「互いの罪と正義」荒野の誓い 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
互いの罪と正義
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潔いくらいに人が死ぬ、登場人物の殆どが特にT・シャラメとB・フォスターの呆気なさが潔い。
静かに淡々とした時間が流れ、急に銃撃戦が起こる場面は凄まじく、全体的に漂う雰囲気が渋い。
序盤、インディアンの残虐性から白人のそれを描写する演出に深い意味合いが。
互いが寄り添い理解し合える関係が築ければ、国や人種間の問題など、争う必要はなくなり。
それぞれに正義があり、罪も根深く互いに被害者であり加害者でもある、アメリカの争う歴史が今を変えているようで、何ら変わらない現実も多少に怖い。
ラスト、二人の元へ戻る姿に哀愁が漂い、ハッピーエンドに進む終わり方ではない何かを背負ったままに。
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