あの日のオルガンのレビュー・感想・評価
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実話の重みと感動
もっと苦闘や喜びがあったはずなのに、プロットを積み重ね、観客の想像に任せる。山田洋次組の流れか? だから記憶に残り、観賞後に想いを膨らませる。
厳しく冷静な先輩と天真爛漫で一直線の後輩を対比させながら進める仕立てもグッド。ベタと分かっていても、実話ベースだから、戸田恵梨香が号泣するシーンは、つい感情移入してしまう。
若手保母役の女優さんたちは、まだ頑張っている感だけど、その後、それぞれご活躍でなにより。
ひとつ残念は衣装。時代考証すれば、もっと地味で粗末なはずでは?? 映像エンターテイメントの限界と女優への配慮かな。戦時下作品を見るとよく思うことではあるが。
疎開の苦労物語
戦時中、戸田恵梨香扮する戸越保育所主任保母板倉楓のところでは、幼児を疎開させるか父兄たちが議論し疎開の準備をしていた。埼玉の荒れ寺を掃除して疎開生活が始まった。戦時中の話がテーマであれば、評価を落とす訳にはいかないね。子供たちの歌が出来すぎの感があったけど、おねしょなど先生方の疎開の苦労も良く描かれていたね。東京の空襲で親は死に子供たちを疎開させて良かったのか? 本当に正しかったのか? 改めて戦争は悲惨だね。
改めて願う!大原櫻子の大ブレークを
平時でもお泊まり保育が何ヶ月も続くと考えただけでその大変さが想像できるが、ましてや当時の食糧事情、地方の閉鎖性。多分20代前半だった女性達には信念だけでは切り抜けられない大変な労苦だったろう。監督はそれを乗り越えていく彼女らの若いエネルギー表現のため、あえて画面を華やかにしたのかとも思えるが、それが仇になってかどうしても主人公達があの時代の中に生きている感じが伝わってこなかった。(煤で薄汚れてもなんかこぎれい)それにしても大原櫻子の多才ぶり。爽やかさ、楽器何でも、胸キュンの歌声、そしてカエル飛びの技術と😊。このまま中堅女優に収まって欲しくない。事務所はもっと力入れんかい!(顔は堀田真由の方が好みだけどね)
上映前に視聴
キャストは美人揃いで個性豊か、児童をつれて疎開した保母さんたちの苦労を描いている。
ボロ寺を借りて住みだすと村では消費班と呼ばれ、地元の男性が保母に声をかけると「色目を使った」と罵られ、親許を離れた子どもたちは不安を抱えておねしょの日々。
赤紙で出征する親を見送り、同僚まで出征。
東京大空襲で子どもたちの家族が次々と亡くなり、日本中で空襲が始まると疎開先の村にも空襲が…。林家正蔵(こぶへい)の家族が東京大空襲でなくなる経緯は本人たちに寄せてて悲しさが増してくる。
作品自体は普通にあの時代を生きた人たちの物語であり、極端に批判するシーンがある訳でもない。
しかしながら、夜討ち朝がけで警戒警報と空襲警報が続き疲弊する保母と子どもたちを見ると連合軍の容赦ないやり方を酷いと思う反面、日本の指導者はもっと早く降伏を選べなかったのか?と腹立たしく思った。
疎開保育園のラストはあっさりしているが、文化的な生活を望むべくもなかったあの時代の事は伝わってくる。
先生と子供たちが疎開先でたくましく生きていくストーリーかと思ったら...
先生と子供たちが疎開先でたくましく生きていくストーリーかと思ったら、ドジっ子先生の話でした。
みっちゃん先生が泣きながらけんちゃんに話すシーンとかいる〜?と思ったけど実話が元になってるみたいなので大事なエピソードだったのかも?
橋爪さんと田中直樹さんが良いキャラクターで好きでした。
坊主頭の子供たちもかわいい。
皆さんのレビューは高いけど私はドジっ子キャラにイライラしてしまうのであんまりでした。
ドジっ子がやらかすたびに楓さんがピシャーっと言ってくれて良かったです。戸田恵梨香さんは大好き。
戦争なんていやだ
こういう映画を見て真っ先に思うのは、戦争なんてだめってこと。何も生み出さない。戸田恵梨香さん演じる楓さんが劇中に放った、ずっと戦争と共に暮らしているという言葉がとても重かった。国民にはどうすることもできないし、ただただ時間が無駄なだけ。戦争をしたがるトップの集団はもっとこういった映画を見るべきじゃないのかな?
前向きである大切さ。
辛く悲しい戦争の中にも、
楽しいことや幸せなことが、
沢山あったことに気付かされた。
割と幅広いジャンルの映画を観て、あれやこれやとレビューを書いているが、観終わった後の、すかっとしたこの気持ちをどう言葉で表現して良いか分からない。
それぐらい、
素晴らしい作品であることは間違いないだろう。
戦争のない時代に生きているからこそ、
絶対に観てほしい映画だ。
そして、今日から大原櫻子推しになったこともまた、一つの事実である。笑
素晴らしかった邦画
観たくてたまらなかった作品、やっと観れました。
大原櫻子さんナイスキャスト!!
戸田恵梨香さんはさすがです。
山田組の平松監督、素晴らしい作品を作り上げました。
決してスポンサーに恵まれ出来た訳違うと思いますが全国の保育関係団体の助けで出来上がった素晴らしい邦画作品です
オルガン。
戦時中に園児を疎開させる保母さんの実話。
主任の戸田恵梨香の強い危機から子どもたちを疎開することに。
戦時中食べることも大変な中で、子どもたちを親から離して預かることは本当に困難なことだと思いました。
子どもたちと一緒に歌を歌ったりして新任保母役の大原櫻子の明るさ。おおらかさが皆の気持ちを和ませてくれました。
保母さんの大変さと子どもを守る使命感で最後まで守ることができて。
戦争が終わり。
それぞれに子どもを迎えに来る親たち。最後のひとりが帰って任務が終わり子どもたちと一緒に歌ったあの日オルガンが思い出される。
まるで学芸会みたいです、違和感、実話なのに
戸田恵梨香が名演技なのに、演出と脚本がおかしいから、気になって、しょうがない。
みんな、順番にセリフ棒読み。
棒立ちで、順番に移動。
それと、大原櫻子が象さんみたいな姿になりつつあり、変なところで笑ってしまう。
これ、コメディじゃないですよね、失笑。
人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。 そして三浦透子の演技の素晴らしさ。
戦時中の実話をもとにした疎開保育園の話。
戦闘/空爆地帯を直接描かない戦争モノで『この世界の片隅で』に通じるものがあります。
子育ての大変さを垣間見ることができる。
男性も見といたほうがいいのかも;
戦争でなくても大変だ。
ドタバタと笑いもありながら続く戦争時の生活。
その強烈な重圧が解き放たれる瞬間の”あのシーン”で私も涙が止まりませんでした。
出演者は、戸田恵梨香と大原櫻子のダブルヒロインも良かったけど個人的にはサブキャラ保母の三浦透子が素晴らしかった。
素敵なダイナマイトスキャンダルに出演してた方。
スカートのPVによく出演してると言ったほうが一部には通じる?
それらと雰囲気が全然違う。女優ってすごい!
彼女の役はあくまでもサブの保母さんの一人でフォーカスされるエピソードはない。
にも関わらず素晴らしい演技/存在感。自然にスクリーンの中で生きてる。
ストーリー的には目立たない。
だからこそ、わずか5秒ほどのイレギュラーな行動をとるあのシーンが強烈でした。
ココリコ田中の演技は最初は違和感あったけど……後半になるにつれありになってきました。
行動は頼りないけど、背の高さでどこか安心できる。
そんな田中らしい存在でした。
スタッフロールで流れるアン・サリーの「満月の夕」がまた反則で~。
自分の身近な人が突然何人も亡くなる戦争はそう起こらないのではと思ってる。
でも近いものとして地震……南海トラフはあるのかも。
その覚悟とそれまで全力に生きよう、と。
そんなことを考えました。
人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。
傑作でした!
暗い映画じゃありません。明るい映画です。
飛行機の機内で鑑賞したので、正直あまり集中して観ることはできなかったので、少し残念ではありましたが、すごい良かった。
大原櫻子さんは個人的にも大好きな歌手、俳優さんなのですが、彼女の明るい感じと歌唱力がうまくマッチしていました。戸田恵梨香さんと大原さんのW主演映画でしたが、戸田さんは出てくるものの、あまりメインではなく、疎開保育園の保母と子供達全体の物語という印象。
他の保母さんも好印象で若手なのに、しっかり昭和の女性になっていて、それぞれの思いや葛藤を一コマ一コマ上手く組み込んであります。
田中直紀氏も全くお笑い芸人さを見せない感じがいいですね。
なかなか戦争ものは多くないので、考えさせられるものがあります。
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