エンジェル、見えない恋人のレビュー・感想・評価
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もはや夫は留守でさえ許されず、透明人間にならなくちゃいけないのか。
プロモーションのミスリード半端ない!
お洒落可愛い映画かと思いきや、びっくり!!
男は、夫は、もはや女性を影で支えることも許されず、
姿を隠し透明人間になって、女性を妻を支えなくてはいけないのか。
もちろん愛の形に正解はない。
二人が気持ちを通わせる過程を、繊細でお洒落に美しく描いてあるけど。
母しか感じられない男の子、妻にしか感じられない夫って設定にも
、上に書いた現代男子は透明人間。みたいな皮肉を感じてしまう。
PG12?????
この作品はかなり登場人物が絞られててそれぞれのキャラに対し様々な感情移入がすんなりできて良かった。
登場人物はエンジェル(透明人間)、ヒロインのマドレーヌ(盲目ヒロイン)、母親(精神病棟でエンジェルを産む)の3人である。(まあナースとかは端折ってます)
恐らくではあるがシェイプオブウォーターの様に現代社会とファンタジー要素が混ざってる作品が嫌いな方は絶対好きになれない作品であるが僕はこういった作品がかなり好きなのですぐに映画の世界に引き込まれた。
主人公たちはすごく純粋で自分達の存在を確かめ合っていたが、あることがきっかけでかなり切なくなり涙が出るところもある。本当にラブロマンスの定石を踏んでいるのでかなり観やすい。また、主人公が透明人間なのを生かしてカメラアングルがほぼ主人公の目線なので本当にすぐ感情移入してしまう。
少し疑問なのがなぜこれはPG12なのでしょうか。かなり官能すぎるシーンも多いし、エンドロールまでそのような描写があるのに。
奇妙なテイストのラヴストーリー
奇妙なテイストの恋愛映画と位置付けていいだろう。姿が見えない男の子エンジェルと目の見えない女の子マドレーヌのラヴストーリー。
姿が見えない者と目が見えない者との交流は、声のほか、触れることや匂いに頼ることになる。
ゆえに演出は繊細かつ官能的だ。
また、音の入れ方も鋭敏。
そして目に見えない存在を、映画としてどう表現するか。本作では多くの場面で、カメラがエンジェルの視点となっている。つまり、姿の見えないエンジェルの存在を、カメラがその人になることで表現しているのだ。
そうなると、カメラが写すという行為が焦点化される。
もとより、見えない対象を写しては表現できない。彼が何を見るかで彼の心情を表現しているのがユニーク。
かくして本作は視覚、聴覚、さらに画面越しの触覚や嗅覚に対し、研ぎ澄まされた表現を楽しめる。
ストーリーも、この先どうなるんだろうという興味が尽きない。ラヴストーリーであり、ミステリーであり、そしてファンタジーだ。
主な舞台となっているマドレーヌの住む洋館、家の中の調度品なども美しい。
本作、主人公2人以外の登場人物がほとんどいない。
「現実」を考えると、あれこれ突っ込みたくなるのだけれど(母親といる施設は何?マドレーヌの家族は?などなど)、そもそも透明人間という存在が現実離れしているわけで。
そういう「余計な」要素を切り捨てて、主人公2人の関係という“本質”に極端に絞り込んだ脚本は、本作においては効果的。奇妙な設定ゆえに、2人の恋愛模様をかえって際立たせることにつながっている。
最後のオチは、ああ、あの伏線はここにくるのかという驚きとともに感動を生む。
ムードいっぱいの映画
仏らしい、ムードいっぱいの映画。
少女マンガを読んでいるような感じだった。
男性(エンジェル)の姿は目に見えないので、ずっと女性(カトリーヌ)を映し続けることになる。邦画でリメイクされて新川さん(優愛)主演だったらたまんないなあ、と思う。ぜひ作ってほしい・・・と本音の冗談を書いてしまったが、映画は静謐できれいで、それこそ絵本を楽しむようにみたい。
79分の、素敵な時間を堪能してください。
感性の映画。
個人的尺度:3.0は「損はしない」3.5以上は「見てよかった」。2.5以下は「なんらかの点でがっかり」
オトナのおとぎ話?
姿を消す魔術師の夫を失って精神を病み、施設で出産した息子は姿が目に見えない。その息子が施設の隣家の盲目の女の子と恋に落ちて…。前半はピュアなおとぎ話だけど、女の子の目が見えるようになってからは春琴抄のようなエロさが。更に若干「ダゲレオタイプの女」を連想させるホラーじみた感じも。
主人公が映らない代わりに、肌の毛穴一つ一つが見えるような超アップが多く、女の子の幼少期、ティーン、成人期を演じる3人がみんな魅力的。
フレンチのラストにしては前向き!
出会いは、衝撃だろう。
全身の見えない男の子
目の見えない少女
2人は出会う!
そして少女は、目が見えるようになって
2人はどうなるのか?
フランス映画らしく官能のシーンもあります。
ラストは、フランス映画らしくなく
前向きなのが
良かった!
心地良く官能的な作品
もう少しティーン向けの純愛映画と思っていたら、思いの外大人向けの官能的な作品だった。透明人間って設定がまた良いよね。ヒロインの動きだけが見えるのが非常に官能的だ。描かれているのは間違いなく純愛だけども。
純愛を描く目的以外のあらゆる部分を削ぎ落とした作品。淡々とした静謐な雰囲気は好きだったが、前半のもったり感が辛く寝てしまった。言うまでもなくこの映画の特色でもあるのだが、エンジェル目線のカメラワークがずっと続くのもちょっと退屈だった。
大切なものは目に見えない
星の王子さまの言葉です。
5感で感じとる気持ちは、
恋愛というか
信頼関係にある人とのつながり方の
本質なんだと改めて感じます。
声、匂い、気配で
ふれあう二人は、
いつわれない心の真ん中で
交わって、ひとつになっていく。
そんな、
シーンがたくさんあります。
画面がエンジェルの目線になって
いて、
マドレーヌの眼差しや息づかい、
自分の涙で曇る視野が再現されていて、
まるで自分がエンジェルの立場の
ような感覚になります。
その上、
ベッドシーンでは
お互いを求める気持ちが共感できて
すごいリアルな感覚になりながらも、
純粋な愛というのが、
前提にあるからなのか、
マドレーヌが美しいからなのか、
わからないのですが上品。
なんというか、
それが自然の行為で
日常の一部のような感覚に。
だから、
自分の欠点に対して
絶望する相手の姿をみれば、
あのような行動をとるのもわかります。
そして、
それに対するマドレーヌの行為が
素直。
奇をてらった行動は、何もないので
王道すぎるという気もするんですが、
ずっと気になる点がラストまで続きます。
エンジェルの存在です。
空想なのか、存在するのかが
解釈が難しい…
マジックによる現象ととらえるか
精神の偶像とするか
まぁ、別にいいか。
という気持ちになってしまう
くらいに、
人物のビジュアル満足感や幸福感に
包まれるので
よしとなるんですが。
お互いが
好きになっていく過程での
横にいる相手の息づかいや、
出会いの日の、
握手を求める少女時代の
マドレーヌのくしゃっとした、
ふんわり髪は、
萌える人続出と思う。
日常の雑事を、そぎおとして、
出会った時の、あの感覚は
コレだよっていう
作品でした。
付き合っている人といくと
いいかも。
美しい映像と静けさ、鳥の声
さすがフランス映画。森の中の美しい映像、鳥の声がずっとバックに流れて、見ている側も幸福感に浸りました。
ストーリーは個人的には想定外でしたが、さすがフランス、愛の国と言われるだけあります。
外見などどうでもいいと思えてくる
とっても独創的な作品で面白かった
優しくて温かいファンタジー恋愛映画だった
生まれつき透明人間で生まれてきたエンジェルは、母親が入院している病院の隣の家で暮らす少女マドレーヌと出会う
全盲のマドレーヌは、エンジェルの存在を感じ、彼が透明人間とは知らずに友達になり、思春期を迎えた頃に恋人へと発展する
しかし、彼女は視力回復の手術を受けることになり…
偶然にも、最近観た映画「かごの中の瞳」とかなり設定が近い作品
どちらも「全盲の彼女の目が見えるようになったら、僕は捨てられる」という不安を映画にしている
「かごの中の瞳」は、その不安がサスペンスになり、この「エンジェル」は、そこからファンタジーへと発展していく
美しい恋人を持ってしまった男性たちは「こんな自分は、彼女と釣り合わない…」とネガティブな気持ちにおちいってしまうのが、その原因だ
もちろん、それは逆パターンでも同じこと
めちゃくちゃイケメンな彼氏ができてしまった女子は「なんで、私なんかと…」と、悩むに違いない
それならば、「いっそのこと、恋した相手が透明人間ならどうか」という、思い切った提案をこの映画はしている
そうして「恋愛に必要なものは何か。立派な外見か、それとも、そばにいて欲しいという気持ちか」について考えさせる
で、結局、透明人間を恋人に持ったマドレーヌは、どういう選択をしたのか
については、ぜひ、映画を観て確認して欲しい
けれど「かごの中の瞳」は、ネガティブな方向に気持ちが走ったのに対し、こちらは、それとは対象的にポジティブに話が展開していくのが良かった
気持ちが救われる作品になっている
現代は「人種とか、肌の色で人間を判断するのはやめましょう」という、多様性の時代を迎えたているけど、この映画は、まさにその究極の形を提示している
目が見えない状態で愛し合っていた二人が、目が見えた途端に破滅するなら、本当に二人は愛し合っていたとは言えないのではないか
彼らを見ていると「本当に外見とかどうでもいいな」という夢の世界が見えてくる
愛の形は、人それぞれなのだ
ザ・フランス映画
私にとって、
着ている衣装がおしゃれで洗練されていて、
自然が美しく、
明るさが抑えられていて、
声高に叫んだりせず、
官能的で、
心に訴えかけられてきて
こういう意味かな、と余韻に浸る
ザ・フランス映画という感じでした。
目の手術がおわれば姿が見えると勘違いしていました。
物語の背景のフランスの精神医療はどんな感じかなあと調べていますがなかなかでてきません。
おとぎ話として、とらえたほうがいいのかなあ
あと、女性が美しすぎる。妬ましいくらい、乳首が綺麗すぎる。
とても美しいラブロマンスなんですが、もう一捻り欲しかった...
透明な身体で生まれたアンジュと、目の見えないマドレーヌのファンタジー・ラブロマンス。幼少期から青年になるまでの二人の淡い恋を秘めた交流を、彼らの成長に合わせて丁寧に写してくれていてとても好感。姿の見えないアンジュの仕草の見せ方もなかなかリアルで、撮影の工夫を垣間見たような気がします。ただ、手術でマドレーヌの眼が見えるようになってからの展開は好みが分かれるかも知れません。結局彼ら二人でその後の生き方を決めてしまうのですが、リアリティが少し欠けているように感じられ、脚本にもう一捻り欲しい処でした。ところでアンジュはずっと服を着ないのでしょうか?服が立って動き回っている様を見ると周囲の人間はさぞかしビックリするでしょうが、裸のままでは寒い季節はそれこそ風邪をひいてしまうのではないか、と余計なことを考えてしまいました。ファンタジーですから細かいことにまで拘泥するのは野暮かも知れませんが。
好きな感じの映画でした。
序盤からファンタジー要素強くて置いていかれてました。
只、全てを受け入れて生きていく!
これが現代的で良い話なんだと思います。
ハンディキャップをかかえてるけど、欲をむき出しにするエンジェル。
こんな自分では…と自ら離れていくエンジェル
たぶん。昔の◯ィズニー映画なら二人が心から本当に素直になってキスしたら、エンジェルが姿を現わすでしょう。
色々頭使って、見終わった後の頭痛が酷かった一作となりました。
五感と官能を刺激する純愛映画
別の映画が目当てで映画館へ行き、この「エンジェル 見えない恋人」のポスターを見つけ、「目の見えない少女と透明人間の少年のラブストーリー」という設定に完全に心を奪われて、急遽この映画のチケットを買ってしまったほどの一目ぼれだった。”目の見えない”少女と”目に見えない”少年という取り合わせの妙。この設定だけで既に詩のようである。
というわけで、私は設定とポスターの印象だけで映画を見始めてしまったので、内容についてはほとんど知らない状態だったのだが、さすがにポスターの印象と設定から受けるイメージとはかなり違う内容だなということにはすぐに気が付いた。てっきり少年少女のピュアなラブストーリーとして「小さな恋のメロディ」的な位置の純愛映画かと想像していたものの、実際の作品は実に官能的で肉感的。彼らが少年少女でいる時間も割と短めであるし、その背景には重苦しい設定も浮かんでくる。私は勝手に「目の見えない少女と透明人間の少年のラブストーリー」という設定に純真さを期待してしまったけれど、この映画は逆にとても官能的でセクシー。完全に大人のラブストーリー。
そして私はこの映画にから、「見えない」ということを、他の五感を刺激することで映画に置き換えようとしているそんな印象を受けた。私は映画館でスクリーンを「見て」いるのだけれど、その「見る」という行為で「見ない」ことを感じるというか(なんだかややこしいな)。「見えない」ことで研ぎ澄まされていった聴覚や嗅覚や触覚などを、映画を「見る」と言う行為を通じて強く感じさせるような(またややこしい)。視覚を一つ塞ぐことで「官能」が五感のひとつとして加わり、刺激され掻き立てられていく。そんな様子を感じさせる映画になっていて、想像してた作風とは違ったけれどこれはこれでユニークで面白いと思った。ベルギーの映画だったけれど、やっぱりヨーロッパは官能の解釈が深いなと本当に思う。ついついありふれた純愛映画を期待した自分の発想の貧困さを思い知ったような感じだった(いやこの映画は紛れもない純愛映画なのだけれど)。
とても静謐で、物語に大きな起伏があるわけではないのだけれど、五感どころか第六感まで使って全身で映画を感じるような作品だったし、ポスターに一目ぼれしてチケットを買って良かったなと思った。
目が見えないこと
この作品と同時期に「かごの中の瞳」は、同じ様に目が見えなかった奥さんが目が見える様になって、その家庭は悪い方に行ってしまうが、この作品は相手を受け入れ、前向きに進んでいく。同じ状況でも気持ちの持ち方や環境で変わるということがよくわかります。それにしても、出演者も少ないし、場面も少ないからかなりの低予算で上がっているのかな?
全52件中、21~40件目を表示