劇場公開日 2018年12月7日

「中島哲也がホラーを手掛けるとこうなった」来る 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中島哲也がホラーを手掛けるとこうなった

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.8
何というか中島哲也がホラーを手掛けるとこうなった、といった作品でした。
キャストの厚さから気合を感じたのですが、すぐに「これはホラーか?」となります。
エンタメ路線に振り切っておりテンポが良い。ホラーというよりも、サスペンスよりに力が入っている感じでした。
が、これはこれで面白いです。
章じたてのように主人公が変化するようで、それぞれの視点で物事の見え方が変化するのも面白い。
2章分じっくりと描いてた育児問題も、後半に至っては最早全く関係無いといった展開。
クライマックスでは国や宗教も隔てたオールスター霊媒師達と化け物との戦いという、少年誌や特撮のようにグッとくるアツい展開になります。
ここのシーンは何というか、庵野作品のような盛り上がりがありましたね。
途中で襲われ辿り着けない霊媒師達もいて、散り散りに向かう箇所もあったりと、ここら辺の細かい作りも良いですね。
ラストもバツんと潔い終わり方でした。
観終わってみるとやはりホラーでは無い印象ですが、何とも言えない面白さがありました。
これは続編・もしくはスピンオフといった形でも良いので、霊媒師姉妹の物語が観たいですね。
松たか子と小松菜奈の二人ともキャラが良かったので、これは期待したいです。
何だかんだ楽しめました。

白波