輝ける人生のレビュー・感想・評価
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笑えて泣けて温かい、大傑作。
ストーリー自体は今までにあったような気がするけどもセリフのひとつひとつが面白い。姉の夫の浮気をきっかけに気の合わない疎遠だった姉妹が徐々に違いを理解し、仲良くなっていく。顔も似てないし妹の方が歳上のように見えるけど二人の女優がいい。
出てくる人はほとんど老人だけれど若々しく、ダンスの場面は素晴らしい。主人公が少女時代の自分のダンスのビデオを見る場面が何度もあり、非常に印象に残る。
ラストも素晴らしい。
まだ観ていない方は是非観てください。
ん,えぇんとちゃうの⁈
ビフがかっこいい。
原題のfinding your feetとは、「(赤ん坊などが)立てるようになる」「自信がつく、一本立ちできる」「(新しい環境などに)慣れる」といった意味があるようです。サンドラの行く末をそのまんまゆっちゃってるネタバレタイトルですが、そんでええですわね。いい映画でした。
結構要素が詰め込まれているんですが、わたしはとっちらかっているとは思わず、とっても楽しく見ました。
人生の先輩方が、まだまだやりまっせと頑張ってくださっているのを見るのは、後を追う者にとってはやはり希望です。
非婚を選択しようとする我が身は、ビフがロールモデルになるんでしょう。
ビフの人生は楽しそうで、そんでいいやって思いました。
収入源はわかりませんでしたが、贅沢しない程度に趣味を楽しめて、住むところもあるんだし十分です。
多分、年金生活ですよね。わたしたち(1980年代生まれの日本人)には無理かもしれませんがね、年金生活。
割と裕福な専業主婦だったサンドラが、離婚を機に自立するお話なんですが、
それだけが主軸かと思いきや、ビフがねえ…
途中から死亡フラグが立つので、え?え?と思っているうちに、ローマでお亡くなりになります。ひとりっきりで。
それを寂しいと感じる人もいるのでしょうが、わたしはひとりでひっそりなくなりたいので、いい幕切れだったとおもいます。
ビクトリアだか、ベアトリスだか、エリザベスがビフの本名なのですが、
小さい頃のサンドラが姉の本名を発音できなくて「ビフ」と呼んだのが、
愛称の所以であるという弔辞が、あらいい話って思ったのですが、肝心の本名を忘れました…
サンドラが遅まきながらの自立をして、新しい恋に飛び込んでゆくってゆう主軸よりも、ビフの恋の思い出とか、デートした人がバイアグラ飲んだら死んじゃったとか、男女どっちとも付き合ってたとかっていうビフの自由な人生のほうに私は惹かれました。
あと、否定と肯定で嫌いになりかけたティモシースポールを可愛いって思えてよかったです。
ダンスも楽しいし、友人関係も面白かったし、セリアイムリーさん大活躍でよかったです。
サンドラのわかれた夫とその不倫相手には、もっとがっつーんとお仕置きしたくなりましたね。
老いてなおリア充
ベタ極まりないプロットでしたが、なかなかにグッとくる作品でした。
今まで自分を偽って(本作では「自分自身を裏切って」と表現されていた)生きてきたサンドラ婆さんが、姉ビフと暮らすようになって好きだったダンスを再開したり、恋をしたりして少しずつ自分自身を取り戻すお話。
同じようなプロットでも、老年期の主人公だとこれまでの歴史があるため、人生の取り戻し方もダイナミックな印象を受けます。しかし、老年期の方が中年期の復活モノよりも意外とスムーズな気も。中年の復活は未来への欲が足かせになりますが、老年期だとそれがあまりないので(失礼!)、逆に今を純粋に生きれるように思えます。それがまた清々しいです。
後半のクライマックスでもある、ローマでのダンスシーンはなかなかに胸に迫りました。上手い下手を超えた良さがありました。以前、『ヤング@ハート』という老人コーラスグループがロックナンバーを歌うドキュメンタリー映画を観て、ヤング@ハートの公演も観たのですが、なんとも言えない感動があるんですよね。本作もそれに近いタイプの感動でした。何に感動しているのかよくわかってないのですが、本当に素晴らしく感じるのです。あのダンスシーンは思い出すたびに胸熱であります。
あと、やはり幾つになっても恋はいいですね!サンドラもチャーリーも恋をしてからキラキラし始めて、「おーいーじゃねーかリア充め!」なんて冷やかしてやりたくなります。
またイギリスの老人たちはオシャレです。ビフもメッシュ入れたり、チャーリーもボルドーのハットとカラフルなスカーフを合わせたり。思わず影響を受けますね。
こんな風に歳を重ねたい…かな
☆☆☆★★★ 「ジンジャーの居ないフレッドなんて」 簡単に。 イメ...
☆☆☆★★★
「ジンジャーの居ないフレッドなんて」
簡単に。
イメルダ・スタウントンとティモシー・スポールが、初めて手と手を取り合って踊る時の曲が。エセル・ウォーターが『キャビン・イン・ザ・スカイ』で歌い、一躍スタンダードナンバーになった曲。
♬Taking A Chance On Love ♬
この選曲が実に憎い(*゚▽゚)ノ
他にも、Chicの♫おしゃれフリーク♫なんざ使われた日には〜貴方(笑)
なかなか気の利いた台詞が多く。全てを覚えきれなかったけれど、その中の1つ(正確では無い)
「音楽がない(夫婦生活)なんて、会話のプレッシャーが強すぎる」etc
前作の『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』も好きな作品だった。但し、彼方は。9・11以降に、ニューヨーク市民の胸の中にわだかまりとして残るモヤモヤを反映してか、あまり気持ちの良いラストではなかった。
それだけに今回のラストは、都合の良すぎる…とゆう意見もありましょうが、とても気持ちの良い終わり方でした。
2018年9月5日 シネスイッチ銀座1
いろいろ考えるねー
老いらくの恋と言うなかれ...
長年連れ添った夫に浮気された主人公サンドラが、殆ど没交渉だった姉とその仲間に触れ合うことで自分らしい生き方に目覚めるお話。公開前に流れていた予告編が結構ネタバレになっていて、話の展開が観ている先からある程度読めてしまうのが玉にキズ。ですが、ストーリー自体は波瀾万丈でテンポも良いので飽きませんし、ピカデリーサーカスなどのロンドンの有名観光地がさり気なく舞台になっていたりして、彼の地に行ったことがある人にはそれなりに郷愁を誘うようなところもあったのでは?ところでこの作品の愁眉はやはりラストの場面だと思います。えっ!と誰もが驚くでしょうし、主人公の明るい未来を印象付ける素晴らしいエンディングだったと思います。
足元の脆さに気がつく
主演のイメルダ・スタウントンは「ハリー・ポッター」シリーズで演じた意地悪なおばさん役人の印象が強烈だったが、本作品では世間知らずの若いときに金持ちに嫁ぎ、他の世界のことは何も知らないまま歳を取ってしまった哀れな老女を生き生きと演じている。
権威と権力はいつ覆されるとも知れない儚いものだが、そうとも知らずに権威と権力に支えられ、そのパラダイムを信じて疑うことがなかった、主人公サンドラの人生。
夫の浮気をきっかけに、権威や権力と無縁の、時として権力と闘ってきた姉の生活に触れることで、これまで拠り所としてきた権威や権力、そしてパラダイムの脆さに気がつく。楽しいことを見つけたというよりも、これまでの生活の基盤に真実がひとつもなかったことに気づいたということの方が大きい。
イギリス出身の詩人W.H.オーデンの詩「Leap before you look」(邦題「見る前に跳べ」)に次の一節がある。
Much can be said for social savoir-faire,
But to rejoice when no one else is there
Is even harder than it is to weap;
No one is watching, but you have to leap.
気の利いた社交界の振舞もまんざら悪くはない、
だがひと気のないところで悦ぶことは
泣くよりももっと、もっと、むつかしい。
たれも見ている人はない、でもあなたは跳ばなくてはなりません。
(深瀬基寛訳)
姉が妹に跳びなさいと言ったとき、jumpでなくleapを使ったことが非常に印象的だ。leapは精神的な跳躍を意味する。これまでの脆弱な虚構の生活を捨て去って、真実に生きる。それには勇気が必要だ。ましてや歳を取った女性がその勇気を出すのは生活費のことやら何やらを考えれば大変なことである。それでも跳べと姉は言う。この命がけの言葉をサンドラはどのように受け止めたのか、それがこの作品の肝であった。
勇気ある老妻
理想とする夫婦を目指して自分を抑えながらも夫に尽くしてきた妻。
私は何かの理想や夢に向かってまっすぐ進む人が好きだ。
だから私はこの奥さんの生き方に共感を持てる。
物知り顔で斜に構えて生きる奴は大嫌いだ。
だが夫はクソだった。浮気していたのだ。
私は自分を待っている妻がいるのに浮気する神経が理解できない。
そういう人を私は人間的に信頼できないので、仕事でも心から信頼できなかった。
不倫と仕事は別と言う人がいるが、人の心の痛みが分からない奴にいい仕事ができるとは思えない。
妻は正面切ってまっすぎ生きてきたからこそ理想が崩れたときの衝撃は大きかっただろう。
しかし彼女は実姉やほかの人々の助けを借りながら新たに自分を見出し新たな夢に向かって飛び込んだ。
こんな勇気が私になくて残念。
しかしこの映画は私のケツを蹴飛ばしてくれた。
ついでに、妻の実姉のストリップショーが何処まで行くのかと不安だったが、バイアグラを片手におっさんが亡くなったことで下着姿で終わりほっとした。
きっとおっさん天国にスキップで向かったのだろう。
姉妹ダブル演技賞
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