「愛する仲間がマーベル史上最大の脅威となる!」X-MEN:ダーク・フェニックス だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
愛する仲間がマーベル史上最大の脅威となる!
なんだか今回のX-MENは冒頭からラストまで常に暗い雰囲気で進み、どっしりと重苦しい感覚を受ける展開。おもわず、これが本当にX-MENシリーズなのかと思わせるほど。壮絶なフィナーレに向けているかの如くです。
それもそのはず、前半でいきなり重要なミュータントが命を落としてしまうのです。こんなにも早くに衝撃を見せられるのですから、そこからは不安という気持ちで鑑賞せざるおえないのです。
"スペシャルな存在"として、これまでもミュータントの悲しい過去や苦しみをX-MENシリーズでは描いてきましたが、これまでも増してジーンの過去は悲しく重くあります。抑制が効かなくなった彼女は、見境もなく愛するものを不幸にしてしまうのですが、劇中でも語られる「ギフト(能力)は使い方によって便利にも凶器にもなる」という言葉のように、完全にジーン次第で天使にも悪魔にも変れるのです。
監督自身も「本作はこれまでのシリーズとは大きく異なる」と言っていますが、まさに苦悩です。ジーンの苦悩、ミュータント達の苦悩など感情が生々しく描かれています。
今回の敵はいったい誰なんでしょうか?ダークサイドのジーンでしょうか?やっぱり人間達なんでしょうか?マグニードなんでしょうか?いやどれも違いました。一気に宇宙という存在まで広がり、想像を絶する強敵が存在したのです。
なんだ!?これは今までのX-MENをストーリーとしても遥かに超越しまってます。なんだか次元が別格というべきでしょうか。集大成であることは間違いありません。
本作、長きにわたり続いてきた、X-MEN最終章ともいわれています。20年の歴史の終焉になりますが、それにしても壮絶な結末やしませんかね。思わず涙が出てしまうほどです。本当に、終わってしまうんでしょうか、残念でたまりません。
せめて終わるなら、原作コミックでは実現している、「X-MEN VS アベンジャーズ」を実現して欲しいぃ!!!