「鑑賞側も音を立てられない没入感。」クワイエット・プレイス takaさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞側も音を立てられない没入感。
街は人の気配なく、社会が機能していない背景。
日常の会話も手話で行い、足音立てず
裸足で砂の上を歩き生活をする。
この世界では音を立てたら何かが来る。
基本はモンスターパニックムービーですが
あるスイッチを押したらNGという点では
類似作品とは少し違った趣きがある。
「キョンシー」のような呼吸を探知したり
「プレデター」のような温度を感知したり
一つのルールに乗っ取って展開されるのは
こちらも緊張感が伝わり恐ろしい。
子供達が凡ミスの繰り返しでしょっちゅう音を
立ててしまうのに序盤はイラつきつつ、
後半へ進む頃に奥さんが妊娠し、
日が経過するごとに出産も近くのだが
まぁ何よりそれが恐ろしい。
赤子ほど音を立てられない生物がいるのだろうか?と。
鑑賞に至っては劇場のような閉鎖感があって、
音響への没入感がある場所で拝見するのがオススメです。
観客数が少ないとよりベター。
「アイ・アム・レジェンド」や「ラスト・オブ・アス」(ゲーム)の
ような終末感のある世界が好きな人にはドンピシャ。
ラストの尻切れとんぼ感だけは何とかして欲しかった。
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