「ここまで面白くふざけたディズニーは見たことがない」シュガー・ラッシュ オンライン lichum flowerさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで面白くふざけたディズニーは見たことがない
様々なゲームの散りばめられたパロディで個人的な注目を惹いたシュガーラッシュの新作です。
今作品は様々な多角的な要素を抱えるインターネットをディズニー、シュガーラッシュのスタッフの方々の切り込んだ視点にて映像化した作品であると私は鑑賞後思いました。
映画.comの皆様は様々なご感想をお持ちだとは思いますが、今回は私が面白いと思った点を箇条書きでレビューさせて頂きます。
ネタバレがございますので留意してお読み頂けるようお願い致します。
1.登場したディズニープリンセスについて
今回は過去から最近のディズニー映画に登場したプリンセスが登場致します。
各作品の特徴的な要素を遺憾なく発揮してラルフを助けるシーンが有るのですが、これが非常にコメディに富んだシーンであり、往年のディズニーファンの方々からすると批判の声が飛びかねない程コメディチックに映像化されております。
またヴァネロペに対し各作品の象徴である品を武器として向けるシーンも個人的にツボでした。
またどこからともなく舞台的な演出が流れ、登場人物が踊り出すディズニー映画、ディズニーリゾートで良く見られたミュージカル的な演出に対して賛否両論な声が今まであったと思われますが、今作品では皮肉を込めたディズニー側からの解答がヴァネロペが求めていた物に対しミュージカル的な演出が流れるシーンにて込められていると考えました。
ディズニープリンセスを通して本気のおふざけをするディズニースタッフに拍手喝采を送りたいです。
2.エンディングロール
エンディングロール中何かのサプライズを求めて完全に映画が終わるまで劇場を後にしない方はいらっしゃると思いますが、今作品ではディズニー的なサプライズを込めたシーンが2つ流れ、今回は最後に流れるシーンに対してコメントします。
日本に於いて絶大的な人気を誇ったアナと雪の女王。
その最新映像としてラルフ主演の壮大な「釣り」シーンが流れます。日本においてはネットのアンダーグラウンドな部分を熟知している方にはすぐ解るネタですが、
とある動画サイトには目を引くタイトルをした動画があり、視聴をするとタイトルとは異なった有名な海外の歌手のMVが流れる「釣り動画」が存在し、今作品ではサプライズを期待して劇場に残った観客に対し「釣り」を仕掛けます。
こんな日本のアンダーグラウンドなネタを仕掛けて来るとはスタッフの日本好きに脱帽します。個人的にスタッフロール後の最高の余韻を楽しませて頂きました。
最後に、今まで築き上げてきたディズニー映画の遺産をこんな形で面白可笑しく映像作品にしたディズニースタッフに最大の拍手喝采を送りたいです。
正直第三者がやったらまずそうな要素が多いですが、私はあのお堅いディズニー本人がやれば問題はないと思い込みます。うろ覚えですが、宣伝にあったここまでやるかという宣伝文句は嘘偽り無かったと考えられます。
長文失礼致しました。