「次元干渉」アリータ バトル・エンジェル U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
次元干渉
もうなぜそんな事が可能なのか、理解が追いつかない。
どんなトリックを使っているのか…。
この作品では次元さえ超えてるように思う。
3DCGとは言え、立体に見えるだけで僕らの住む3次元とは異なり…つまりは、過干渉など出来るはずもないのだが、どんなマジックを使っているのか、いとも簡単に、なんの違和感も抱かせず、触れまくってる!
革新的なカメラとか、ソフトとか開発したのか、映画が2Dから3Dになった時のような衝撃を受けた。
「こんな事まで出来るようになったのか!?」
まさに、そんな感じ。
ヒロインの目が大きいので絵という事は忘れはしないのだが、この2次元の絵が3次元のものと同列に存在している異常な空間を時折忘れそうになる。
これは、ぶっちゃけ凄い偉業だ。
なんて途方もない注文を、この監督は要求したのだろうか…正気の沙汰じゃない。
物語的には続編もありそうで、まだ終わらないのだけれど、採算が合わないので中止とかにはならないでほしい。
今回は誕生〜巣立ちのような期間を描いたのだろうか?
もう正直、映像の印象が強すぎて、このカットどうやって撮ってんだとか、これはこうやってんのかな?とか、そんな事に夢中だった。
色々と伏線も散りばめられていたので、確認の為、もっかい行こう。
今度は映像に過度に惹きつけられる事もないとは思うので。
もうこれは、全くの余談で、俺の勝手な想像でしかなく、実際ありえはしない事なのだけど、とあるカットで名優クリストフ・ワルツが、看護師とアイコンタクトをするのだ。
その居姿や、引き絵で僅かに認識できる表情が「なぁ、俺の芝居ってコレで合ってるのか?」と言ってるように見えたのだ。
いや、そんな訳ない!w
絶対そんな事あるはずがないのだが、例えばオールグリーンバックで、彼と彼女しか実在していず、突発的な事柄が重なっていれば途方にくれる事もあるかもしれないと、非常にアナログな考えに至り、そんな自分に笑えてしまった。