画ではないと思いますが、所々「おしい!…」と言いたくなる、そんな映画でした。
恐らくホラー要素足したからそう思うんじゃないでしょうか?
ホラーはいつも怖見たさで見てしまう(見た後しばらく夜中トイレに行くのを躊躇うくらいのビビリの)私でも「すげー怖い」とは思えませんでした。
特にクライマックスにかけての各人の行動の意味不明さ。ホラーはオチが分かった後が一番怖くないのですが、「緊迫した中で説明を付けられない」そんな中でよく分からない行動をチンタラ続けられると「え?え??」となります。
そして中島監督の作品によく出てくる、「誰でも持っている残忍さや強烈な自己中心性」の部分も、効いてくるのは中〜後半の最初だけで、そこでも物足りない感。
そこにも微妙にホラーも絡んで、「え?お前のせい?‘何か’のせい?」となる部分もありました。
(それで各登場人物の視点に差異が出てミスリードを誘ったり辻褄が合わなくなるのはむしろ狙ってると思います。)
「ホラー」と「人間ドラマ」が噛み合わないまま続けたせいなんでしょうかね?
それが2時間半(しかもエンドロール短め)とバッチリ尺とった割に物足りなさを感じた原因だと思います。
役者さんの演技はムカつかせる時は本当にムカつくし、食えない奴は割と最後まで腹の底が見えづらかった。
各人の演技は結構良かったと思います。
意外だったのは柴田理恵さん。結構シリアスしてましたし、「バラエティ霊媒師」で紹介された割にその後芋っぽさ出して「隠居中の身です」を体現してるから余計に映画に馴染んでて、思わず唸りました。
モヤモヤ感
妻夫木聡はあの手の役が最高に巧い。かなりイラッとさせられた。
黒木華の演じたカナはもう少し子育て頑張って欲しかったな…。子供がうるさくてヒスを起こす気持ちも、子供がいるからこそままならない事も共感できるけど、チサに向ける愛が少な過ぎた。
カナの最期のシーンでチサが言った「おまえはいらない」はカナの自分に対する負い目や罪悪感からの言葉なのかな。
でも夫…保険入ってなかったの?とか、あんなに頻繁に騒音たてて近所迷惑じゃないのかとか、関係ない人巻き込みすぎ!とか、どうでもいいけど諸々ツッコミたい。。
後半の霊能力者大集合にヒデキの社内の女がいたのは何?
とりあえず小松菜奈目当てで行ったけど、他の演者の強烈な演技に圧倒された感じ。
内容としてもう一度観たいとは思えないけど、とにかく演技は良かった。
原作を読めばこのモヤモヤ感はましになるのかな。
親への警告映画
原作を読まずに、どういう話なのかカケラも知らず、怖いというキーワード以外わからずに見た。
山にいる凶悪な得体の知れない化け物が、愛されていない子供を呼び寄せ、その子供を使って、弱い心を持つ人間を襲いに来る。これが大筋?
そして、子供は、虫を殺したりと言った無意識に生と死の境目に惹かれる一面を持つから、化け物「あれ」に狙われるのか?
かつては大人による口減らしの言い訳に、架空の化け物の存在を作り出し子供に言い聞かせていたが、架空ではなく本当に「あれ」はいるという事はわかった。
よく分からないのは、妻夫木扮する秀樹がいつから「あれ」に狙われていたのか。
小学生くらいの頃、酷い母親を持つ幼馴染みが「あれ」に呼ばれていなくなり、自身も幼い頃に家の玄関口に「あれ」が来て祖父母が生死を不気味に彷徨う様子を目撃した経験を持つ。どうしてその時に餌食にならず大人になるまで生き長らえたのか?なぜ、電話越しでの琴子によるお祓いは失敗して、秀樹は死んだの?
嘘つきは幼馴染みが連れ去られるより以前からのようだけど、幼少期の経験がもとで、からっぽの人気者キャラに自分を仕立て上げるようになったのだろうか?
幼馴染み同様、親から愛されなかった香奈に惹かれ結婚したのは「あれ」のせい?香奈との子供に、幼馴染みと同じ千紗という名前を無意識に付けてしまったのも「あれ」のせい?千紗に「あれ」が乗り移ったのは、産まれて両親に愛されなくなってから?それとも、産まれる前から「あれ」が影響しているから泣き止まず手がかかる子だったの?
妻の香奈は生い立ちのせいか暗いから「あれ」に付け込まれたの?「あれ」が絡む前から、秀樹のかりそめのイクメンブログにかき回されて実際は1人で全てを背追い込み、育児鬱気味だったのか、とっちらかった汚部屋。秀樹の友達の津田と浮気をしている。それは、津田が実は、見栄っ張りでからっぽの秀樹から様々奪うのが昔から好きで、秀樹と香奈の家に悪いお札まで置いて一家を崩壊させ、香奈を秀樹から奪うのを狙っていたせい?
その津田が死んだのは、お札を燃やされたから跳ね返りで死んだの?秀樹の同僚は何が悪くて死んだの?
色々と疑問が残る構成なのだが、あえてのオムライスシーンで、千紗本人の中身はいたって無垢で邪念がない事を示している。
彼女との子を中絶させて子供を殺した経験を持つ岡田准一と、破茶滅茶な生き方で自傷行為により子供を産めなくなったマコトが、かえって一見真面目でまともに見える秀樹や香奈や津田よりも、真実を見る目を持ち、子供を大切にしようとする意思も強かった。
SNSに垂れ流して築いている自己イメージと実際のギャップ、人に見せている顔と本音の中身が違うギャップ。人は様々な2面性を持つが、心の弱さはおかしなものに付け入られて不幸を呼び込むもと。そして、虐待されて育つとバランスの取れた心が育たず、無意識に不安定な情緒となり、そこに付け入るような心の弱い人間が周りに寄ってしまい、また虐待を繰り返してしまう。
だからこそ、
命を、子供を、見かけだけでなく本当の意味で大切にしていますか?
と、中絶やSNSが横行する社会を風刺し警告を与えるような作品だったと捉えた。
面白い!!ただオチが...
主人公 岡田准一だったんだ。
でもこう主人公となる人物を主張しない?
誰が主人公でもおかしくないような
そういう構成は嫌いではなかった。
しかしまあジョジョなみに
主要キャストが死んでいくから
最初は動揺したけど…
全体的にはなかなか面白かった!!
ほどよいグロさでほどよい怖さが良かった!
ホラー映画として見に行ってなかったから
途中怖いシーンがあると、あ、ホラーっぽい!
って思った。
ただ個人的にオチが...
オチで一気にえええええ〜そこで終わる!?
みたいなとこがある。
ところどころ説明が足りない感じがするし
投げやり感が半端ない。
まぁでもなかなか良い映画でした。
サヨナラ、ぼぎわん
日本ホラー映画界に新たなクリーチャー誕生かと楽しみにして観に行ったが、あれ?ぼぎわんは?
出演者の演技は文句なく絶賛でき、下手するとチョイ役レベルの沖縄のオバちゃん達や新幹線のオジサンたち、巫女さん達まで良い味出してるし、もったいないねえ。
監督は人間ドラマに焦点を絞ったのかもしれないが、カッコだけのイクメン夫と育児ノイローゼ気味の妻は夫に愛想をつかし旦那の友人と浮気にはしり、その友人は旦那に嫉妬し魔導符を渡して化け物を呼び寄せるが、やっぱり人間って怖いね、とも思えない。
いっそ香奈が魔導符を秀樹に渡して呪ったぐらいでもよかったかも。
なんで20年以上も経ってからぼぎわんは秀樹の所にやってきたのかねえ?
秀樹がぼぎわんの電話にまんまとだまされてこれ以上の絶望は無くなり殺される所はこの映画のピークの1つで非常に良かった。
元来、妖怪などは人間を惑わしたりだましたりするもので、この化け物と人間の騙しあいというか知恵比べてが物語の面白い所。化け物はルールや法則の中で活動出来、それを人間がどうやって防ぐのか、化け物はどうやって人間の裏をかいて餌食にするのか。
駅のトイレで香奈が殺される所も、最後の琴子がぼぎわんを退治する所も、化け物と人間の知恵比べの様相が出ているともっと面白かったと思う。
結局、力技で退治されてると、なんだ結局1人で良かったんじゃ?あんなに人数集めたのにね、という気になってしまう。
ド派手なエンタメホラー
怖い要素は確かにあるけど、完全にエンタメです。ドバァー!ザシュッ!的な、ド派手なホラーで新鮮でした。やっぱり中島監督はどっか中毒性があって独特で面白い。全国から霊媒師軍団が集まって臨むクライマックス、テンポも良く楽しかったです。
ただ、野崎と真琴があの子を育てていく的な締めだったのは、そんな簡単に子ども持っちゃーだめだろうと思い腑に落ちない・・・。でもハラハラドキドキ楽しく観れたので満足です。
あっという間の134分!
監督のお名前につられて...。
原作未読、レビューも見ずに鑑賞。
良い意味で振り回された映画でした!
いろいろなレビューがありますが、私は観てよかったです☺︎︎
てっきり最初は妻夫木くんが主役だと思っていたのに
あれ、中間でしんじゃった...
実は華ちゃんが主役か!
え、またしんじゃった...
それぞれの役もおもしろくて、さすが勢いもあり、映像もダイナミックで息を呑む。
おしりが痛くなる間もなく振り回されながらあっという間にエンディング。
出演者もみなさん目の保養でした(*^^*)
期待はずれ
cmが超怖そうだなーと思ってみにいったが、
期待はずれだった。
序盤の秀樹パートでイライラさせられ、続いての香奈パートでも鬱々とし、いよいよ本命の除霊パートで盛大に笑ってしまった。お祭りでもする気か!
案の定たくさんの人が死んでようやく化け物倒せそうになってからの野崎の謎の暴走。お前そこまで知沙に感情移入してたの?てかもう知沙を救うと言ってる次元じゃないほど人死んでるねんで?!ファッ?!
真琴の姉もなぜ最終的にそれを受け入れたのかよくわかんなかった。あの状況だと多分お姉さん助からないと思うがどうなったのかは謎。マンション再起不能。トドメのオムライスの国。
意味がわからなすぎて逆に興味を持ったので原作小説を買って読んだが、映画と話が結構違うのね...。
原作はアレがなんなのかを淡々と調べててわかりやすくてよかった。なぜ映画はあんなお祭りするみたいな改悪に走ったんだろう。
ちなみに自分が行ったのは公開からそんなに経っていない中だったが、シアターはその映画館で一番でかい所だったのに見てたのは自分を含め数組のみ。ガラッガラだった。
正しい事は同時に正しくない事でもあるってこと?
私にとっては、「無駄の無い、完璧な映画」で最高でした。あくまで私にとっては、で あなたにとってはではありません。
内容とは関係ないですが、誰かが最高と言ってるのに観たら最高じゃなかった、なんてなんの評価でも無いし意味もないですよね。
だから、私が「最高!」って思ったと言うことも本当に私にとってしか意味は無いんですが最高でした。笑
宣伝上どうしようも無いんだと思いますが、ホラー映画のジャンルに縛るのは明らかに誤解を生んでて、強いて言うならオカルト社会派エンターテイメント!だと思います。
というかジャンルを分けたがるのは、ほんとに人間の悪い癖で、分からないものを分類して分かった気になりたい欲の現れだと思います。自分もやりがちですが、、
主人公は誰だ、とか、これはホラーじゃない、バケモノの正体はなんだ?とか。その“分からなさ“がいいのに!
色んな事は、分からないものを分からないまま受け入れる事の方が必要ですよ!
男っぽい女の人は男っぽい女の人だし、犬っぽい猫は犬っぽい猫ですよ。
きっとこの映画は、こんなに素晴らしいキャスト選びをしていて、演技もほとんど最高で、お金を掛けまくっていて、監督の力量が高すぎるのに、多分大衆には評価されません。そこがまた良い。
けどそれが今の社会レベルだと。
ほんとに面白かったなぁ。
最後は爆笑して席を立てるよ!
たしかに賛否両論あると思う。
でも、そもそもホラー映画だと期待したり、映画には感情移入したい人、起承転結大事、と思ってる人は見ちゃダメ!!
最初は社会問題や心の闇が具現化した幻的なホラーだと思わせといて、途中で主人公変わるし、松たか子も笑わせにくるし、最後の最後で怒涛の爆笑シーンがてんこもり!
映画は何も語ってませんw
そこに期待しちゃダメですw
妻夫木氏は、イラっとさせる役やらせるとピカイチ!
中島監督作品は私には不向きです。
多くのシネコンで上映されている。見方によっては「R-18」ではないかと思う。
香奈の公衆便所での死にざまは、そう思ったのだが。
中島監督の作品は初めて。う~ん、陳腐な作品だなと感じる。キャストに恐れられている監督らしい。作品自体、一つの線が入り組んでいて、細部まで理解不能な点が多くみられた。岡田准一がオカルトライターの役であるのもいまひとつ。野崎の髭の長さまで要求してくる監督の拘りまでもが全く伝わってこない。多くの映画館を満席にするほど監督らしいが、CM上がりの映画監督の「作品づくり」にたいする姿勢、下品さも垣間見え不快でさえ感じる。
「オムライスの国」も観客を小馬鹿にしているようで、笑っていいのか。怒っていいのか。
彼の作品の知名度の高さが、全くわからなかった。結局のところ、秀樹と香奈がどうして結婚に至ったのか。
マコトの必要性、琴子の奇抜な服装。ビルの1階に秀樹を呼び出した高梨が会った人間は誰か。除霊のための壮大な儀式。琴子と警察・政府の関係は。マンションには誰も住んでいないのか。エキストラのあまりの少なさ。「●●日後」というモノクロ画面もストーリーの流れを完全にぶっ潰している。
悪い親には“あれ”が来る
“ホラー映画”とひとくちに言っても世の中にゃ色んなホラー映画があるわけで、
例えば『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』も『エクソシスト』も
『13日の金曜日』も『リング』もホラーだが怖さの方向性がまるで違う。
その方向性ごとの物語のフォーマットもある程度は存在すると思うけど、
『回路』や『イレイザーヘッド』等のとんでもなくエグい角度を攻めてくる変化球もある。
(先日の『ヘレディタリー/継承』もまた既存の手法や観点に縛られない魔球だった)
『来る』もそう。既存のホラー映画のフォーマットなんぞどこ吹く風の変化球。
監督が中島哲也という時点で普通のホラーにはならないとは思っていたが、それでも
『告白』『渇き。』のテンポを多少ホラー的テンポに落としてくるかと思っていた。
いえいえノンノンですよ。まぁとにかくスピーディでカットも多くてキレが良いですよ。
なので通常の幽霊ホラーのようにじわじわ恐怖を煽るような怖がらせ方は
しない……というか手法上できない訳で、この映画の怖さはまた方向性が違う。
怪異そのものではなく、その根幹にある人の心に焦点を当てている印象。
構成や語り口のテンポはエンタメ性が高く、登場キャラの個性も強い為、
総じて“怖い”というより“怖面白い”映画に仕上がっていた。
賛否両論ありますが、個人的にゃ大満足の4..0判定で。
...
まず登場人物について。
承認欲求を満たすことしか頭にない秀樹、恋人に堕胎させた後悔に苦しむ野崎、
ゲッスい津田さんなど、情けない男性陣に対して女性陣の強いことカッコいいこと。
松たか子演じる琴子はユタでありながら国家権力すら動かす、霊能界の
ゴルゴ13みたいなスゴイ人。淡々と冷徹に仕事をこなす姿がカッコ良すぎ!
生死は不明だけど、そう簡単に死にそうにないよねえ、彼女。
その妹・真琴を演じたのは小松菜奈……ん、へ? 小松菜奈? いや嘘でしょ、
誰このパンクガール?! 「あたしバカなんで」と言うが、自分の身も
顧みずに他人の子を守れる、登場人物中で一番優しい彼女が素敵。
そして意外や柴田理恵もカッコイイ。方言丸出しの田舎のばあちゃん
なのに(「すんずられるのはいだみだげ」)、存在感と胆力の凄いこと!
女性陣でも黒木華はカッコ良くはないが、人の業深さという恐怖を
一番見せ付けたのは彼女。どんどん疲弊し壊れていく様の説得力。
トイレで血溜まりに横たわる彼女の表情は笑っているように見え、そこが僕は
本作で最も恐ろしかった。彼女はもう母であること、自身が憎む母へ近付く
ことに悩むことは無くなった。あれはそんな安堵の笑みだったのだろうか。
...
そして、“ぼぎわん”または“あれ”と呼ばれる怪異。
一般にホラー映画の幽霊や怪異って、序盤ジワジワ攻めて最後に畳み掛ける
持久型ボクサー的なお方が多い印象だが(ホラー感台無し表現)、
“あれ”はゴングが鳴るや全力疾走で飛び膝蹴りを食らわす山本KID徳郁的な
超アグレッシヴ妖怪さんで、こちらが対処を考える暇も与えてくれない。
「来る」と思った瞬間には肩切られたり腕もがれたりと容赦ナシ。
特定の獲物に執着し、邪魔者も手当たり次第に襲う怒り狂った獣のようだが、
襲う相手の恐怖を読み取って声や姿を変えて巧みに騙す狡猾さもある。
“あれ”が見せる恐怖はどれも親子に起因するものだった。
自由に生きたい、責任が怖い、様々な理由で子を愛せない親。
親からの身的/心的暴力に怯え、恨み、それでも愛情を求める子ども。
今でこそ“DV”や“ネグレクト”等の単語が一般的になりつつあるが、思うに
そういう事例は大昔から存在していたんだろう。集落や大家族で子育てを支援
する環境が減り、そういう事例が目立つようになってきた、という話だと思う。
劇中で語られる“子捨て・子殺し”の風習も、根底にあるものは同じだ。
土地としての世間体や後ろめたさから表に出ないだけで、日本各地に
そんな事例は存在するはず。その後ろめたさを負ってもらおうという
意思から生まれたのが、本作で言うところの“ぼぎわん”伝承だ。
...
映画内では明確な姿も正体も曖昧だった怪異。原作ではそこがもっと
詳細に記述されてるようだが(カミツレさんのレビューを参照されたし)、
原作未読の僕は、この映画において猛威を振るった“あれ”は、
端的に書けば「妖怪ではなく人の怨念である」と解釈した。
“子捨て・子殺し”で死んだ幼い子ども達の無数の怨念。
愛してほしいのにどうして怒鳴るのか、虐めるのか、捨てるのか、殺すのか。
行き場のないその怨恨が、まるで実在するかのように伝承された“ぼぎわん”
という名を依り代に凝縮され顕在化したのが“あれ”だったのではないか。
だから“あれ”は特定の姿を持たない。
“あれ”は無数の子どもたちの凝縮体だから。
だから“あれ”は子どもをさらう。
親に愛されない子どもを憐れみ、一緒になってあげたいから。
だから“あれ”は親を無残に殺す。
子どもの残酷さは時として無尽蔵で、そして“あれ”は
子どもを愛さない親たちを恨みに恨んでいるから。
だから“あれ”は強力無比だ。
子が親に向ける愛憎という複雑で強烈な感情の無数の凝縮。
そんな恐ろしいものに生半可な理屈が通用するだろうか?
...
野崎と真琴が助かったのはそこだと思う。琴子なら強力な
“あれ”を殺すことも可能だが、それが嫌なら方法はひとつ。
その子を普通に愛してあげること。
野崎と真琴と知紗のちぐはぐ親子がこの先どうなるかはわからないが、
あの子を“オムライスの国”に居させてあげたいと努力する内は安泰だろう。
野崎も真琴も、他人だからこそあの子の苦境に気付けたし、
他人だけれどあの子を守ろうと命懸けになれるほど優しい。
思えばあの夜、父と母と一緒にオムライスを食べていられれば、
“あれ”があんな急速にあの子に取り憑くことも無かったんだろうか。
「親の愛は偉大」なんてテンプレのように言われるけれど、
子どもを愛せない親を脊髄反射的になじる人もいるけれど、
初めから悪い親になりたくて子を生む親なんていない。けど誰だって、
自分が傷付いたり苦しんだりするのは怖いし、親が子を愛し続けるのは、
人や環境によっては言うほど当たり前でも簡単でもないことなんだと思う。
“ぼぎわん”を生まないようにするには、親が親になれるよう、
気付いた周囲も少しでも助けてあげることが大事なのかも。
ううむ、そう偉そうに書く自分も我が子をしっかり守ってあげなきゃね……
……あれ? ああ、そうだった、僕には娘も息子もいませんでしたよ。
あ! それどころか奥さんもいないね! 失敬失敬、アッハハハハハ!
ハハ……ハ……
……誰か幸せ家族を崩壊させる妖怪の魔導符とか持ってませんかね!?
ほんの100枚くらいでいいんで!!(津田さんよりゲスい)
<2018.12.08鑑賞>
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余談:
秀樹はホントにダメな夫/父だったが、娘を守るというその気概
だけはいっぱしの父親だった。それに、彼がかつて仲の良かった
少女の名前を娘に無意識に付けたのは、あの少女を救ってあげたい、
守ってあげたいという後悔の念からだったのかもしれない。
怖くないホラー
中島哲也監督作tohoシネマズ 新宿
最初の子役の回想シーンから嫌な予感がしてそのまま流れに任せ映画が進んでいった感じがしました。唯一いいなと思ったパートは小松菜奈と岡田准一のオカルトライターとキャバ嬢の霊媒師のシーンはこの映画唯一のいいと思った場面です。妻夫木聡と黒木華の家族のパートは割と最初のほうで妻夫木聡が死んだ時になんでこんな最初に消えていくのと疑問に思いました。黒木華もクライマックスに進んでいくにつれどんどん崩れていた。ほんとに見るに耐えなかったです。最後のオムライスのシーンで怒りが抑えられませんでした。今年ワースト1の映画です。
タイトルに惹かれて、急に観たくなった
タイトル「来る」から某ホラーを想像して衝動的に観てしましましたが…
終わりからの回帰的レビューになりますが…
民族的な風習といいつつ…
現代の親子関係の中から出てきそうな、よくある問題が、おんりょう(あえて平仮名にしているのは漢字にすると怖いから…)の仕業として物語を作っているのかとも思いました。
ある種の モンスターペアレント…
で、観た直後の感想になると…
・前半のペラペラな妻夫木の演技…(途中でウザ!と思える名演技)
★このあたりからホラー感★
・ブラック黒木さんの嫁演技!(トイレのシーンは逸品!)
・主役って… 岡田さん&小松さん&柴田さん?
このあたりからホラー感出てきた
・松さんの真顔でこの役って ギャップすごすぎ
・子役の子供の自然な演技…(これ作ってたら名子役)
終わり方の「???」
(しばらく〇〇ライス見たら笑えてしまう)
で、観終わり1日たった感想になりますが・・・
結構、脳裏に何シーンかは、残ります…
(今思うと、ところどころの無意味と思える映像は…サブリミナル?)
そういう意味で、評価しました。
精神的に何かがホラーという形で残る映画だと思います。
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