V.I.P. 修羅の獣たち
劇場公開日 2018年6月16日
解説
「新しき世界」のポク・フンジョン監督が、「泣く男」以来3年ぶりの映画出演となったチャン・ドンゴンをはじめ、キム・ミョンニン、パク・ヒスン、イ・ジョンソクら実力派キャストを迎えて描いたクライムドラマ。韓国の国家情報員とCIAの企てにより、北から亡命したエリート高官の息子が連続殺人事件の容疑者にされたことをきっかけに、これを隠蔽しようとする者や捕らえようとする者、復讐しようとする者など、それぞれの目的を持った男たちの運命が交錯するさまを描く。北朝鮮から亡命した高官の息子キム・グァンイルが連続殺人事件の容疑者として浮上し、チェ・イド警視はグァンイルを追う。しかし、その行く手に国家情報員の要員パク・ジェヒョクや、保安省所属の工作員リ・デボムといった人物が介入し、事態は思いもよらない方向へと進んでいく。
2017年製作/128分/R15+/韓国
原題:V.I.P.
配給:クロックワークス
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北朝鮮のVIPをめぐり様々な思惑が錯綜する。警察のプライドをかけて犯人逮捕に執念を燃やす男、アメリカと組織の間に挟まれて苦悩する男、北朝鮮から脱北してまでも恨みを晴らすためにソウルに追いかけてきた男。そして、高みの見物のアメリカ人。
韓国はアメリカの植民地ではない。そこで犯罪が行われれば韓国が法に基づき裁くのは当然である。面倒事ばかり押し付けるにアメリカに「俺はあんたの部下ではない」このシーンはすごく痺れてね!
見終わった後も動悸止まらず…
韓国映画てやっぱ凄い…を再認識and体感しました
グァンイルの人間性はおぞましく、もはや人間なのか悪魔なのか…
権力下に産まれ育ったばかりに所謂「ヤバい奴」が放置状態でここまできてしまい死ななくてもいい人たちが犠牲に…
リアルでグロテスクでヒステリックで最低最悪な最高傑作でした
韓国の俳優さんたちに天晴れです
いや監督さんや演出さんや衣装さんメイクさん…皆さんがプロフェッショナルで素晴らしい
同じアジアの顔立ちだからこそ思うのですが日本でこんな映画て絶対作れないよな…としみじみ感じました
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北のお偉いさんの息子であるグァンイルは、何人の人を殺してもその権力に守られていたために野放しにされていた。そして証拠をもった韓国の警察は彼を捉えようとするが、国家情報院やCIAがその手を阻む。
少しでも隙を見せると、グァンイルは人を殺し、復讐心や性的欲求を満たす。そのあまりの残忍さに見ているこっちもいち早く彼を仕留めてほしいと願うが、それがなかなか叶わない。そして最後には、個人的な恨みを持っている北朝鮮の工作員に追い詰められて、殺される。彼が殺人を行なってきた内容があまりに残忍なので、銃を三発足、胸、そしてトドメに喉に打たれてもまだ物足りないように感じてしまった。
感想としては、終始緊張感があり、1秒たりとも目を離せない展開で面白かった。隙を見せると、銃を奪って警察官を撃ったり、性的不全であるがために女性の首を絞めて死にゆくその悲鳴に興奮を覚える彼は、女性を襲ったりする。手錠をはめられた彼は時折ニコッとし、早く逮捕してこらしめて欲しいと願うがCIAによりなかなか単純にいかない。誰もが疑わない極悪サイコパスですら、国のトップの息子となるとなかなか捕まらないというのは現実世界でもあるのかもしれない。そうしたことは絶対にあってはならないというメッセージもこの映画には含まれていると思う。また、今まで見た中でもトップ3に入るぐらいグロテスクな描写が多く、見る人によっては抵抗を覚えるかもしれない。けれども、全体としては常に先が読めず、どうなるのかどうなるのかとハラハラドキドキする内容で面白かった。あとグァンイルがイケメンすぎる。
2021年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ストーリーテリングに難あり。
けっこう分かりにくい割に、物語として深みも感じないっていう。
関係性に優劣が目まぐるしく変わるとこについては
画面の色合いだとか、もっと分かりやすくできる余地はあったと思う。
全体的にそこまで深くもなく。
ノワールっぽいお話しって感じでした。
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