「タイトルなし(ネタバレ)」バッド・ジーニアス 危険な天才たち ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
最後感動した。
人って、自分が叱られても反省しないが、自分のせいで他の人に迷惑をかけたときの方が心にきて反省すると思う。
悪いことは理解してもあまり反省しなくて、自分のしたことで誰かを傷つけて後悔したとき深く反省する。みたいな。
最初の方の学校内でのカンニングをバンクが先生に報告して、それでリンは奨学金がなくなり留学の資格もなくなるシーンで、バンクは反省ではないけど後悔というか申し訳ないような後味が悪くなる。正しいことをしたのに嫌な体験。
STICのカンニングでは、
バンクはバレて酷い目に遭ったのが自分だから、自分のせいで他に被害を受けた人がいないから、反省してない。ただ失敗した。
誠実でいても得しないけど、悪いことしてお金が手に入った成功体験があって、今後の自分の未来は学校も退学になったし正攻法で頑張る意味がなくなった。
ダークサイドに落ちて、カンニングで稼ごうとリンにバンクから声をかける。
ここ、すごく悲しくなった…。
リンは悪いことをちゃんと叱ってくれる父親がいて、一回目のあと反省してた。でもカンニングの方法を閃いて、お金が欲しくてってなるとまた悪いことをしてしまう。身には沁みていなかった。
出発直前にバンクが殴られた事件が仕組まれたものだとわかって、自分のせいでバンクに起こったことだと反省から、リンは計画を辞めようとなる。でもバンクは殴られ損だと、怒りながらも金のためにやるぞ!となる。
バンクもリンもお金が欲しい。状況がさせる悪いことってあると思う。だからってしてはいけないけど。
ここでリンは辞めそうになったけど、被害者本人がするって言うから続けることになる。
バンクがバレて捕まったとき、関係を隠すため二人で撮った写真を消すとこ悲しかった。
リンは自分を想ってくれる父親を裏切ったことと、バンクが捕まって罰を受けたことでほんとに反省した。
バンクはまだ続けて稼ごうと誘ってきて協力しないとバラすと脅しもして、あの誠実だったバンクを変えてしまってそれを聞いてリンは自首して全部を話しに行く。
あきらめずに支えてくれる父親がいるのも大きい。
バンクが怒りながらリンに話してるシーンはつらかった。聞いてるリンの気持ちと同じになった。いいシーン。
友達カップル二人もリンがグループを抜けたのをみて、反省したかもしれない。リンとバンク二人に悪いと思って。
一回で反省できなくても、何度も正しい道を説いてくれる人がいてくれると変われる。
大事に想ってくれる人や信じてくれる人がいる幸せを感じた。