「ど根性ガエルvs前澤友作、夢の大バトル! 「最も残虐な、悪」は何処ですか?」ヴェノム たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ど根性ガエルvs前澤友作、夢の大バトル! 「最も残虐な、悪」は何処ですか?
“親愛なる隣人“スパイダーマンの世界を拡張するダークヒーロー映画「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」の第1作にして、スパイダーマンの宿敵「ヴェノム」を主人公に据えた『ヴェノム』シリーズの第1作。
失業中のジャーナリスト、エディ・ブロックは人体実験の噂が絶えない「ライフ財団」の研究施設で地球外生命体「シンビオート」に寄生されてしまう。
シンビオートと一体化したエディは、漆黒の身体と脅威的なパワーを持つ存在「ヴェノム」として生まれ変わるのだった…。
主人公エディ・ブロック/ヴェノムを演じるのは、『インセプション』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ。なおハーディは本作の製作総指揮にも名を連ねている。
エディの元婚約者、アン・ウェイングを演じるのは『シャッター アイランド』『グレイテスト・ショーマン』の、名優ミシェル・ウィリアムズ。
収監中の凶悪殺人犯、クレタス・キャサディを演じるのは『ハンガー・ゲーム』シリーズや『グランド・イリュージョン』シリーズの、名優ウディ・ハレルソン。
製作総指揮は『スパイダーマン』シリーズや「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の、伝説的アメコミ原作者スタン・リー。
おどろおどろしいポスターデザインに加え、「最悪」や「最も残虐な、悪が誕生する」といったキャッチコピー。
どれだけヤバい映画なんだっ…😨と思っていたら、めっちゃキュートな映画だった!
正直、ストーリーは超薄〜い。
前澤友作みたいなオッさんと、彼に寄生するネバネバしたエイリアンのライオットが宇宙に行こうとするのを阻止するんだけど、なんでヴェノムは人間サイドについたの?落ちこぼれだったからとか、エディが気に入ったからとか言われてもねぇ😅
でもまぁこの映画に関しては、ストーリーとかどうでもいい。エディとかいうムキムキだけど冴えないオッサンと、ヴェノムとかいう恋のアドバイザーがキャッキャしているのを愛でる映画だし。
そういう意味では、もうちょいエディとヴェノムのコンビプレーを見せて欲しかった気もするが、まぁシリーズ1作目だしこんなもんでしょう。今後に期待。
エディ可愛い!ヴェノム可愛い!シーヴェノムエロい!…以外の感想は特にないんだけども、それで十分合格💮アメコミ映画なんて、本来このくらいの軽さで良いんだよな、というのを思い出させてくれる。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」でお馴染みのスパイダーマンと鏡像関係にあるヴェノム。
外部要因によりスーパーパワーを手に入れるというのは同じだが、ピーター・パーカーが自らの意思で戦いに身を投じるのとは対照的に、エディ・ブロックは半ば強制的に戦いの渦中へと巻き込まれる。
このエディの受け身感とか、わけわからんまま戦いに駆り出されるアタフタ感こそが本作の最大の魅力であり、今後シリーズが続いてもこれは守っていってほしい。
ダークなストーリーを期待して鑑賞した人にとっては、かなりの肩透かし映画だった事だろう。
正直、本作の宣伝の仕方とかキャッチコピーには大いに問題があるとは思うけど、先入観のない自分のような観客なら十分楽しめると思う!
いやしかし、イーロン・マスクにしろジェフ・ベゾスにしろ前澤友作にしろホリエモンにしろ、何故新興成金は宇宙を目指すのか…🤔
いや、宇宙を目指す向上心のある人間が大いなる富を手に出来るのか…。どっちでもいいけど。