マッド・ダディのレビュー・感想・評価
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でも時々、どうしようもなく、
「あんた昔から夜泣きがひどくて何度も殺意を抱いた」って親に言われたことを思い出した。
子どもに対して時々殺意が芽生えるのは、全国どの親も共通なんだろうな。
テンポも良いしシュールな音楽や演出効果も嫌いじゃない。
時々挟み込まれる、一見幸せなはずなのに人生こんなはずじゃなかった、っていう親の葛藤もわかる。
子供を殺そうとする親なんて映画でもそうそうないシーンと思うんですが、演じるキャストはとても楽しそうですね。
反抗期の子供を持つ親が観てストレス解消にする映画なのかも。
しかし産んだばかりの嬰児にまで手をかけようとするのはエグすぎる…
ファイアーバードは飾っておきたい車
根本的に無理がありすぎる設定だったが、映画の作り方そのものが笑える。オープニングクレジットでも70年代風の作り。タランティーノを意識したかのようなオタクっぽい映像。始まってからも独特なカメラワークが活躍したり、突如挿入される無意味な過去シーンが面白い。地下室にプールバーを作ったっていいじゃないか!(笑)
展開はありきたりなのですが、こうしたちょっとしたオタクっぽい編集の仕方がたまらなくいい。終盤は陰惨たる家庭内鬼ごっこみたいで、どう収拾をつけるのか心配にもなりましたが、玄関にブレントの両親が訪問してきた・・・。あ、子供を襲うってのは年を取っていても関係ないんだ!と、笑ってしまいました。それでも収拾つかないんですけど・・・(笑)
『ススムちゃん大ショック』が連想されるがちょっと違う
今作では親子関係であることが殺意のトリガーになっているので、よその子はなんともないし(邪魔する奴は敵だが)、祖父母もセーフ。という基準らしい。
前半はパニックホラーでなかなかエグいところもあるが、自宅に舞台が移ってからはほぼコメディ。「ラセンウジバエ解決法」の方向に持っていくのかと思ったら、終わりはあっさり目で、ニコラス・ケイジの顔芸はあるものの、それならもっと笑いを取って欲しかったかな。
出オチ、いやあらすじオチ
実写版「ススムくん大ショック」
父ちゃん母ちゃんがいきなり狂ったようにガキに暴力をふるい始めたら~…みたいな。
エキストラをバーンと使った、学校での追い回しシーンは中々迫力があって、画的にもMAX楽しい!ってなったけど若干尻すぼみ。
というか、予告編以上の事が起きません。
ただ、「虐待するヤツが特殊なんじゃなくて、子育てをする親は常に虐待の淵を覗いている」みたいな話にオチを着けようとしていて、非常に大事なメッセージだと思いました。
それをちゃんと伝えられているかは甚だ疑問だし、それについての回答はなんもないけどな!
尻つぼみ
最初からスキップしてみた映画。
ニコラスケイジの映画は見るものがない。
ソリッド・シチュエーション・ホラーの特徴の最後の尻すぼみ感。
学校から自宅へ、予算のないこと。
子供を追いかけまわす面白みのない演出。子供を痛めつけるのは限界がある。
一番おかしいのは、銃を使えば10分で終わる映画。
パパママはつらいよ
肝心な所をあまり写さずGoProの如くブレまくるカメラワークと、良いんだか悪いんだから微妙なテンポ、かなり無茶なストーリーに苛立ちつつも、不条理な子供殺し劇は観ていて楽しい。
無条件な愛情があるはずの実の子供に対する純粋な殺意。
側から見ればものすごい違和感だけど、両親達は全くナチュラルにそれを受け入れ、強い意識を持って殺害に挑む姿が面白い。
砂嵐がそのきっかけになっているようだけど、はっきりした原因もその後の顛末も明かされないのが残念だった。
特にその後の世界について非常に気になる。
一定時間を置いたら正気に戻ったりするのだろうか。戻ったところで今まで通り家族としていられるのだろうか…
若い頃夢見ていた理想の人生ではないこと、子供が出来て自分の時間が無くなったこと、若い子供に対する嫉妬、反抗期ビッチな娘への怒り、悪戯っ子クソガキの煩わしさ
中年になったママとパパの、そんな人生と子供達に対するフラストレーションを殺意という究極な形で爆発させ振り回しまくる姿はどこか切なく、深いものも感じてしまう。
どんなに愛しい我が子、家族だとはいえ、本気で腹立たしく思ったり、ほんの少しでも殺意に近い暗く黒い感情を抱くことはあると思う。
そんなことを訴えた最後のニコラス・ケイジの台詞は結構胸に刺さってきた。
私は結婚もしてないし子供もいないし、未だクソガキ側の立場にあるんだけれども…
つくりはかなり荒っぽい感じで、ストーリーにのめり込んで楽しむことはできなかったけど何だか嫌いになれない作品だった。
クラシックカーをダメにした息子と父が話しているシーンで、カットが変わるたびに息子の食べている三色アイスキャンディーの食べ進み方が変わっていたのがとても気になった。
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