バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
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カンニング映画。日本との文化の違いを実感させられました。
カンニングのアイディア自体は、それほど驚きもしませんし、今どき、これぐらいは誰だって思いつくだろう(実際には手を染めないとしても)というものでした。
タイにおける激しい貧富の差とか、タイ人のものの考え方や捉え方のテキストとしては、一見の価値があったと思います。
お金と学歴
「こっちが騙さなきゃ世間に騙される」
不正を働くうえで、これ以上説得力のある言葉なんてないのではないか。
「生まれながらの負け犬」と自覚し「人より努力しないとだめ」と言いながらその努力が不正を行うこと。なぜなら彼女にとって「不正とは何かを失うこと」だから。
欲しいものを手に入れるためには手段を択ばない。
いわゆる詐欺を働く人の心理ってこんな感じなのかもしれない。
最後、試験管からの追跡を逃れようと地下鉄駅構内を彷徨うシーンは多少冗長な気もしましたが、全体的にスリリングな緊張感を保ち、時折コミカルなシーンを織り交ぜながらテンポ良く映画は進みます。
主人公リンの罪の意識に苛まれながら、目的を達成しようとしたり仲間を助けようとしたり、揺れ動く彼女の心理がこのリン役の彼女の表情から如実に伝わってきて、「リン、がんばれ」なんて感情移入してしまいます。
実際にあったといわれるカンニング方法で、そこまでしたいの?カンニングまでして入学したあとどうなるの?
と一般人なら思ってしまうのでしょうが、そこまでしたいほどの学歴社会で、ひとたび高学歴を手に入れれば
輝かしい未来が待っている、と若い人は刷り込まれているのでしょう。そのためだったらいくらでも払います、って程にね。
かと言ってそんな学歴社会を批判している映画というわけでもなく、親子愛や恋愛ものに発展することもなく
何かテーマを押し付けているような(いい意味で)メッセージ性を感じず、それぞれの登場人物のキャラクター設定もよくできていて、それ故に物語にのめり込みやすくて、カンニング行為をしている人たちに対して応援したくなる、純粋に楽しめる映画でした。
Bad Geniusというタイトルもこれしかない!というくらい的確です。
悪者に裁きを。
ひたすら胸くそ悪い映画。
一度落ちた沼、悪事を重ねるしかない。
バンクにああなって欲しくなかった。
グレース、パット、バンクにカンニング依頼したメガネの奴、最低。
頭悪いばかりか、他人を陥れ、悪事に引きずり込む最低野郎。
グレースとパット、メガネの3人がボコボコに殴られてゴミの山に置き去りにされ、人生をフイにすればいいのに。
持たざる者を追い詰め搾取する、金だけ持ってる人間のクズがクズに相応しい人生を送りますように
底まで堕ちないのも、良心が残ってるのも、
バンクであって欲しかった。
勉強ができただけでなく、カンニングさせない正義感を持ち合わせていた品行方正なのはバンクだったのに。
グレースのクズに引きずられたとはいえ、全てを始め、時差に気付いて沼から上がるチャンスを自ら捨てたリン
リンが「そうね、私次第よ」なんて言って、生まれ変わって罪を告白し正義の側に立つのはなんだかなぁとモヤモヤした。
映画自体はハラハラさせられ引き込まれるけど、
悪者があのまま大学行けて成功するのか?と思うとなんとも割り切れない。
それが世の中、といえばそうかもしれないけど、、
どこまで実話ベースなんだろう。
手の込んだカンニング手法で実際のものと同じなのだろうか。ゲーム感覚や、友情からカンニング手助けと思いきや、それを金儲けにする主人公に共感できなかったし、ラストそれをバラしてしまうのも自分都合のような気がして、いまいち楽しめなかった。
カンニングと国の背景
タイ舞台だけど、実際に起こったのは中国ってことを後に知って少し見方が変わった。
タイだとしたら結局どんな秀才であっても家庭環境、貧困の差からお金が重視されるんだろうな、と感じさせる映画。
まぁどちらにせよ、学生の小さな金儲けから始まる、このカンニング映画。
ずっと周りの大人たちにバレないか、ハラハラドキドキさせられっぱなし
秀才のリンがどうやって同級生たちに答えを伝えていくのか、ピアノのキーを暗号化したり、STIC?の解答では鉛筆のバーコードを暗号化したり、発想はいいと思う。
一番残念なのはライバル秀才のバンクが最後に落ちぶれてしまうこと。
これも事実に基づく人物だったんだろうか。
母と2人で小さなクリーニング屋を営み、生活はいっぱいいっぱいの日々。
STICで得た報酬であろう、最後には新品の洗濯機何台もずらっと、新品バイクまで店に置かれる。
そしてリンにも俺らの頭はこれからもっとたくさん稼げる、とけしかける。
あぁ落ちぶれてしまったなぁ、金に目が眩んだか、
もう海外留学とかどうでもよくなってしまったのか、
これが社会背景なんだなと感じた。
どんなに秀才でもそれを良い事になかなか発揮されない国事情なんだな、と考えさせられるシーン
それでも主人公は自ら考え直し、自白をして公正しようと努力していくラスト。
もう海外留学のチャンスはないだろうし、地元にいる限り、悪魔のささやきで儲け話を持ちかけられたり、今後の人生もきっと茨の道になっていくだろう、
それでも父の背中を見て地道に努力し、教師になることを志す。色々と目移りすることはあるだろうけど
さらになんとか大学合格できたパット?たちもパーティーで騒いではいたが、ラストでリンが縁を切ったことで落胆するシーン。
カンニングで一瞬の親からの信頼は得られたかもしれないが、自分たちが一度も努力をしてこなかった見返りがこれからくることを物語っているような表情で、
皮肉ながら面白かった。
ミッションインポッシブルを凌ぐスリル感!
カンニングシーンがあまりにスリリング!主人公がそれほど可愛くないのが逆に天才感を醸し出していてリアル。インド、韓国、そしてタイと、アジア圏の映画が侮れない。これからタイ映画にも注目しよう。
まさかこんなに引き込まれるとは
めちゃめちゃ面白かった🤎🤍
はじめてのタイ映画。
始めから最後までずーっと熱中して見てた。
カンニングがテーマの映画でまさかこんなに面白いとは?!(笑)
ドキドキがすごいです。
特に最後は一瞬たりとも目が離せない😵⭐︎
終わり方は少しモヤモヤも残るけど…
秀才もすごいけと、金持ちたちもすごいわ。協力感が。
めっちゃ仕事できるだろうなw
とりあえず面白すぎたのでいろんな人に見て欲しい作品。
#バッド・ジーニアス 危険な天才たち
気になっていた映画をやっと観ることができました!!
今年1本目!!
バッド・ジーニアス!!
映画館で観られなかったのです😢
めっちゃおもしろかった!
いやぁ、天才の考えることはすごいなぁと
感心してしまいました。
(あかんやろ!)
ホラーやサスペンスとは違う。
カンニングという、とても親近感のあるスリリングなので、ヒヤヒヤしてしまいました💦
最初のカンニングなんて、小さいけど、
いや、小さいからこそ、ヒヤヒヤヒヤヒヤ⛄️でした!
でもちょこちょことある青春や恋愛シーンに
心が休まりましたね。
学歴社会の裏側
学歴社会ならではのストーリーですね。後半の演出はめちゃアクション気味で面白かった。悪いことしてるとわかっているがなぜか共感を抱いてしまう若者らの葛藤、最後は告白するオチで善に終わってよかった。
ジーニアスは2人だけ
タイ発クライムサスペンス。
クライムと言っても所謂カンニング。
主演陣は高校生。
「そんなカンニングするほど学力困ってないしー」
とか考えてたら、
自分も経験ありました(>_<)
全国統一模試みたいなので、先に中学の友人の高校が受けて、その問題を次の日に見せてもらいその週末の試験で、
全国トップ10(*'ω'*)
先生たちが騒めき、周りはやたら囃し立て、
ちょっとしたヒーローでした。
しかし、高一か高二の話なので、その後の受験には何も役に立ってなくて、一過性の虚しさしか残らなかった想い出(ToT)
今作で出てくるSTICも、受験資格の為の試験なので本試験はまだ先で、資格を得ても受験突破出来るかは怪しい所。本試験通らなければ虚しさしか残らない。
そもそもあんなにSTICを受ける生徒がいる事に驚きなんですけど。
カンニング計画が「プロジェクト」として拡大していく様子は、推進力があって惹き込まれる。
そしてラストの2人のジーニアス。
またどこかで合間見えるだろう。
10年後の彼らをまた観たい。
後悔するからやっちゃダメ笑
WOWOWにて鑑賞。
小山薫堂さんが言ってたけど、本当、カンニングだけでこんだけハラハラさせられるとは。
頭がキレても、判断力というか、中身はやっぱり子どものままというか…
学生のうちは、どうしても学校と成績という世界が彼等の全てになってしまうのかもしれない。世界をもっと、将来をもっと広げるために勉強をしているのに、正解を楽に得ようとしただけで、自分の未来を閉ざしてしまう。
緊張感のある演技とカメラワークとが相まって、カンニングが全然可愛くなくて、クライムアクション的な雰囲気を感じさせる。面白いです。
カンニングに注ぐ熱意はバンコク共通だと思っていたら、タイの学生の熱意は想像を越えていた
タイ映画っていつ以来だろう あ、「愛しのゴースト」観たなあ(2013年)などと思いながら劇場へ。
予想外の内容であり、しかも強烈に面白い。
劇中、描かれる数々のテクニックに驚き、主人公リンの天才的な記憶力に驚いた作品。
しかも、彼らの行いを学内でビジネスにしているって・・・。そして、その規模がどんどん大きくなっていく過程の面白さや、リンを始め、学生たちが抱える問題が露わになってくる時点で物語に深みが増してくる。
”ナタウット・ブーンビリヤ”監督(覚えにくいなあ)の長編デビュー作”Countdown" (第87回アメリカアカデミー賞外国語映画賞タイ代表作だそうです)をどこかの劇場で掛けてくれないだろうか?
<2018年11月9日 劇場にて鑑賞>
Bad Genius
▷ バッド・ジーニアス 危険な天才たち (2018)
アジアンビューティー天才少女リン
手足が長くてスタイル抜群!
物語の中でどんどん垢抜けて、綺麗になってく。
悪いことをしてるのに、
なぜが頑張れと思ってる自分がいたり。矛盾!
なによりもリンのパパが素敵すぎて☺︎❤︎
ただのカンニング。なのに恐ろしくスリリング
中国で実際に起こった集団カンニング事件をもとに作られた映画。
あくまで題材にしているだけなので、実際の事件とは異なる部分も多いそう。
主人公の天才少女が友人を助けるためにテスト中に答えを教えてあげたことがきっかけで始まったカンニングビジネス。学校のテストだけではなく、全世界で同時に行なわれる海外留学のための大規模な試験である「STIC」でも集団カンニングを行なうこととなった。というのが本作のあらすじです。
たかがカンニング。されどカンニング。
題材となった事件が起こった中国は入った大学でその後の人生が決まってしまうという超学歴社会ですので、バレたら試験の受験資格永久剥奪などの重い処分が課されるカンニングに挑んだ学生たちは本当に命懸けだったのでしょう。
命を懸けたカンニングに挑む四人の学生の、バレるかバレないかのハラハラドキドキが本当に素晴らしく、まるで「ミッションインポッシブル」を観ているかのような緊張感です。
カンニング終了後の各メンバーの行動も、いろいろ考えさせられることがあり面白かったです。
たかがカンニング、されどカンニング
ハラハラどきどきしながら見ました。カンニングはいけないことなのに、なぜ、こんなに映画が楽しいんだろう…と、ちょっと罪悪感がありました。笑
主人公の女の子、リン、最初はメガネをかけた、幼い感じのガリ勉ちゃんという感じだったのに、映画の終盤では、成長してめちゃかっこよくなっていてびっくり。ピアノの指の動きで、答えを仲間に送るところは、「なかなか、やるなあ」と思いました。その辺りまでは、ちょっとした「アルバイト感覚」でしたが、それが、あのような国際規模の計画的なビジネスがらみの頭脳戦に発展していくとは。後半もスリルがあって面白かったですが、ラストはちょっと考えさせられました。
不器用で真面目だったバンクは、結局、貧しさに負けてしまったのか。お金に目がくらむという言い方は月並みですが、貧困ゆえの結末という感じで、バンクを責める気持ちにはなれませんでした。リンはといえば、決して裕福ではない家庭で育ってきたものの、カンニングの動機は「お金」だけではなく、友達を窮地から救う、という普通の気持ちからカンニングをしてしまいます。ラストで真実を告白すると、自分だけじゃなく多数の友人の人生をも棒に振ってしまうので、その点については、深く悩んだでしょうが、明るい光の差す方へと進んでいくところでエンディングとなっていました。
本当に個人的な話なのですが、自分の父親が大学の卒業試験でカンニングをしました。正確にいえば、友達に答えを教えて、カンニングさせたのです。ところが、それがバレてしまい、父親はあと一歩というところで卒業ができませんでした。そんなこともあって、「楽しめた」といえども、人ごとには思えない怖い映画でした。たかがカンニングといえども、人の人生を大きく変えてしまう危険な行為であることは間違いありません。
※エンドロールが流れて、もう終わったなと思ったら、タイの学校(クルンテープ・タウィパンヤー校)の校歌が字幕付で流れてきました。3番まできっちりあって、よく読んでみると、皮肉たっぷりでした。見逃した人もいるかも。アベンジャーズシリーズみたいに、最後の最後まで見なくちゃいけません!
最後まで目が釘付け
「カンニング」をメインに進む話って、久しぶりというか新鮮。
私が学生を卒業してから30年余り。
その間に進んだもの、それは「スマホ」。それを駆使した後半はもうハラハラドキドキで、目が離せませんでした。
「あなただけ」=「みんな知っている」。たった一人の生徒を、カンニングで助けたがために。
どんどん「カンニングの闇」に落ちていく、成績優秀者のリン。
答えを全部教えないなど、そのテクニックもなかなか。
前半はピアノのメロディを使った「指信号」(でいいのか?)。
頭がいい人って、いろんなことを思いつくんだなあと感心しきり。
テストをやり過ごすだけではなく、だんだん「報酬」を伴っていくところ。
遊びたいお金じゃなく、家庭環境がそうさせていくのが悲しい。
お金が全てじゃないけど、お金がないのは夢を叶える障害にもなる。正直。
「私はカンニングしていない!」。この視線の作り方・構成の仕方がナイス。
途中まで観ている側の思い込みをうまく使ってました。
タイ映画ねえ・・・と躊躇している方(私)。お見逃しなく。
全179件中、41~60件目を表示