万引き家族のレビュー・感想・評価
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人たらしかニセ家族か
登場人物のだれもがドメスティックな傷を抱えている。
しかしながら人の手を借りずには生きられない時、知らず知らず身についたものが、いや本能からか「人たらし」という人心掌握の方法だったとして、そもそもそれこそが愛情の本質だったのではと思い巡らせる。
家族における機能不全は愛情の有無ではなく、
一人では生きてゆけないことを受け入れるのか、吐き捨てるのかの違いだとするなら。
受け入れ、「人たらし」が互いに依存しながら暮らした「万引き家族」は、どれほど歪んでいようが真に家族として成立していた関係だったのではと振り返る。
同時に、その絆の濃さに、そうしなければ生きてゆけないのだという孤独を、打算を感じずにはおれず、始終殺伐さを感じ続けた作品だった。
家族のあり方、と語られていたがむしろ、親密な関係や親和性の必要、その健全についていろいろ考えさせられる作品と見る。
生々しい
万引きをする事で生きていく、、、
家族とは
血の繋がりが家族では無い。
本当の家族とは、、、
複雑な心情や環境を描いているんだけど
何か物足りないとゆうか
それを伝えるのに万引き題材にしてる所が
周りくどいとゆうか理解しがたい内容かなぁ。
子供が万引きをする理由や
生きるために名前を変え生活をする
など、世間から認められない行為をして
それでも心では繋がっている
だから家族だ!!
って事でしょうか?
もやもやが残る作品でした。
人には人の事情あり
つながりを求めた者達の果て
スクリーンで見れずにいた本作をアマゾンプライムビデオで鑑賞。これはスクリーンで観ておくべきだったと今更ながら後悔した。
古びた平屋で鍋をつつく家族の団欒。
血の繋がらない家族。
そこで交わされる言葉。
何気ない仕草。
これらの描写がなんとリアルな事か!
全く知らない他所の家に紛れたかのような、匂いさえ感じるほどの臨場感に驚かされる。
そのぼろ家で紡がれる群像劇の、なんと人間臭いこと。
なまじドキュメンタリータッチの作りなだけに、とても俳優が"演じた"キャラクターには見えない。
故に感情移入せずにはいられない。
貧困。
年金。
DV。
セックス。
核家族問題。
この国が抱えるあらゆる"闇"の要素がこの家に凝縮されていた。
エンタメとしてきっちり面白さが担保されたドラマながら、ベースにあるのは現実の社会問題。
これらが両立しているのは是枝監督の手腕ならではだろう。
あのどうしょうもなかったクライマックスを見てしまうと、それまで過ごした疑似家族の時間がいかに尊いものかが分かる。
社会的には正しくなかったとしても…
血縁者の家族でなかっとしても…
万引き家族には、昭和の大家族を思わせる温もりがあった。
それがたまらなく愛おしいのだ。
絆とは... 正しさとは....
見ていて本当にキツイの一言に尽きる
社会の負の部分を本作ではまじまじと見せつけられる。
しかしそれ故考えさせられることが多い
本編では貧困、偽装、虐待,,,,そんな事情を抱えた人たちが
家族のようにぼろ小屋に寄り添って過ごしています。
しかし、とあることがきっかけで最後家族は、収まるべきとこに収まっていきます。
社会的に見ればそれが正解なのですがそれが果たして100点なのか...本作ではそんな正しさについて投げかけています。
絆とは... 正しさとは.... 安藤サクラ さんの言葉を借りるなら...なんだろうね...
こういう問題だけをぶん投げてこちらに考えさせる映画は好きですねぇ。
答えをこちらに委ねる感じが。
見る人によってはとにかく刺さるそんな作品
政治家はこれ観てもっと考えてほしい
貧困や未就学児童問題、虐待や年金不正受給など現代の日本の問題をテーマに、
足りない生活費を万引きで補い暮らしている家族の姿が描かれている映画です。
■出演者全員の演技力が素晴らしい!
飛び抜けて安藤サクラさんが素晴らしかったです!
後半の泣きの演技は海外から絶賛されているのも納得です。
リリーフランキーさんは抜擢でしたね。あの人の身体つきとか顔の雰囲気が
失礼ながら・・もう「そのもの」って感じでww
■貧困層の部屋がリアル
お風呂の汚さ加減とか服がヨレヨレでシミとか付いてて
結構底辺な暮らしっぷり。 ゴミ屋敷一歩手前みたいな(;´∀`)
作られた家にしては手が込んでてリアリティがあり作品に入り込めました。
■家族とは?・・と考えさせられる
この家族は血の繋がりが無いけれど、優しさと絆がありました。
しかしそれはあやふやで壊れやすい家族であったとも思います。
その証拠に、息子が捕まって逃げようとしたり・・
おばあちゃんが夫の愛人の息子夫婦から金を貰ってたことを知り
警察に全部白状する亜紀。
おばあちゃんは貰ったお金は手を付けてなかったけどね・・。
亜紀の為に貯めてたのかは不明ですけど・・。
■海辺の初枝おばあちゃんの声なき声
ここが一番好きなシーンです。
最初「ゎぁー。凄いシミ」で笑っちゃったんですけどww
その後に声なき声で「ありがとうございました」って。
擬似家族ではありましたが、その家族たちには深く感謝しているようでした。
これは樹木希林さんのアドリブだそうですが、すごく印象的。
■声なき声と言えば・・・
祥太がバスで帰る時に追いかける治を見て・・
声なき声で「父ちゃん」と言うシーン。
本人に言ったら、どれだけ喜ぶか・・
だけど自分がこれから進む道を考えて敢えて言わなかったのかな
そんな風に思うと泣けてきます。
■ラストは複雑
バラバラになった疑似家族。
祥太にとっては学校に行けるようになったが
凛ちゃんは、またあの虐待夫婦に戻ることになった。。。
ラストシーンで凛ちゃんが何かに気づいて外を見る。
何かは分かりませんけど、希望であって欲しいと願いたいです。
児童相談所の方が来た・・・とか。
もしかしたら出所した信代かも知れない。
邦画はあまり好きではないのですが、この作品は真に迫る中身の濃い作品で
素晴らしいと思いました。
皆が
そして父になる??
一人一人は素晴らしい。景色もいい。以上。
いろいろ考える、刺さる映画。
今更ながらDVDで見た。
テーマがテーマなだけに全体的に暗い。
雰囲気が「そして父になる」と似ているように感じたが、こちらのほうがよりどっぷりとした深さを感じた。
セクシーなシーンがあるので子供やファミリーで見るのにはあまり向かないと思う。
全員、演技がすごいです。
リリーフランキーさんの「こんな人いそう感」すごい。もう「その人」そのものだ。安東サクラさん、演技に引き込まれる。その度に魅力が増して行く。子役の子もすごい。ちょっとした表情が無言なのにわだかまりを感じさせる。
最後の方の安東サクラさんの答えるシーンはずしっと刺さるものがあった。とても芯の強い人、の役なんだけど、初めて人に見せていなかった一面を感じた。
勝手に保護してしまったのはいけないことだ。ただ、彼らには事情があったのだ。徐々に明かされていく秘密もサスペンス感があってドキドキする。謎解きが好きな人も楽しめると思う。
見終わった後のやりきれない複雑な思い、ボーゼン感がすごい。
個人的にはいろんな方向から刺さる映画でした。
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