あの日のオルガンのレビュー・感想・評価
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幼い命を守るため強い信念を貫いた保母さんに涙
「疎開保育園」というものが第二次世界大戦終末期に実在した事実を初めて知った。そして、様々な試練を乗り越え幼き多くの命を守った保母さんたちの姿に涙が出た。戸田恵梨香さん扮する保母さんがつぶやく戦争はどこまででも追いかけてくるという言葉の重さ。終戦後、最後の幼子を父親に引き渡した後の戸田さん(扮する保母さん)の叫ぶような慟哭。山田洋次監督の反戦の想いをしっかりと引き継いでこのような映画を自ら脚本を書き、作りきった平松恵美子監督には映画人としての揺るぎない矜持があるんだなあ。公開館が少ないため、車を一時間以上運転したが後悔全くなし。
泣きたい時に泣けること
辛くても、悲しくても、嬉しくても、泣きたい時に泣ける世界が良い。
そんな風に考えさせられる物語だ。
戦争はきっと、そんなことを許さないのだろう。
今、世界には怒りが溢れている。
遠い国の戦争や、国家民族主義的な分断だけではなくて、感情的な国家間の呆れたやり取りも、身近なネットのフェイクニュースにもだ。
そして、自分は怒りから距離を置いていても、向こうから近付いてくることもある。
だからこそ、強く気持ちを持って、冷静に考えることが必要なのだろう。
そして、考える。
どうして、いつかの特攻隊の映画の上映館は溢れんばかりに多いのに、この物語の上映館はそうでもないのだろうかと。
勇気ある人達の、命をつなぐ実話の物語に感動したばかりなのに、泣けない悲しさがふと心を揺さぶった。
あまり、レビューになってなかった。
あの日のオルガン
平和と命の大切さ、子供の愛しさや育児の苦労が共感できます。
涙だけでなく、笑いもあって、とても感動しました。
戦争映画ですが、目を覆うようなシーンはありませんので戦争映画が苦手な方にも観やすいです。
少しでも多くの方が観るべき映画だと思います。
舞台挨拶で一足先に拝見しました。 上映前にキャストの方々による舞台...
舞台挨拶で一足先に拝見しました。
上映前にキャストの方々による舞台挨拶がありましたが、上映終了後に再び戸田恵梨香さんが登壇され30分以上作品についての思いを語って下さいました。
その中で戸田さんもおっしゃっていた様に、
実際に戦争を体験された方から直接お話を聞けるのは私達の世代が最後であり、それを後世に伝えていく責任が私達にはあるという事をこの映画を通して強く感じました。
戦争映画は今までもいくつか観てきましたが、保母さんや園児達の視点から描かれた作品は初めてで辛く悲しいお話ではありますが、どこか心温まる映画でした。
戦争映画が苦手な方でも観やすい作品だと思います。
是非たくさんの方に観て頂きたいです。
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