「ディズニーのヒロインとは?」シュガー・ラッシュ オンライン たろうさんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニーのヒロインとは?
今作のヒロインは、昔のディズニープリンセスとは違い自発的に動く活発なヒロイックなヒロインだ。そういう観点で言うとラルフは変わることを恐れる、自分から変われないヒロインのような存在と言える。この二人の危ういようにも見えるが不変的な関係が我々の共通体験当てはまる。
ヴァネロペはインターネットを介して広い世界を知り、自分の夢を見つける。そんなヴァネロペと別れるのが寂しいラルフは彼女を邪魔してしまう。人は夢を掴むには広いところに視野を向ける必要がある。ラルフもそれはわかっている、だが変わるのが怖いのだ。
夢を掴むために別れる作品にラ・ラ・ランドがある。この作品は結末に賛否あるが、私は二人の未来が広がるようは言い終わりかただと思っている。「別れ」という言葉を聞くと、どうしても「悲しい」「悲劇」という印象が先に来てしまうが、同時に「出会い」「再会」というポジティブな言葉にも繋がる。新しい世界、新しい夢など無限に広がる可能性へと進んでいく二人の姿は新たな「出会い」があると希望を貰える。
ヴァネロペとラルフの関係は「リズと青い鳥」にも似ている。親友が自分から離れて何処かに行ってしまう不安。でも最終的には互いが自分の道を自分で選び未来へと進んでいく。これもポジティブな感じがします。
終盤でラルフは自分自身と向き合います。そしてヴァネロペはラルフの気持ちを知る。直接の人の言葉は文字や録音よりも勝るのでしょう。
シュガー・ラッシュ:オンラインはインターネットが舞台です。ネットではいろんな人と繋がりを持てます。どんなに遠くても人との繋がりは消えません。しかし同時にネットの恐ろしさ、残酷さも描いています。ネットは決して完璧ではありません。だからこそ直接の人との繋がりも大事にしていくことが大切なのでしょう。そうすれば、その人ともネットで繋がることができ、きっと再会することができるはずてす。