劇場公開日 2019年2月22日

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「いろいろと中途半端」アリータ バトル・エンジェル さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5いろいろと中途半端

2019年12月6日
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世界観は物凄く良いんだけどなぁ(^o^;)
ラスト含めて物凄く中途半端!

原作が木城ゆきと氏の「銃夢」という漫画が原作となっているので、日本の作品がハリウッド映画となるのは非常に感慨深いです。

この漫画自体は父が持っていて読んだ事もあるのですが、だいぶ昔の話で全て読んだわけではないので殆ど覚えていない状態でした。
覚えていても、設定が街の上に空中都市(劇中ではザレム)があることとヒロインの姿くらいです。
ですが、逆に新鮮味を感じながら観ることが出来ました。

感想としては思ったよりは普通です。
思ってたよりは満足はできませんでした。

公開前からアリータのビジュアルがCGが物議を醸してました。
僕も観る前は「どうだろうか?」と思ってましたが、いざ観てみると全然そんな事も無く、アリータにどんどん引き込まれてる自分がいました!
そもそも体自体がサイボーグであり義体なので、リアル過ぎない方が良いのだと気づきました。

街の背景が非常に綺麗です!
僕は3Dで観たのですが、3Dの大画面で観れて良かったです。
舞台である都市の荒廃してるけど、どこか綺麗な風景が素敵で、CGでありながらよく映し出されていました。
それに加えて夜のネオンの照し方も綺麗でした。

また、端的な言い方ですがアクション描写は新鮮でスタイリッシュ!
元々は日本の漫画だということもあって漫画通りに再現してると思うのですが、どこか日本のアクションアニメを思い起こしました。
「攻殻機動隊」とかに近いものがありました。
そして、劇中に出てくるスポーツ「モーターボール」のシーンは本当に素晴らしいです。
あまり詳しくは話したくは無いのであまり言いませんが、このモーターボールのシーンが一番格好良いです!
ただ、もう少しモーターボールの下りを入れても良かった気がします。

そして、好きじゃない部分も少なからずあります。

う~ん…
とりあえず、アリータの相手役の俳優ですね。
俳優の名前がわからないのですが、とりあえず演技がお世辞にもあまり上手くは無かったと思います。
非常に平坦と言うか、全然印象に残る演技に感じられなくて、彼とアリータの描写が多いにも関わらず、応援したくなる気持ちがそんなに沸いてきませんでした。
それこそ、アカデミー賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズやティモシー・シャラメ等を使った方が存在感は示せたと思うのですが、この二人がアクションできるかどうかわからないので何とも言えません(笑)

また、冒頭で博士とアリータの交流もあったのですが、もう少しアリータの心情と絆が深まる描写を丁寧に映した方が良かったのではと思います。
そもそもアリータは記憶が無いので、目覚めた時はかなりの不安とストレスを覚えると思います。
なので、アリータの内面も知りたかったです。

そして、一番はラストです。
詳しくは話さないのですが、言ってしまうと殆ど回収されること無く、そしてクライマックスというクライマックスがあまり無いまま終わってしまうという残念なものでした。
原作が長いのである程度は仕方無いとは思うのですが、多くの謎が続編に持ち越しなので、中途半端に感じてしまって拍子抜けしてしまいました。
あの終わりかたは自分は納得がいかないです!( `Д´)/

次回作る際は、もっと伏線を回収してから終わりにしてほしいです。

ですが、アクション好きな人とSF好きな方には楽しめる作品にはなっていたと思います。
納得いかない部分もありますが、とりあえずは続編が気になるところです。

さうすぽー。