焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
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濃厚な家族の関係に、ふと思うこと
一人ひとりが悲しみを抱えている。
戦争、在日、貧困、障害、いじめ。
その集合体として家族がある。
泣き、叫び、わめき、本音をぶつけあい、ときに笑い、また一つにまとまる。
こんなに濃厚な家族の関係っていいよな、とふと思う。
悲しみは分かっているけれど。
在日の「渡る世間は鬼ばかり」悲喜こもごも、泣かせます
観るの3回目だけど・・・一番泣けた。
在日韓国人家族の、波瀾万丈な物語。
特に父役と母役が素晴らしく、
寡黙な父が人生を語るシーン、涙です。
いつも大騒ぎする激しいオモニも、愛おしい。
真木よう子・井上真央姉妹もピッタリだし
この大泉洋とてもいいです。
人生は容赦なく、苦難の連続。
それでも、懸命に生きていく。
命ある限り。
離れていても、家族と心では繋がっている。
おすすめします。
戦争がなかったら...もうこんな悲しみはいらない
戦争がもたらす残酷なこと、単に人が死傷するだけでなく、強制連行で連れてこられた韓国人の人生は一変する。私もうまく言えないけど、日本の戦争教育と言えば原爆をはじめとする被害者の目線で伝えられることが多いと思うが、日本がしてきた加害国としての側面もあるが伝え方が足りないと思う。戦中戦後、高度成長の頃までに起きた混乱をあまりに知らない。
また強く、この愚かな行為を”絶対に”繰り返すことがないように思うばかりだ。
時代に翻弄される在日ファミリー
ちょうど日韓関係が悪くなりだした時期だけに興行成績はさほどと記憶してます。しかし焼肉ドラゴンはかなりの良作です。舞台で賞を総なめした作品らしく脚本、演出とも良かったですね。キャストも両親役の韓国俳優も好演でした。(お母さん役はパラサイトにも出演)三姉妹は体調不良後の久々の復帰の真木よう子はさておき、井上真央はこのくらいの助演がしっくりくるようになっています。なにしろ驚いたのが桜庭ななみで韓国語のセリフを無難にこなしたり、まさかのキャットファイトまで繰り広げていて2018年の私の中の助演女優賞ですね。
大阪のコリアンタウンといえば鶴橋やら桃谷など生野区は有名ですが伊丹(正式には兵庫県)にもあったのですね。
タイトルで録画したんだけど
焼肉ドラゴンなんて、いかにもB級カンフー映画の様なタイトル。見始めてビックリの家族ドラマ。面白い、とか感動とかいう感情わ沸かなかったけど、オトンとオカンの演技に惹かれて最後まで見てしまった
あの頃はそういう時代だったのか
途中大阪万博の話が出てきて、あー私が生まれた頃の時代舞台か〜と見てました。
飛行場近くでしょっちゅう飛行機の爆音が響く。
その下での人間模様。
皆がいつの間にか「焼き肉ドラゴン」に集っている。
帰る場所にもなってるんだな。集会場ともいう。
男たちは酒を飲んでばかりで、女が働いている姿が。
店のエリアの活気なさを表してました。
最初は母親がすべてを切りもりしていて、父親はその横で寡黙。
それがいくつかの悲しい事件があったりして。
父親が口数は少ないながらも、言う時はきっちり言う。
存在感が出てくるところが、とても頼もしく見てました。
「故郷は近いけど、ものすごく遠い」。
昭和40年代ならそうだったろうね。
娘たちとその夫や恋人の話も、ごっちゃ混ぜにひっくるめて。
大切な「家族」なのが伝わってきます。
戯曲の映画化とあって、時代背景も合わせてこじんまりわかりやすく。
思っていたより良質な作品でした。
【高度経済成長期の関西地方都市の市井の人々の姿を描いた作品、だが舞台劇の色合いが出過ぎていて映画にした意味が弱いと感じてしまった】
鄭義信の人気戯曲「焼肉ドラゴン」を鄭自身が映画用に脚本を書き、監督も勤めた作品。
只、描かれた画とストーリーが、(予算の関係もあったかもしれないが)、映画としての奥深さと面白さに深みがもう少しあると良かったなあと思った作品。
「焼肉ドラゴン」の舞台を観たことはないが、無理に映画化する必要はなかったのではと思ってしまった。
勿論、大泉洋演じる哲夫と井上真央演じる梨花との可笑しき夫婦関係や、焼き肉屋を営むイ・ジュンウン演じる英順や名優キム・サンホ演じる龍吉の不思議な連帯感のある夫婦の姿は魅力的だったのだがなあ。
<2018年6月23日 劇場にて鑑賞>
頑張った作品
在日コリアンの話を、韓国人俳優も入れて作ったのは評価したい。焼肉屋の夫婦は元々の俳優としての力も素晴らしいし日本語も頑張っている。桜庭ななみはハングル上手でしたが出番が少なく、それ以外はもっとハングルを覚えましょう。
ドタバタ大家族の群像劇なので、通底したテーマが欲しかったが、ラストもテーマは家族で、ドラマに泣き笑いするという事はあまり無い。
ただ前述した焼肉屋夫婦もさる事ながら、真木よう子の存在感は見る度に増している。乳は垂れている(・・;)
大泉洋はこーゆー厚かましい役が合ってる。
それ以外は特筆は無いかな。
ラストは彼らのその後とか、字幕でいいから欲しかった。
いい映画ではありますが!
見た次の日まで余韻が残るドキュメントのような映画でした!キムサンボさん大好きなので最高でした!が関西人としましてはいろいろツッコミ処が多くて 両親と桜庭さんと真木よう子さん以外はあきらかにミスキャスト!あくまでも個人の意見ですが!
映画じゃなくて舞台の方が映える気がする
人気戯曲と知ったからという事もあるけど。
なかなかカットを切らない
独特の間
さすがに「働いた働いた」シーンは泣いた
ご返盃のシーン、真木よう子笑ってたよね!?
ホルモン最初しか焼いてない!
ほぼほぼビール飲んでるだけ
3姉妹良し
真木よう子のおっぱいに釘付け
在日
大阪
1969〜1971
バラックの屋根はいいが壁はちょっと
自殺
兵庫県
大阪
尼崎市水道局
京都グランシャトー
ご返盃ごっこする二人
高度経済成長期を迎えていた日本。大阪万博開催で沸いていた一億総中流意識の中で、その社会の歪みのうき目に遭っていた在日コリアン。金龍吉(キム・サンホ)と金英順(イ・ジョンウン)の夫婦は伊丹空港近くの集落で焼肉ドラゴンというホルモン屋を営み、互いの連れ子静香(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)と夫婦の息子・時生(大江晋平)と暮らしていた。冒頭から家族の説明は時生のナレーションで始まるのだが、劇中では叫び声しかあげていない。
娘3人の恋愛事情を基軸に在日の内に秘めた思いを語っていく物語ではあるが、面白おかしく演技する中で、終盤の龍吉の告白が真に迫る。大泉洋とか亀の子タワシのおっさんも凄くいい演技。『万引き家族』の陰に隠れてしまった感もあるけど、こちらも凄い映画だった。
日本に来て働いて働いて、戦争に駆り出され日本のために戦って左腕を失った龍吉。故郷の韓国に帰ろうとも思ったが、そこで故郷済州島の虐殺事件(済州島四・三事件など)で家族・親戚・友人たちが皆殺されてしまい、家も焼かれて帰る故郷を失ってしまった。さらに朝鮮戦争勃発により、日本に永住することを決意したのだ。
そんな焼肉ドラゴンの店。実は戦後混乱期に醤油屋の佐藤さんから買った土地だと言い張るのだが、もともとは国有地であり、市役所からもはした金で撤去するよう求められていた。結局は万博が終わった1971年に家を出ることにはなるのだが、3人の娘たちが伴侶とともにバラバラになってしまう。『万引き家族』とも近いようなテーマはあるのですが、こちらの方はバラバラになっても永遠に家族なんだと主張している点が違うのです。大泉洋は北朝鮮に行きたがってるし、次女は韓国、三女は日本・・・。それでもたくましい性格の者ばかりなので、明日はきっと明るいんだと想像させてくれるところがいい。
記憶に残る台詞、大泉「その世間一般とやらを連れてこい!」、龍吉「土地を取り上げるなら、わしの腕を返せ!」など。その後の国有地は公園にされるということから、時期的にも森友問題にも繋がる面白さもあった。
この時期に放送するWOWOWはすごい
在日の方々の厳しい生活を描いた映画を日韓合同でなく日本が作り、日本の今をときめく大物俳優達が演じたことに驚いたが、それを、この日韓関係が厳しい中、堂々と放映するWOWOWにも賛辞を送ります。
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