劇場公開日 2018年9月28日

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「これは現実のデフォルメかも知れない」クワイエット・プレイス MPさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これは現実のデフォルメかも知れない

2018年10月23日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

怖い

音を立てたら殺される!何に?それは(意外に)どうでもいい。要は、終末世界でそんな"音無生活"を強いられる1組の家族が、どうやって音を押し殺して生きているか?そこが強烈にリアルなのだ。エミリー・ブラント扮する母親が歯を食いしばって音の封印しようとするシークエンスなど、こっちまで奥歯を噛みしめてしまう。これほど皮膚感覚で共感できる映画は、近未来、サスペンス、ホラー等々に関わらず近年珍しい。そして、得たいの知れない何かに周囲を包囲されているという設定が、音のない屋内をさらに孤立させて、身が軋むような孤独感を味合わせてもくれる。もしかして、これは現実のデフォルメかも知れない。そんなことまで想像させるジョン・クラシンスキーのしたたかな演出力に技アリを!

清藤秀人
Tarouさんのコメント
2019年3月4日

なんと素晴らしいレビュー!!!

Tarou