「カイ作」ザ・プレデター うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
カイ作
怪作でも、快作でも、改作でもなんでもいい。
とにかく、値段分は確実に楽しめる映画だと思う。そこは、職人シェーン・ブラックらしいこだわりか。キャラが立っているし、必要最小限のアイテムの威力説明など、単純にして迫力満点。文句を言い出せばキリがない。いわゆる「ツッコミどころ」というワードで検索したら、この映画のレビューはかなりの確率でヒットするんじゃないか?
でも、某「からだはコドモ」の名探偵なんか、いったいどれだけ身の回りで人が殺されているんだ?
テンポと、分かりやすさ、エイリアンに命がけで格闘する男たちの生きざまに、胸を熱くすることもなく、それぞれがいい死に方をする。まるでゲームのように。このくらい軽い生命もまあ『プレデター』ならありか。
たまたま一緒に護送車に乗っただけのはぐれ者軍人たちが、報酬もないままに抜群のチームワークで死闘を繰り広げるという、ちょっと考えられないほど荒唐無稽なストーリーと、斬新なビジュアル。評価は低くてもお気に入りの一本なのである。
2019.8.1
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