「実話の重みと感動」あの日のオルガン Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
実話の重みと感動
もっと苦闘や喜びがあったはずなのに、プロットを積み重ね、観客の想像に任せる。山田洋次組の流れか? だから記憶に残り、観賞後に想いを膨らませる。
厳しく冷静な先輩と天真爛漫で一直線の後輩を対比させながら進める仕立てもグッド。ベタと分かっていても、実話ベースだから、戸田恵梨香が号泣するシーンは、つい感情移入してしまう。
若手保母役の女優さんたちは、まだ頑張っている感だけど、その後、それぞれご活躍でなにより。
ひとつ残念は衣装。時代考証すれば、もっと地味で粗末なはずでは?? 映像エンターテイメントの限界と女優への配慮かな。戦時下作品を見るとよく思うことではあるが。
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