こはく

劇場公開日:2019年7月6日

解説・あらすじ

俳優の井浦新と、本名の「大橋彰」名義で出演した芸人のアキラ100%が、兄弟が幼いころに突然姿を消した父を長崎の町で必死に捜し歩く姿を描いたヒューマンドラマ。長崎県に暮らす亮太は、幼いころに別れた父が営んでいたガラス細工の工場を受け継ぎ、なんとか毎日を送っていた。しかし、亮太自身も父と同じように離婚を経験し、子どもたちと会うことがかなわずにいた。ある日、亮太は定職に就くことなくブラブラした生活を送る兄の章一から、町で偶然父の姿を見かけたと告げられる。しかし、虚言癖がある兄の言葉を亮太はにわかに信じることができなかった。そんな折に現在の妻である友里恵から「お父さんになる自信、ある?」と妊娠を告げられた亮太は、自分が父のいない過去を引きずったまま生きていることに気づかされる。井浦が弟・亮太役、大橋が兄・章一役をそれぞれ演じる。「ゆらり」の横尾初喜監督が手がけ、横尾監督の幼少期の実体験をベースに「きらきら眼鏡」の守口悠介が脚本を執筆した。

2019年製作/104分/G/日本
配給:S・D・P
劇場公開日:2019年7月6日

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(C)2018「こはく」製作委員会

映画レビュー

3.5 これが共時性なのか?

2025年6月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

癒される

これが長編2作目となる横尾初喜監督が故郷佐世保市を舞台とした半自伝的な映画で、主演の弟役が井浦新、兄役がアキラ100%こと大橋彰。横尾監督のことはもともとはよく知らず、遠藤久美子と結婚したことで知った人で、エンクミも弟の妻役で出演してる。コロナ禍の緊急事態宣言で映画館全館休業中にBS放送の録画で観た。

いやぁ、いい映画だった。主人公の境遇に自分と重なるところは何一つないんだが、役者たちの自然な演技とゆったりと進むストーリーに引き込まれてしまった。井浦新がいい役者なのは前から知ってたが、アキラ100%が予想外に良い。エンクミも旦那さんが監督だからというのもあってか最高に魅力的に撮られており、いい女優になったなあ。他にも母親役の木内みどり、さらに鶴田真由、鶴見辰吾、石倉三郎、嶋田久作と役者たちがみな名演。前年に地元の映画館でも公開されていたようだが、おそらくなんとなく気分が乗らなくて観逃しちゃったんだろう。映画館で観とくべきでした。ただ、井浦新がコロナ禍のミニシアターを救う企画を立ち上げ、木内みどりが亡くなったというタイミングで観たのは、結果的に1番いい時期に観れたのかもしれない。共時性(シンクロニシティ。意味のある偶然の一致)ってやつでしょうか。

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バラージ

3.0 恐怖

2021年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

私は両親が揃っていましたし、愛されて育ったと感じているので、子供を持つ恐怖みたいなものは感じたことがありませんでした。多分子供はどこかで親の愛情不足や離別を経験すると、自分が悪いと責めてしまうのかもしれませんね。決して子供の責任ではないのに。

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ミカ

4.5 琥珀色の思い出

2020年11月29日
Androidアプリから投稿

琥珀色のあの恋しき日々は胸の中
琥珀色のあの眩しい日々は胸の中

幼い頃の琥珀色の思い出は
どんなかたちをしていても
切なく甘く美しい

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十二滝わたる

3.0 子の記憶

2020年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

私が子の親になるときに悩んだのだろうか
あまり覚えていない
それほど真剣に悩んだりしてないように思う
結婚もそうだったが親になる事もその時の何となくの流れにあまり逆らわずに今まで来たように思う
仕事はいくつも変えはしたが結局元いた会社に再就職して人より遠回りして自分に合った仕事についたようです

違った、子供の話だった
ニュースなどで親が幼い子を叩いたり食事をやらなかったり水を掛けたりとバカみたいな世の中ですがこの作品は愛があるのではないかと
優しさは、時に残酷でどうにも行き場が無くなってしまう事がある
母もまた優しい
そう、あからさまではなく形は違うかもしれませんがこの作品は「優しさ」でできているのではないでしょうか

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カルヴェロ