劇場公開日 2019年3月9日

「これぞ、鹿児島の伝統!」きばいやんせ!私 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これぞ、鹿児島の伝統!

2019年2月27日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

全国津々浦々色々な祭りはあるけど、鹿児島の最南端にこんな祭りがあるとは…。

タイトルの雰囲気から、もっとドタバタの破茶滅茶な映画かと思ったのですが、思ったより真面目な作品。

てっきり夏帆ちゃんと太賀くんのラブコメチックな話だと思っていたので、期待を大いに裏切られる展開でした。

前半は、夏帆ちゃんのクソ女っぷりが前面に出ているので、夏帆ちゃんファンとしては嬉しかったです(^^)

こういう汚れ役は彼女しかできないと分かっているからこそ楽しめる!
不倫、酒豪なんでもありの汚れ女子アナ役が多いにハマっていました(笑)

そんな彼女の相方役は、不良ヤンキー、農作業何でもこなす太賀くん。

なんでもこなせる二人だからこそ、この映画は前半で盛り上がったのだと思います。

さらに、鹿児島弁の強いこと強いこと。

途中何言ってるか全然分かりませんでしたが、雰囲気で感じ取れって感じだったので、何となく観てしまった感じです(笑)

このまま、メチャクチャなストーリーが展開されるのかと思いきや、一気に真面目になる後半…。

鹿児島の最南端にある、南大隅町の御崎祭の文化に触れる貴重な機会となりました。

神輿を担ぎ、急な下り坂の山道を大勢の大人たちが必死になって下山する姿は圧巻。

小雨の降る中、体力の消耗により、なんども神輿が倒れそうな危うい状況を必死になって下山する男たち。

20分近くひたすら祭りの映像が流れますが、退屈することなくグイグイ引き込まれてしまうのが不思議…。

中でも男の人たちの筋肉隆々な姿に感動しまた!
やっぱり男って女とは全然違うなと感じてしまいます。

もちろん、太賀くんも祭りのメンバーの一人として、立派に神輿を担ぎ祭りを盛り上げてくれていました。

47都道府県には、様々な祭りがありますが、どの祭りも伝統や文化の継承によって成り立っているもの。

大人から子供、男の人たちを支える女性たちの協力あってこそ、祭りは完成して人々に親しまれ愛されているのだと感じました。

祭りによって、人との繋がりを感じることのできた、満足な映画でした。
ありがとうございました(^^)

ガーコ