万引き家族のレビュー・感想・評価
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面白かったです! 複雑な家族?構成、スッキリとはしない終わり方、人...
面白かったです!
複雑な家族?構成、スッキリとはしない終わり方、人間のドロドロした部分、全て含めてこの映画なのだろうと感じました。
安藤サクラの順番なんだから的な台詞が何故だか無性に重く感じました。笑
泣いた
最後の面会シーンは何故たか泣けた。
分かりやすく、お父さん、お母さんと言わせれば観客を泣かすことは出来たと思うが、あえて言わせないのがよかったのだろう。
他のレビューを見ると最後のシーンで言っていたのかも。
暗い
初めて邦画を映画館で観ましたが、相変わらずの陰気臭さ、暗さに辟易しました。
貧乏で仕方無しに万引きするのかと思いきや。
暗い、陰気臭いに尽きます。
正直不快以外感情が湧かない。
万引きとは何か?
万引きをした犯人がよく言う「盗んだんじゃない。誰かが捨てたのを拾っただけですよ。」
けして人のところから盗んできたわけではなく、信代に拾われた人たちが、自らそこにいることを望み、共同生活をするなかでいつのまにか家族になっていく物語。
治の生き方は、倫理観やルールなどはなく、問われても何もないので答えることも出来ず、ただ流されるままに生きている男。
対して信代は、全ての物事に優先順位のある人で、例えそれが世間的に悪いことであっても、自分の中の順位で全ての物事を進めていく女。
そんな2人の作る家族は、歪で、血のつながりもない、教育も環境も劣悪の家族。
だけど、
初枝は不幸せだったのか?
亜紀は家族が嫌いだったのか?
祥太は拾われなければよかったのか?
ゆりは帰りたがっていたのだろうか?
答えはきっとNOだろう。
色々と考えさせられる映画でした。
余談ですが、多分私の近所を舞台にした話だと思うのですが…
スカイツリーかオリンピックの効果か、オシャレな住宅に新しい住民が多く移り住んできて、新旧の住民が入り乱れて、まるで光と陰のように同じ年の子供でも全く暮らしが違う雰囲気。すごく良く分かります。
ヒトの万引き
単にモノを万引きする家族の話ではなく、家族自体が行き場(生き場)のないヒトを拾って(万引きして)生きていく様を描いていたのだと思う。
モノの万引きは絶対悪だけれど、ヒトの万引きは必ずしも悪とは言い切れないのではないか?血が繋がってなくても強い絆が結ばれているのだから。ということを是枝監督は伝えたかったのではないかと思いました。
疑似家族の始まりから終わりまでを淡々と描いた作品でした。 EDクレ...
疑似家族の始まりから終わりまでを淡々と描いた作品でした。
EDクレジットが無機質なインストだったのが作品に合わせている感じがしてよかったです。
りんが元の家族の元へ戻ってしまったとき、警察に「身体に傷があった。虐待ではないか」的なこと言わなかったのなぜだろうとは思いました。時間経ってて治ってるとか信じてもらえると思ってないとかな気はするけど
無知による貧困の連鎖
年金不正受給、児童虐待…今、日本が抱える問題を詰め込んだ作品。
私は父親が複数回離婚を繰り返し、継母に育てられました。
歳が近いので母というより歳の離れた従姉妹のような感覚でいましたが、結局一緒にいた年月が長いので、色々衝突はありましたが実母よりも心は通っています。
実母とは社会人になり一度暮らしましたが、互いに歩み寄りたいけど何を考えてるかわからないという手探り状態が続き、結局別々に暮らすほうが楽で、たまに食事する関係に戻りました。
だから、成長期に誰といるかは非常に影響します。その人と良好な関係なら、結局年月が長い方が家族になってしまうのです。
風邪ひいたときに作ってくれたお粥、夜更けまで一緒に遊んだオセロ、初潮でオロオロしてたときに教えてくれたこと、受験に合格したら泣いて喜んでくれたこと…一緒にいてくれた人が本当の家族になるのは自明の理です。
検察の言う「本当の母親の方がいいでしょう、産まなきゃ母親になれないんだから」なんて正論は通じないんです。
そして、優しさやいたわりだけで子供を育てられるというのも間違いです。
治たちは、りんと翔太から勉強の機会を奪ってしまっているのですから。
治たちはお金の上手な使い方も知りません。
初枝の年金六万(だったと思われます)と、二人で五万ずつ稼いだとしても16万はいくのではないでしょうか。家賃がかからないのですし、ほぼまるまる使えると思います。私は手取り20万くらいで家賃で三分の一はもってかれますから、光熱費など生活費抜くと下手したら彼らより自由なお金は少ない。
お酒を少し控え、お菓子などのジャンクフードを無駄に買わず、料理の仕方やレパートリーを増やしたり工夫すれば万引きもしなくてすみます。
翔太だって、図書館に行けばいくらでも本を読めるのに。無料のパソコン講座もあるし、子供は見学料が無料の施設もある。
しかしそういったことに頭が働かないのが、貧困による無知なのではないか。
治の「これ(万引き)しか教えられることがなかったんです」というセリフは胸に刺さります。
児童虐待に関して、りんの状態を近隣住人が通報しないことにも苛立ちを覚えます。
家庭内暴力を受けた信代が、「本当に好きだったらギュッとするんだよ」ってりんを抱きしめる場面もしみます。
ケイト・ブランシェットの言う「見えない人々」を生まないために、社会のセーフティーネットはどうあるべきかという問題を突きつけます。
初枝は自分の寂しさを埋める代わりに、彼らの受け皿になったのでしょう。彼女が浜辺で呟いたのは、きっと「ありがとうございました」なのではないでしょうか。
しかし、想像する以上の展開を見せなかったのも事実。監督の考える着地点というのを提示せず、世間で起きている事実をそのまま見せて放り投げている、という見方もできます。
解決できない問題をそのまま提示するのであれば、ドキュメンタリーでもいい。フィクションならではの、着地点を提示しなかったことに若干の不満も覚えます。
一家が離散したあとに実家に戻されたりんちゃんが死んでしまい、それが社会にどう波紋を投げかけるかというところまで描いても良かったのではないでしょうか。
あくまで「家族」のことだけを描きたかったのであれば、あのラストで良かったのでしょうけど、あまりに予想の範疇を越えずに「あー、もちろんそうなるよね、で?」という自分も少なからずいたのでした。
尋問中も彼らに心情を語らせすぎて、せっかく積み上げた〈演技の行間〉が台無しになりかけた。信代の「復讐したかったのかもね」というセリフは陳腐だったと、私は思います。
かりそめの家族の心のひだを丁寧に描写した、俳優陣の演技は(監督がそういう撮影手法をとったこともあり)非常に自然体で素晴らしいものでした。
日本のどこかにいるであろう人々を体現し、観客の心に社会へのわだかまりを芽生えさせたことは間違いないと思います。
カンヌ(西洋社会)はもしかしたら、これほど貧困に喘ぐ日本人の生活を見たことが見たことが無かったのではないでしょうか。
過去の受賞作をみても近年、貧困がキーワードになってます。貧困問題は、世界の共通認識なのだと改めて思います。
※余談
皆で隅田川の花火の音を聞いてるとき、初枝が「隅田川花火は毎年見にいってたけど土砂降りにあったからもういいわ」と言ったのは、樹木希林のアドリブかなと思ってニヤッとしてしまいました。
あの伝説の土砂降り生放送の時に、樹木希林もいましたもんね。
倫理観のない家族
万引き家族というタイトルから、貧乏で万引きで生計を立てている家族の話なのかなと思っていましたが、貧しいというよりもむしろ倫理観がない家族の話でした。倫理観がないから万引きをしても気がとがめないし、怪我で仕事が休めるとなったらラッキーと思うような人たちです。
でも、それって彼らが倫理観が元々ない人々というよりも倫理観を失わざるをえなかった、誠実に生きるために必要な考え方をその境遇によって奪われた人々なんじゃないかと思います。『万引き家族』というタイトルは万引きをする家族ではなく、(道徳的なものを)万引きされた人々の集まりという意味なんじゃないかと思いました。
この家族は最後に散り散りになってしまいますが、それはお互いが大切だったから離れることを決意したように感じました。
ちょっと気になったのが松岡茉優と池脇千鶴の役柄なのですが、松岡さんが演じた亜紀だけはこの家族から切り離されているような印象を受けます。つながりがおばあちゃんだけで、この家族を愛していたかと言うとそうではない、本当の家族への当て付けで一緒に暮らしていたと思うのでこの役の必要性を感じません。松岡さんは熱演していて良い役者だと思いますが、亜紀役がいなくても話として成立するのでは?むしろ亜紀がいることで是枝監督の映画の意図が読みづらくなってしまったように思います。
警察役?の池脇さんの演技についてもなぜ憎たらしい演技をさせたのだろうと疑問です。取り調べのときにあんな嫌なかんじで、弱っている相手を泣かせて追い詰めるような話し方をするでしょうか。もっと淡々としていた方が心に響いたと思います。信代(安藤サクラ)がかわいそう、という感じを出したかったのかもしれないですが。
批判的なことを書きましたがこの映画は観て良かったです。賞を取る映画はやっぱりすごい。面白かったです。
ややネタバレ?
家族が家族であるために
必要なものは血であるのか
寄せ集めの集団が演じた家族ごっこ
寄せ集め故にまともな手段で生きていくには辛くて
正義が本当に正しかったのか、悪人は悪なのか
様々な事を考えました
本当の家族
血の繋がった人間は一人もいない家族が本当の家族に見えた。
繋がりはストーリーでも言ってたようにやはりお金かもしれない。けれどその中でもおばあちゃんのアキへの心遣い、子供達をどんな時も気遣うノブヨとおじさん、リンが居場所を見つけた気持ち、おじさんの最後しょうたへ向かって走る姿。そこにはたしかに愛があったと思う。
とてもいい話でした。
カンヌ作品らしい作品
友達に「観てきたよ」って言うとみんな「おもしろかった?」って聞いてくるのですが、笑えたりする面白さはないです。ただひたすらにいい映画です。
子役の子を含めてキャストさんたちの演技が上手すぎます。
演技してるっていう感じがしません。本当に日常を切り取って観ているような気持ちになりました。
すごく考えさせられますね。
ハッピーエンドとは言えないですし。
あれで良かったといえば良かったのかもしれないですけど。
パルムドール受賞おめでとうございます。
パルムドール受賞おめでとうございます。
祥太が、いきなり「ミカン」を衝動的というか、発作的に見え見えの決して計画的とは思えない万引きをどうしてしまったのだろう。彼があのような行動に至ったのかが判らなかった。彼は、十分捕まると知りながら。彼の心境の変化を描いて欲しかった。
この作品には、高良と池脇が出演されている。彼らは、親が子を虐待してしまう「きみはいい子」(2015年)という作品に出ている。私自身、池脇の演技が良かったと評価したものと記憶している。今回是枝氏の作品は、そこから想起させるものと感じた。
今回は、犯罪で繋がっている「家族」を描いているという点は、物悲しく、やりきれない印象を、私に与えた。祥太が「スイミー」の話する場面が出てくる。監督自身が今の「万引き家族」の形を表しているのだろうか。
観終わって、心に突き刺さる、物凄く暗い気持ちにさせる。
是枝監督らしく、非常に長く感じた。場面々々に監督からの問題提起が詰まっているように感じた。正直、泣き疲れた。何度も繰り返し見る作品ではない。
キャスト陣が少し贅沢すぎ。吃音青年役か?池松を出演していた意味が判らない。う~ん、柄本さん?緒形さん?必要かな?????
個人的には「海街diary」の方が好きだ。
受け取るモノは人それぞれ
万引きというタイトルは違和感
それ以上の窃盗もするし、タカリもあるし、働いてもいる。
年寄りの死亡隠蔽して年金の不正も・・
扱っているテーマが多い。育児放棄・虐待、地域社会の空洞化、
無戸籍児、労災隠し、前科者の社会復帰、リストラ、性風俗・・
盛り沢山の中から、描いたものは「家族愛」です、も違う感じ。
社会問題を、アウトローな家族でクローズアップした事で、何が
訴えたいのかを押し出すのではなく、風景のように撮った映画。
遠い他国の話で、フランス人には受けたようですが、日本人には
居心地の良くない人も居るでしょう。
自分的には、次のシーンが気になるのに場面チェンジ多すぎて
掘り下げない撮り方に不満が残りました。
基本自分は、救いのある映画に高評価の傾向です。
それに、映画=教育的、である必要も無い。エンタメとしての価値も
求められてしかり。
だから見る人は、十人十色の感想と評価があってしかり。
落ちこぼれた大人達との家族愛が幻想であると気付き、自我に目覚める子供達の成長でのエンディングに対し、このタイトルが、個人的に残念でした。もっと素敵なタイトル無いのかなあ。
昔の映画「砂の器」とか「家族の肖像」とか題名が素晴らしいですよね。
高評価が8割の本作。映画に対して批判する意見もありますが、
映画への批判に対し、批判した個人の人格への攻撃が目に付きます。
批判する者は許さない、馬鹿だアホだの風潮は問題でしょう。
映画への批判に対抗するなら、映画への高評価であるべきです。
基本エンタメですよね・・
家族とはなにか
どの役者さんの演技も素晴らしく、とてもリアル感がありました。
きっと似たような家族は存在するとさえ感じさせました。
この6人は、たとえ血が繋がっていなくとも、紛れもなく「家族」であることを実感させられた映画です。
「家族」とはなんなのか を改めて考えさせられました。
ラスト近くの安藤サクラの涙のシーンは必見だと思います。
観て良かったです。
サクラ半端無いって!
樹木希林が好きです。ですが、この作品は安藤サクラです。いくつもの、色んな意味での「笑顔」がゾクっと来ました。最後、ゆりが飛び降りたと感じたのは私だけじゃ無いはずですが…それも是枝監督の恐ろしさですね。
胸が苦しくなる
時々、報道されますが
幼児虐待。
本当に胸が苦しくなります。
おばあちゃんの年金と万引きで生計をたてている家族。
法には触れるけど なんだか憎めない家族。
というより 家族になりすました事情を抱える他人。
実際ありそうですよね。
物語はどのように終わるのか 後半ドキドキで観ましたが
やっぱり そうきましたか。
絵空ごとでは終わらず 現実的なラスト。
世の中こんなもんだ。という是枝監督からのメッセージでしょうか
続く、、的な終わり
カンヌ獲ったのを知ってから見た。期待高まって見たから普通だった。ちょっと漫画のようなシーン多いし、それはないかなー、と思うところもありました。
例えば、収入合計が少し多すぎない?とか、廃車にしてはキレイすぎかな?とか、土地広すぎだろ、女の子素直すぎだろ、男の子頭良すぎだろ、風俗にしては働きやすすぎだろ
はい、スミマセ~ン
2やりそうな終わり方で、次回作が楽しみ!
何を伝えたいのかまったくわからない
登場人物がそもそもクズ。普通に生きていない事がまず問題
ごく限られた犯罪を犯すマイノリティの問題だけを棚に上げて、何を伝えたいの?
問題提起されていると感じている人は多分裕福で幸せな家庭で育った方なんでしょうね。
演技は上手いのだが、個々の設定が謎
感情移入出来る人間が誰一人いない
正直タダでも見るのはおススメできません。
万引きされた家族
社会からはじき出された人々を万引きするようにして集めたニセモノの家族。後ろめたさがあるからこそ、本当の家族の温もりを求めるのは悲しいです。是枝作品にしては、いつもと違う作風の異色作。安藤サクラも貫禄!
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