「変ってしまったバング。悲しいな」バッド・ジーニアス 危険な天才たち 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
変ってしまったバング。悲しいな
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中国で実際に起きたカンニング事件をモチーフに作成された作品。天才少女を中心とした高校生が達が、大学統一入試「STIC」攻略をしようと画策する。
試験でカンニングをする映画と言えば、海外では『Les Sous-doués Passent le Bac(英題:The Under-Gifted、邦題:ザ・カンニング IQ=0)』や、邦画の『That's カンニング! 史上最大の作戦?』がありますが、この作品は、そう言うドタバタする内容ではなく、緻密に、どうやって試験でカンニングしていくかと言う所を描いているところが素晴らしいです。
それと、カンニングに関与する、二人の天才、リンとバングの描写が良いです。特にバング。なんとも悲しいですね。変わってしまった天才君。その所が、この作品に、単なるカンニング映画と言う事以上の物語を付け加えています。
いやぁ面白い!単に、カンニングをする物語と思ったら、きちんと物語が作りこまれていて、紆余曲折があるところが素晴らしいです。論評に“高校生版『オーシャンズ11』”と言う声もあるようですが、それはちょっと違うかな。確かに『オーシャンズ11』と同様に、緻密に作戦を作り上げていくわけですが、結末がね。『オーシャンズ11』は爽快に終わるのですが、こちらは必ずしもそう言う訳でも無いので。
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