「共に死に、共に生き続ける。」荒野の誓い bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
共に死に、共に生き続ける。
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イエロー・ホークにジョーが言う。「私の一部はあなたと共に死ぬ」。足りてないと思う。「あなたの一部は私と共に生き続ける」。
あまりにも広大で、狩る獲物に事欠くことの無いアメリカ大陸の先住民には「土地を所有する」と言う概念が無かったとされています。所有の概念が無ければ、土地を巡って戦う必要も無い。戦争のために組織化する必要も無い。結果、欧州やアジアの様な「階級社会」の存在しない、完全なる「民主主義」で人々が生活していたのが、コロンブスの時代の事。
モンタナに到着した一行は、土地所有を主張する「地主」に追い立てられます。
「撃て。撃て。撃てよロザリー・クウェイド!」
先住民が戦う火力を持たなかったアメリカ大陸は、南北ともに欧州に侵略されてしまったけれど、あの時戦う事を知っていたら、どうなっとりましたでしょうか、なんて事を考えてしまう場面だった。
人も動物も殺しすぎの北米大陸。「オレ達以外は全部敵文化」の根底にあるのは、キリスト教信者以外はヒトに非ずな教会原理。アメリカって、200年掛けてドンだけ進化したんだろうね。
最後の無銭乗車の仕方がカッコ良くて、嬉しくて、泣けました。
良かった。すごく。
あれ、クリスチャン・ベールって、この間チェイニーやってなかった?中々に社会派なんですね。
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