名もなき野良犬の輪舞(ロンド)のレビュー・感想・評価
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韓国ノワールの変種あらわる
ヤクザと潜入捜査官の友情もの、という、ある意味で手あかのついたジャンルであり、ハードな犯罪映画を得意とする韓国や香港ならお手の物だろう、、、と思わせておいて、どうも毛色が違う。重くないし、湿っぽくないし、むしろポップなのである。
確か監督がインタビューで「ストーリー自体に新味はなく、見せ方にこだわった」といった発言をしていて、実際、本作は韓国ノワールや香港ノワールというより、タランティーノ映画やソダーバーグの『アウト・オブ・サイト』のスタイリッシュさの影響が強いように思う。
展開としては強引なところが多いのも、ジャンルものの愛嬌。ヤンチャで弾けていて、アジアとハリウッドの亜種であることを自ら標榜しているような、気持ちのいい快作だと思う。
最後まで誰も信用できない騙し合い合戦がハラハラする
最後まで誰も信用できない騙し合い合戦がハラハラして面白い。ジョホ、ヒョンス、チーム長、会長、みんな怪しくて登場人物たち同様にこちらも疑心暗鬼になってくる。
人を誰も信用しないジョホが、次第にヒョンスだけは信用していくのはグっときた。ヒョンスに騙されて部下を殺したり、ヒョンスを撃てないシーンから余程信用してたんだなぁって分かる。
自分も基本的に人を信じない人間なので「人を信じるな、状況を信じろ」ってジョホの台詞は刺さる。たしかに状況なら嘘つかないもんね。
ヒョンスは最後狂気を見せて怖い。目が完全にイッてるしヤクザそのもの。かつての優しそうな彼はもう居ない。ジェホとチーム長殺したあの後はどうなったんだろう。逃げるのは難しいだろうし刑務所送りか、それともヤクザでのしあがっていくのか...。
エレベーターのシーンが最高
これはもう恋愛映画といっていいくらい。
男が惚れる男というのかな。北方謙三の三国志や水滸伝を思い出した。
現在と過去を混ぜちゃった構成も斬新だったし、
裏切るのか、裏切らないのかっていうストーリーが抜群に面白い。
まだ見てないよって人にぜひ勧めたい。
普通に楽しめました。
韓国映画の一つの定番の潜入物。
誰がどこまで知ってるか、がいいタイミングで示されてて楽しめました。
ただ、扱ってるネタが特に潜入してなくてもいいじゃんということと、常に通信可能な状態にする必要ないじゃん、とは思った。
シネマートで上映されていたので鑑賞。
今年15本目(合計668本目/今月(2023年1月度)15本目)。
映画館では放映されていたのですが、「過去作品で多少画像が荒いところがあります」などの注意書きはあります。
刑事とヤクザの方が兄弟になり、ある事件を追い詰めていく…というお話。これだけだとつかみは簡単で分かりやすいのですが、そこは(当時の放映ともいえども)韓国映画。あちらこちらで展開が変わっていくという映画で韓国映画らしさは結構あります。
一方で他の方も多く書かれている通り、この映画の特徴なのか当時の韓国映画の相場だったのか、「結局そのあとどうなった?」が何も描かれていない、という部分は確かにあります。これは明確に描かれていませんが、上記の「過去作品で画像が荒い~」などから読み取れなかった可能性もあります。
amazonのプライム会員なら、400円か500円かで(吹き替え版のほうが100円高いらしい)見ることができるし、シネマート系列で復刻的に上映されているだけのようなので、気になったらアマゾンプライムで見るのがおすすめです(ただ、画像が荒い点については一緒。いわゆる4Kリマスターではない)。
上記の「画像が荒く理解がしがたい」点は気になりましたが、リバイバル映画の放映を通じて映画をみましょうという趣旨であり、映画のフィルムがうつらないとか支離滅裂な状況でない限り、「趣旨を考慮して」この点については減点なしにしています。
人を信じるな状況を信じろ
潜入の刑事とヤクザが兄弟となる。いろんな人を疑って裏切ってきたヤクザジュホだが、真に信頼できる兄弟を見つけ、見事犯罪組織のトップに上り詰めるのだが、、
人を信じるな状況を信じろという言葉は重い。確かにその通り、状況は嘘をつかないのだ。状況というのに比べヤクザだろうが、刑事だろうが、人間は流暢に巧みに見事に嘘をつく。それも怖いくらいに、
ノワールの底にあるのは哀しみ。
追い詰められた人間の生き抜く術は人を信じぬことだ。
そんな言葉を吐き捨てながら生きていくことは辛いことなのだ。犯罪に手を染めるきっかけは人それぞれ違う。でも共通することは哀しみなのだろう。
歓びは簡単に共感できるが哀しみには共感を見出すことが極めて難しい。其々の哀しみの種類は千差万別で複雑過ぎるからなのだろう。
この映画のこの哀しみの感情の共通項は何か?
それを命題にスタイリッシュにコミカルに物語は作られている。
韓国ノワール映画は新しい展開を見せはじめている。
PG12なのは油で人体を焼いたから?
ロシアとつながる韓国ヤクザIN釜山
薬物密輸
ボスにとっては手下は野良犬。野良犬扱いされたと分かった幹部
韓国の刑務所。韓国ヤクザも刺青いれるのね
検察は潜入捜査を画策。チーフは長身のおばさん
新人3人、母の病気の為に潜入
甥っ子も叔父さんを裏切るのか
信用してるようにみえて抜け目ない
ファーストシーンの人、潜入か
母を殺したのは?
シバルマ
上司よりハンのが優しい
ハンの家はもっと最悪、母親に毒殺されかける
「人を信じるな、状況を信じろ」
ロシアンクラブ
サツってバレてんだ!
最初から
母親も殺して人たらし、自ら告白までさせてた
今度は警察に試された!
暗いシーンが多いな
海辺
人生で起こることは大抵背後から、前からはこない。振り返りながら生きろ
一網打尽なるか
裏切りに次ぐ裏切り
最後にひき逃げ映像みせるなんて
おばさんも酷いが、ハンもその前に告白してる
「状況」だ
ゆさぶり
大雨のなか甥っ子が
段々たるくなってきたな
ハンが残りおばさんが轢く
ヒョンスが撃つ
そして息の根を止める
おお~まさにタイトル通りですな
もうちょっとノワール的な香りが欲しかった。ちょい軽い
また凄いものを見てしまった
ありきたりのはなしなのに、物凄く新鮮で、面白かった。
そもそもイムシワンじゃないと、この純真さは出せないから、彼の映画といってもいいのだけど、まわりの役者たちももう完璧❗アクションもすごくて、韓国映画、ほんとに面白い。
実のところ、殺しとか絞め殺すとか、ナイフで刺すとか、もううんざりなのに、どうしても見てしまう。脳が荒れていってる気がする。
韓国フィルムノワールの限りなく傑作に近い秀作
どっぷりと犯罪組織に染まっている無慈悲だが、妙に情に厚い男を「殺人者の記憶法」のソル・ギョングが演じる韓国フィルムノワール映画。
あるミッションを遂行するためにソル・ギュングを演じるジェホに近づく男をイム・シワンが巧みに演じる。とにかく冒頭からラストまで息を継がせぬ面白さである。韓国映画の底力を再認識。
現在、映画館では上映されていない可能性が高いが、レンタルでも
しこの作品が出ていたらお勧めである。
<2018年5月24日 劇場にて鑑賞>
駆け引きの先には
密輸組織の受刑者2人の物語。
出てくる人間が皆怪しく、最初は「どういう物語にしたいの?これ」とは思ったが、刑務所(過去)と出所後(現在)を交互に観せる事で、物語は徐々に明らかになって行く。
出てくる人間の思惑も色々。
正体もバラしちゃうし、この後どうすんの?的な展開も。
何だかんだ言いつつも、「これどうなるの?」と観てしまうストーリー。
2/3までは良かった!しかし、、、。
最後はう〜ん。何故無難に置きに行ったのか、、。
カラクリを作れてもう一波乱出来たはずなのに。
今迄の駆け引きが台無しに。
正体もバラしてるんだし、そんな方向いかねぇだろうよ。
ラストが超残念過ぎる、非常に勿体ない作品でした。
ノリと音楽が軽い
もっと重厚な渋い話なのかと思いきや、
とても軽い。音楽は軽いし正直ダサいと感じた。
1時間20分辺りで「おっ!」と来るけど、
軽いノリで始まり低調に終わったという印象。
でも、やろうとしてる事描こうとしてる世界観は好き。
年の離れた男の絆は見ててハラハラした。
裏をかき騙し合いの果てに何か違う景色や展開を
見せてくれるのかと思ったら騙し合いの果てがラストで
そう来たか!という目新しさはなかった。
主人公が警察に試されて、
ガソリンをかけられ
顔に被せられた頭巾を取った後の主人公の前に
警察が夕日を背に立ってるカットが格好良かった。
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