エンジェル、見えない恋人のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ 簡単に。 作品の根底に有るのは。ひょっとして、あの喜...
☆☆☆★★★
簡単に。
作品の根底に有るのは。ひょっとして、あの喜劇王の有名作品の《その後》を、【悲劇では終わらせたく無い】との強い気持ちが有ったのだろうか?
まあ…あくまでも此方の思い込みも有りますが…。
映画は数カットを除き、全編でほぼ《彼》の目線による一人称によって展開されて行きます。
それによって得られるのが。母親ルイーズと、《彼女》マドレーヌの顔のアップを多用し、異様な雰囲気に包まれているところ。
恋愛映画で有りながらも、ホラー映画としての要素を多く含み。全編に渡って、観ている観客側に緊張感をもたらしています。
後半になると、その異様な雰囲気の中で。少しだけ繰り広げられる。軽いソフトSMの世界。
⁂ 1 観ていて、「あれ?ちょっと待てよ!この手の内容って、ピンク映画に何本も有りはしないか?」…と(ー ー;)
確か滝田洋二郎辺りが以前に撮っていそうな…って、言ったところで。観れば分かる通り、作品に対して取り組んでいる志が違いすぎますけどね(-.-;)
コール・ポーターの名曲♬SO IN LOVE ♬と、オールデイズの名曲♬ AII THE WAY ♬の余韻がとても良かった。
最後に一つだけ、完全なる思い込みを…。
時々ですが、「あれ!これって、キリストの復活を願う作品なのかな?」…と、感じる時が有る。
エンジェルは、馬小屋では無いものの。小さな小屋で産まれ。映画の最後にマドレーヌは妊娠をする。
まるで聖母マリアの様に。
⁂ 1 帰宅後に検索したら…出て来る出て来る(笑)
『透明人間 犯せ!』『痴漢透明人間』(シリーズ)『好色透明人間 女湯覗き』(監督はあの山本晋也)(^_^;) こりゃキリがない!
2018年10月17日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
静かで、美しい映画です。
こういう映画があってもいいと思いました。
これをハリウッドで作ったら、ラスト前に透明人間がバレて、ドンチャン騒ぎになるんでしょうね。
こんなに吐息や、画面に出ていない人を感じた映画はなかったです。
3.5点をつけましたが、3.5より上、4.0より下という感じでした。
とてもよかった
透明人間の彼は年間通して全裸なのか、服を着ているところも見たかった。あまりに不器用だったのだけど、ストイックな作りで、濡場もたっぷりでよかった。彼が告白するときにてっきり彼女が「知ってたわよ」と言うかと思ったら素直に驚愕してドン引きだったので驚いた。ちょっと鈍い子だったのか、彼の隠すのがうますぎるのか、どっちだろう。
純粋だか悲しい
もの悲しさが付きまとう映画だ。
最初、透明な男の子エンジェルは、精神病院に収容された母親の作り出した虚像ではないのかと思わせる。しかし、近くに住む女の子との交流や成長、一時的な別れ、そして母親の死、成長した女の子との再会、彼女とのセックスを経て、透明なエンジェルの実体の部分がどんどん大きくなっていく。抑え気味だった人としての感情的な部分も、エンディングに向けて表現されるようになる。ただ、やはり、大人になってもエンジェルは透明なままだ。そして、登場人物がかなり少ないこともあるのだろうか、この家族は、ごく限られたところでしか、幸福でいることができないようにも感じられる。純粋でいようとすると、多くと関わることが難しいのだろうか。美しいけれど、なにか悲しさを纏う映画だ。
設定はファンタジー的
物語はほっこりしてとても切ない
約1時間半と短かったし展開もスムーズだったので飽きずに観れた
映像が淡く柔らかくてとても美しかった
ほとんどが少年目線の手持ちでそうでない時は固定されていて観ている側が少年を体験しているようだった
また少年少女共に成長過程が細かくとても良かった
お父さんは結局何者だったのかそれだけが謎
結末は衝撃的だった
いろんな愛の形があっていいと思う
大切なこと
幽霊、魂、神様。
人間にとって目に見えないものや見えないことは、畏れるものでもあるし尊いものでもある。長い間人は目に見えないものを大切にしてきましたが、今は目に見えるモノばかりを大切にしている特殊な時代かと思います。
「大切なことは、目に見えないんだ」
星の王子様の一節で、キツネがこう言ったのを思い出しました。エンジェルは目に見えないけれど、母親やマドレーヌの愛情、つまり人間の愛を引き出してくれる「大切なこと」の象徴の様に感じました。
覗きと不法侵入は犯罪行為です
透明人間と目の見えない少女の恋なんだけど、女の子が目の手術をしてる間、勝手に家に入ってそこで生活をするっていう(笑).
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さらに、女の子が帰ってきたら見えないのをいいことに裸で寝てる(そもそとなんで裸で寝る必要が?)ところを見たり、風呂入ってるところを見るっていう(笑)しかもカメラワークが一人称だからまぁ胸見すぎな?.
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でも映像は綺麗でよかった。割と君の名前で僕を呼んでみたいなロケーションで。そして何より、ジュテームって響きがおしゃれだよね。
ステファノ・ベンニが描きそうな話
爽やかな感動ファンタジーを予想していた俺は、開始3分で奈落の底へ。ベルギー人に期待した俺が馬鹿だったと、気持ちを欧州基準に切り替えて奈落から這い上がるも、「壮絶に前置きの長い官能映画」になった瞬間に死亡。なんなんだ、これ??? そこ、リアルじゃなくて良いから。
エロいシザーハンズ。若しくは、逆シェイプ・オブ・ウォーター。
心象を描く上で余計なモノを全て排除。ありのままを愛する、と言うメッセージに、実は一直線に突き進んでいたことに気づくのは最後の5分。
これを名作と評する人も、必ず居るだろう。と思う、チョイ変な映画。半分の時間で見せてもらえたら、拍手喝采もんだと思います。ラスト5分だけなら5☆なんだよなぁ。
芸術鑑賞って感じ。
映像が綺麗で、映画館で美術品をみているような気持ちだった。
透明人間の話なだけに、美しさも透明感のある作品だったなぁ。
ストーリーはあらすじで得られる情報(というか、設定?)から想像しやすい内容で、どんでん返しがあったり、驚くような感動があったりするものではないけれど、定石をちゃんと辿ったうえでの感動はあったとおもう。
綺麗な作品を見たいならぜひ。って感じ。
フランス版シェイプ・オブ・ウォーター
たぶん、シェイプ・オブ・ウォーターに対するフランス流(ベルギー映画ですが、仏語圏の文化という意味で)の答えなのではないでしょうか。
姿が見えないのも一種の〝異形〟であり、こうして実際に見事な映像で語られると、これこそが純愛なのだという、感性に直接訴えてくる説得力がありました。官能的なシーンが少なからずありますが、ケヴィン・ベーコンのインビジブルのように男性の欲望が剥き出しになっているような気恥ずかしさを覚えることなく鑑賞できます。美術館で味わうファンタジーだと思えば、こんなに贅沢で満足感に浸れる作品はなかなかないと思います。
情報を削ぎ落としいった先にある美しいもの
久々、本当に美しい映画を観ることが出来ました。
登場人物の数を含めてこの映画から与えられる情報は大変少ないと思いました。意図的に必要ない情報を削ぎ落としていった結果・・・という印象が強いですね。
下手すると演出上大切な生活感の描写さえ奪いかねないこの試みは一種の賭けとも考えられるのですが、提示された映像、声、音響の作り込みが丁寧かつ洗練されているので、良い意味で鑑賞者が、その余白を埋めるべく想像を働かすことが出来たと思います。
想像で生まれたものは、触感、匂い、心の微妙な動きなど・・・情報過多で麻痺した現代社会では映像から選びとるのが困難なものばかりです。
この効果のおかげで、なにげない官能的なシーンが随分とエロチックになってしまってます。大人の私には嬉しい効果ですが(笑)、鑑賞適齢期は高校生以上でしょうかね。
願うのはこういった良い作品が、悪い情報に埋もれることなく正しく世に出て行ってもらいたいということ。
そっちを削ぎ落としすのは現実的に不可能ですけど。
これ、恋愛映画?
ホラーから始まり、ファンタジー、官能、コメディと流れていく不思議な映画。
ラブストーリーであるから字幕を見逃せないが、どう観てもイメージ映像でもある。
ちょっと変わっているが面白い映画。
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