万引き家族のレビュー・感想・評価
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考えさせられる…
権威ある賞を獲る映画ってこうなんだろうなぁ…
が率直な印象。
エンタメとしてはダメじゃ無いけど…ってとこですかね。。
間違いなく面白いんだけど、考えさせられる面白さって言うんですかね〜。
印象に残るのは『子供産んだら誰でも母親になんの』『産まないとなれませんからね、産めないあなたはなれませんけど』のやり取り。警察官が取り調べでサラッと心を抉る感じがなんとも…。
ショウタが『妹にはさせんなよ』を聞いてからの葛藤も。
前には『関わらせる事で居やすくなるだろ』って言ってたのに…みたいな?
樹木希林おばあちゃんは、ホントにお金だけが目的だったの?使わずに残してたところから、やっぱり愛情的なモノが有ったの?とか。恐らく、長女が樹木希林の処に居ることを見て見ぬ振りしてると思われる(失踪届けも出してないみたいしね)本当の家族との対比とか。
まぁ、結果面白かった。是非見てほしい。
カンヌ受けする作品
自分に甘い人達の集まった家族ごっこのお話しです。
子供に対してもいっけん愛がある様に感じさせますがむしろ虐待で、商店の主人役の柄本明さんが一番まともで愛がありこの作品の唯一の救いだった。
役者の演技は素晴らしいとはいえ、全体的に暑苦しく何も伝わって来ませんでした。
パルムドールを受賞したことはもちろん、 事前にたくさんのレビューと...
パルムドールを受賞したことはもちろん、
事前にたくさんのレビューと情報を知ってから観ました。
あまり映画を見ないお母さんを連れて地元の映画館で鑑賞。
上映直前でトイレに行きたくなってしまったが、結果として最後までスクリーンに釘付けになり、トイレは2時間我慢した(本当に漏らすかと思った)
安藤サクラさんの取り調べのシーン、夏冬それぞれの温度が伝わって来るような音と色、余韻の残るストーリーとセリフ(声に出ないものも含め)。
どれも心にずしっと響くような丁寧な作品だったと思う。
カンヌ映画祭が好きそうな作品だと思った。
人間臭くて、愛おしい人物たち。社会問題を細部まで映し出して問い質しながらも、アート作品としての完成度も高い。
観てよかった!また観たい!
『家族』を考える
そもそもパルムドール受賞作と聞いただけで個人的には興味がなくなるのだが、受賞前に興味を持ったので観賞することに。
貧困、児童虐待、年金不正受給といった社会問題がベースにあるが、そこまで暗いトーンで描かれているわけではない。貧しくても犯罪犯してても楽しそう。
徐々に明らかになる家族の関係性に驚いていくのは好きな流れだった。血がつながってることが家族の条件ってわけじゃないという強い主張を感じる。後半、取り調べで婦警から投げつけられる言葉に涙するシーンで、信代に感情移入。子どもを産んだからって親になる訳じゃない、産んでいなくても親になれる!と彼女を応援していた。
心は動かされたんだけど、ラストには不満。彼らの再編成を匂わす等、もう少しはっきりした最後を求めてしまう。これだからパルムドール受賞作ってやつは!
公にしない本当の日本の一部分。
サクラ見たさに劇場へ。どんな映画、どんなドラマの中でも、彼女は安藤サクラという名を潔く捨て、あたかもずっと其処に居たような自然体でスクリーンの中に居る。勿論サラブレッドだから計算し尽くした演技なんだろうけど。ストーリーに沿って、役者も子役も、混沌とした澱を見事に演じ切れてた様に思う。ただ、おっぱいしか評価されない女優が、何故今回是枝組に参加したのか? 他の女優でも良かったのではないか? 海外メディア向けの採用なのかなぁ。。そこだけが不思議な訳で。
鑑賞後、語りたくなる映画
細部まで目の行き届いたすばらしい映画です。まずこの家族の住む家の佇まいが秀逸。ものすごくごちゃごちゃしてて、カレーとか、オシッコとか、体臭とか、なんかいろんな匂いが漂ってきそうな、汚い家です。人と人との距離も異様に近くて、プライバシーのかけらもないんだけど、段々とその家が安らぎの場に見えて来るのがいいですね。
役者もみなすばらしい!リリーフランキーの情けないヌードも、安藤サクラのだらしないヌードも、とても良い感じですが、中でも子役の二人がとてもいい顔をしています。将来に幸あれと祈りたいと思います。
二つだけ惜しいと思います。一つはタイトル。万引き家族って、あまりにも明け透けで余韻がなく、これから語り継がれる映画名としてはさびしいです。もう一つは、女の子の最後。あまりに救いがない。凄惨な事件を知っている我々としては、なぜ警察は、あの子を家に帰したんだ!と思います。男の子には将来への希望が見えたのにね。私は映画には、なんらかの救いがほしいので、ラストは残念でした。
夢想的であり、現実的
確かに存在する現実。
この映画は、貧困の中の刹那的な幸せというより、貧困がいかに全てを破壊してしまうかというテーマに感じます。
所々の長回しが、いい意味でテンポを狂わしてきて、面白いです。
ふとした瞬間に、核心的なシーンが現れる緊張感。すごくドキッとします。
リアルの世界では5歳児虐待死亡事件が起こりました。犯人は両親でした...
リアルの世界では5歳児虐待死亡事件が起こりました。犯人は両親でした。父親が義父とは言え悲惨な事件が現実にはあります。
日本の豊かさを強調する映画は多数ありますが、貧困問題・貧困層の問題に正面から取り組んだ映画はほとんどありません。過去には少数ありましたが、特に近年は。
監督は貧困問題・家庭内暴力に正面から立ち向かい、告発しました。
5歳児虐待死亡事件でも児童相談所の対応の不手際が疑われます。警察も事件後には対応しますが、未然には無力でした。
日本の社会、社会そのものが問われているのだと思います。
事情は海外でも同じで海外の国も対応に苦慮しているのでしょう。
賞を受賞した背景を考えたいとも思います。
ただし、少し長い。90分にまとめて欲しかった。そこで★一つ減。
『家族』とは?を突き詰めた映画
『家族』とは何かを改めて考えさせてくれる映画でした。
物語の途中まで描かれるのは、何とも家族らしい家族。貧しいけれど、家の中は笑いが耐えず、互いに支え合い暮らしているある種理想の家族です。
でもこの家族はどこか歪なところがあり、その違和感は物語が進むに連れ会話や行動の節々から感じていく事となります。そして家族の一員が欠けた事がきっかけで絆が綻び、結末は何とも胸が締め付けられる様でした。
私はこの映画を見て、『家族』とは『構成各員の欠けた部分を補い合える存在の集合』なのだと感じました。治は息子が欲しかったし、祥太は親父が欲しかった。ゆりは愛を欲していたし、信代は愛を与える存在が欲しかった。そしてそれぞれが生活する上でのお金が欲しかったし、それぞれが生活の為のお金を集めた。血の繋がりも法の下の繋がりもない、それでもお互いがお互いを補い合える『家族』がそこには描かれていました。
そんな家族を『万引き』して得るという手段こそ間違っていましたし、血でも法でも家族たり得ない家族ですが、そこに描かれていたのは紛れもない『家族』の姿でした。
人同士のコミュニケーションが疎となっている現代社会において、改めて家族はどうあるべきものか理解させてくれた非常に素晴らしい映画だったと思います。
感動作というより、衝撃作。
この作品、観れば観るほど新しい感想が湧いてきそうな、どこまでも奥行きのある映画だった。せめてあと一回は映画館で観たい。
今までのどの是枝監督作品とも違う、全く新しい家族のカタチだった。血の繋がりを超えた、キズナがあった。それでも、後半は畳み掛けるように家族の秘密が明らかになる。明かされていく秘密がどれも重く、直視できないほど辛い。
キャストは皆、それぞれのキャラクターを出していて見応えがあった。脇役も非常に豪華だったけれど、決して輝いてるというわけではなく、その役としてちゃんとその場所に居たので、より作品にリアリティが増した。やっぱり凄いのは安藤サクラさん。と、松岡茉優さんも凄まじい表情の連続だった。1シーンたりとも見逃せない。
個人的には、高良健吾さんの役が特に印象的だった。
観ている側からしてみればそこまで不思議には思わないかもしれないけれど、実際あの立場に自分が立っていたら、と考えると少し怖くなった。
刑事の顔と父親の顔の両方を兼ね備えた大人は、子供からしたらどんな風に見えるのか。子供の表情が示していることは、きっと大人には伝わらないものなんだろう。
何度も他の方が言っているけれど、本当に考えさせられる作品だった。正しい答えを見つけることが難しい作品だった。
「ありのまま」の家族の一例、に見せるすごさ。
こんなに生々しいってあるだろうかと思った。お互い苦しい状況の中親しい2人のうち片方が辞めなくてはいけない状況での会話や、血の繋がらない家族の狭い家の中での愚痴、そしてその会話の中身の生々しさ。そんなところを描く映画ってなかなか無いと思う。
中でも安藤サクラさんの取り調べのシーン、特に厳しい言葉にふと涙がでてしまうのを必死にごまかそうとするシーンや、「拾ったんです。誰かが捨てたのを。」の一言の場面は、完全に演技の域を超えていたと思う。あれはもう、「映画」を観に来ていると分かっている僕にとっても映画ではなく「現実」だった。
エンディングに向かって収束しないストーリー展開も、作品によりリアリティを生んでいると思う。監督が「こうなってほしい」というものを捨てて描かれた結果だと思うし、それによってこの映画が「メッセージのある映画だったなあ」ではなく「問題提起」として観る人それぞれの解釈を促すような作品になったのかな、と思う。
こういう悲しい気持ちになるけれど観なくてはいけない映画というものが、商業主義の世の中で最高の賞をとるということにも感動した。この映画を多くの人が観るということは、「泣ける」とか「面白い」映画がどうしても好まれる今ものすごく大きな事だと思う。
あとひとつ、樹木希林さんが食べ物を食べるシーンのなんでしょう、あの独特な雰囲気は。
突き刺さりました
自分にとって、本当に突き刺さるような映画だった。
人生半分生きてきても、母親との関係にいまだにしこりを抱えているせいか、「家族って、母親って一体?」と、古傷をえぐられるような思いで観ていた。
誘拐の取り調べで池脇千鶴演じる刑事に羨ましかったんでしょう?と、上から目線で言葉をかけられ、泣く安藤。
母だからといって、無条件に子供を愛するわけではない。
彼女自身もりんと同じように虐待された傷を持っている。血のつながった母親だから「母親」であるわけではない。
彼女のあの涙に私も泣いた。
実はほぼ全員他人、血がつながっていない「家族」。こ汚い家で、万引きが前提の生活をおくる疑似父と疑似母は、子供二人が最も必要としていた、安心できる居場所を与え、慈しんだ。
海のシーンは本物の家族以上に家族だったと思う。
あのときの樹木希林の幸せそうで、穏やかな表情といったら。幸福の絶頂。だからこそ、観ていて不安を感じた。そして案じたとおりに、ピークから一気に崩れ始める・・・。
色々感じることが多く、観終わって4時間くらい経つのに、まだうまく言葉がまとまらない。
とにかく素晴らしい出演者と印象的なカメラワーク。セリフに出ない背景も、映像ですとんと伝わり、最後までひたすら没入した。映画館で観て良かったと心から思う。
演技と演出に驚き鳥肌が止まらなかった…
試写会で鑑賞して以来2回目を鑑賞しました!
まず試写会で観た時はただただ放心状態で、役者の演技と脚本と撮影のカメラの位置などなど色んなところで驚かせていただき、結末を理解してからもう一度観たいと思い再び鑑賞しました✨
1回目より感動。涙まで出てしまいました。
この作品の凄さはまず映像作品だということ。
どういうことかと言うと小説にはまず出来ないのです。
リアルな家族を描くためにあえてごちゃごちゃしたり、沈黙があったり、笑いがあったり。
映画の良さを存分に引き出していたと思います。
次に役者の演技力。
登場人物全てに物語があって、チョイ役の役者もほんのちょこっとだけでも存在感を出している。
だがやはりメインの役者たちには度肝を抜かれる。
結末を理解してからもう一度観ると、この芝居はのちのこの感情を暗示していたのか。この台詞の意味はこういうことだったのかと鳥肌がぶわぁぁとなった。
そして全員に共通している上手なところは表情の演技だろう。
台詞のない中で表情だけでどういう心情を表しているのかを観客に伝えているシーンが多いが、どの役者も上手い。この作品はこの役者の表情がなければおそらく成立しないであろう。
最後に演出だ。
特に自分が好きなのはカメラの位置である。
観客に訴えているかのように役者に寄って撮るシーンもあれば、家族の温かさや子供の活発さを伝えたいために引いて撮っているシーンなど、どのシーンにも意味が込められていて驚きだった。
特に花火のシーンが1番好きなのだが、このシーンは見えない花火をみんなで覗き込んでいてそのカメラの位置は見事だった。
更にはそういった幸せそうなシーンの裏に、貧困問題に苦しんでいる人々の小さな幸せを描いていて何か心苦しいものも私は感じた。
今回2回目を鑑賞して改めて受賞したことに納得して、映画というものの素晴らしさを感じた。
文字だけじゃ通じない感情も人にはある。
家族とは一体なんなのか。そういった観客への問いかけも見事だったと思います。
ラストもああやって描くことで人々にこれからどうなるのかと考えさせてくれる。
家族の温かさを描いているが"当たり前"をぶち壊した作品でもあるのではないかとと自分は思いました!
最高😆✨
最低な映画。気分が悪くなった 親は選べないというのはよく伝わるが、...
最低な映画。気分が悪くなった
親は選べないというのはよく伝わるが、
主人公側が何から何まで誰かのせいにして何の行動も起こしていない
やけに好意的なレビュー多いですけど、一体いくら積んだんですかね?
国とは関わらないとかほざきながら、国から貰った2000万円の補助金でこの人たちを雇ったんですかね?
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